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公開番号2025008526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110765
出願日2023-07-05
発明の名称情報処理装置、方法、プログラムおよび制御装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G06F 8/65 20180101AFI20250109BHJP(計算;計数)
要約【課題】デバイス間での版の不整合を防止し、復元時間を短縮する情報処理装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置100は、第1のデバイス(コントローラ110)及び第2のデバイス(エンジン130)を備える。情報処理装置100は、これらデバイスのプログラムを更新又は復元する制御を行う更新復元制御部113を備える。第1のデバイスは、夫々第1のプログラムの第1の版及び第2の版を保持する複数の記憶領域を有し、第2のプログラムの第1の版が記憶部(HD109)に記憶される。第2のデバイスは、第2のプログラムの第2の版を保持する記憶領域を有する。制御部は、第1のデバイスの第1のプログラムを復元する場合、複数の記憶領域のうちの起動時に使用する記憶領域を切り替えるよう設定し、第2のデバイスの第2のプログラムを復元する場合、前記記憶部に記憶される第2のプログラムの第1の版を記憶領域に書き換える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1のデバイスおよび第2のデバイスを備える情報処理装置であって、
前記第1のデバイスの第1のプログラムおよび前記第2のデバイスの第2のプログラムの少なくとも一方を更新または復元する制御を行う制御部と、
前記第2のデバイスの前記第2のプログラムの第1の版を記憶する記憶部と
を備え、
前記第1のデバイスは、それぞれ前記第1のプログラムの第1の版および第2の版を保持する複数の記憶領域を有し、
前記第2のデバイスは、前記第2のプログラムの前記第1の版とは異なる第2の版を保持する記憶領域を有し、
前記制御部は、
前記第1のデバイスの前記第1のプログラムを復元する場合、前記複数の記憶領域のうちの起動時に使用する記憶領域を切り替えるよう前記第1のデバイスに設定し、
前記第2のデバイスの前記第2のプログラムを復元する場合、前記記憶部に記憶されている前記第2のプログラムの前記第1の版を前記第2のデバイスの前記記憶領域に書き換える、
情報処理装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記第1のデバイスの前記第1のプログラムを更新する場合、前記第1のプログラムの最新版を前記複数の記憶領域の一方に書き換えるとともに、前記起動時に使用する記憶領域を前記第1のプログラムの最新版を保持する記憶領域に切り替えるよう設定し、
前記第2のデバイスの前記第2のプログラムを更新する場合、前記第2のデバイスの前記記憶領域に保持される前記第2のプログラムの現在の版を前記記憶部に保持するようにするとともに、前記第2のプログラムの最新版を前記第2のデバイスの前記記憶領域に書き換える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、1以上の前記第1のデバイスおよび1以上の前記第2のデバイスを含む複数のデバイスを備え、
前記制御部は、前記複数のデバイスのうちの一のデバイスが前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスのいずれであるかを示すデバイス構成情報に基づいて、前記一のデバイスが前記第1のデバイスに該当することを識別する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記デバイス構成情報は、前記複数のデバイス各々の記憶領域の個数を示す、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置の起動時、前記第1のデバイスの起動制御部は、起動時に使用する記憶領域を示す情報を不揮発メモリから取得し、該情報が示す記憶領域から前記第1のプログラムを読み出し、作業領域上へ展開し、前記第2のデバイスの起動制御部は、前記記憶領域から前記第2のプログラムを読み出し、作業領域上へ展開する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報処理装置の復元の指示に応答して、前記第1のデバイスの前記第1のプログラムの復元および前記第2のデバイスの前記第2のプログラムの復元が実行される、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部および前記記憶部は、前記第1のデバイス、前記第2のデバイス、または、前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスとは異なる他のデバイスに備えられる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記情報処理装置は、画像処理装置である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第1のデバイスの前記複数の記憶領域は、前記第1のデバイスが備える記憶装置の記憶領域を分割したものである、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
第1のデバイスおよび第2のデバイスを備える情報処理装置が実行する方法であって、
前記第1のデバイスは、それぞれ第1のプログラムの第1の版および第2の版を保持する複数の記憶領域を有し、
前記第2のデバイスは、第2のプログラムの第1の版が記憶部に記憶されるとして、前記第2のプログラムの前記第1の版とは異なる第2の版を保持する記憶領域を有し、前記情報処理装置が、
前記第1のデバイスの前記第1のプログラムを復元する場合、前記複数の記憶領域のうちの起動時に使用する記憶領域を切り替えるよう前記第1のデバイスに設定するステップと、
前記第2のデバイスの前記第2のプログラムを復元する場合、前記記憶部に記憶される前記第2のプログラムの前記第1の版を前記第2のデバイスの前記記憶領域に書き換えるステップと
を実行する、方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、方法、プログラムおよび制御装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複合機やプリンタなどの情報処理装置では、製品が市場に出た後、不具合を修正したり、機能を追加したりするために、ファームウェア更新が行われている。そして、最新のファームウェアに不具合が混入してしまった場合、他の機能に意図しない影響が生じ、変更前よりもソフトウェアの品質が劣化してしまう、いわゆるデグレードが生じる場合がある。そのようなファームウェア更新に伴うデグレードを回避するために、旧版(前のバージョン)に戻すことが望まれる場合、再度ファームウェア更新を行う必要がある。その場合、新版へプログラムを書き換える前に、予め旧版のプログラムをハードディスク・ドライブなどへバックアップしておき、ファームウェアによって問題が生じて復元する場合に、旧版へ書き戻すこととなる。
【0003】
一方で、フラッシュROMなどの記憶装置がプログラムを保管するための記憶領域を二面持ち、起動時に読み出す面を切り替えることによって、旧版への復元を容易に行う技術も存在する。
【0004】
しかしながら、上記旧版のプログラムをバックアップする従来技術では、予めプログラムをバックアップしておく必要があり、また、復元する場合に、プログラムを旧版へ書き換える必要があるため、復元に時間がかかるという問題があった。これは、特に、デバイス数が増加するとさらに顕著になる。また、上記記憶領域を二面化する技術に関しては、容量やコストの都合上、二面化できないデバイスが存在し、そのような二面化できないデバイスがある場合、そのデバイスを復元することができないという点で充分なものではなかった。特に、二面化できるデバイスと、二面化できないデバイスとが混在する場合、デバイス間での版の不整合に起因して装置全体の品質が低下する可能性があった。
【0005】
上記ファームウェアの旧版への復帰に関連し、特開2005‐074644(特許文献1)の技術が知られている。特許文献1は、任意性かつ選択性良く旧版のプログラム情報へ復帰できるようにすると共に、プログラム情報の復元に要する時間を短縮できるようにする目的で、新版から旧版のプログラムへ、個別または一括して復帰するかを受けつける構成を開示する。特許文献1に記載された従来技術は、新版から旧版へプログラムを戻すことができる。しかしながら、特許文献1の従来技術では、予めプログラムをバックアップする必要があり、また、復元する場合に、プログラムを旧版へ書き換える必要があるため、復元に時間がかかるという問題を解消できるものではなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、上記点に鑑みてなされたものであり、本開示は、プログラムの複数の版(バージョン)を保持する複数の記憶領域を有するデバイスと、プログラムの版を保持する記憶領域を有するデバイスとが混在する構成において、デバイス間での版の不整合を防止し、ひいては装置全体の品質の低下を防止しながら、復元時にかかる所要時間を短縮することが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示では、上記課題に鑑み、下記特徴を有する、第1のデバイスおよび第2のデバイスを備える情報処理装置を提供する。本情報処理装置は、第1のデバイスの第1のプログラムおよび第2のデバイスの第2のプログラムの少なくとも一方を更新または復元する制御を行う制御部と、第2のデバイスの第2のプログラムの第1の版を記憶する記憶部とを備える。ここで、第1のデバイスは、それぞれ第1のプログラムの第1の版および第2の版を保持する複数の記憶領域を有する。第2のデバイスは、第2のプログラムの上記第1の版とは異なる第2の版を保持する記憶領域を備える。制御部は、第1のデバイスの第1のプログラムを復元する場合、複数の記憶領域のうちの起動時に使用する記憶領域を切り替えるよう第1のデバイスに設定し、第2のデバイスの第2のプログラムを復元する場合、上記記憶部に記憶される第2のプログラムの第1の版を第2のデバイスの記憶領域に書き換える。
【発明の効果】
【0008】
上記構成により、プログラムの複数の版を保持する複数の記憶領域を有するデバイスと、プログラムの版を保持する記憶領域を有するデバイスとが混在する構成において、デバイス間での版の不整合を防止し、ひいては装置全体の品質の低下を防止しながら、復元時にかかる所要時間を短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態によるファームウェア更新および復元の対象となる情報処理装置の一例としての複合機のハードウェア構成図である。
図2は、本実施形態による情報処理装置の一例としての複合機におけるファームウェア更新処理および復元処理、並びにそれに伴う起動処理に関連した主要なハードウェアおよび機能ブロックを示す。
図3は、本実施形態による情報処理装置の一例としての複合機におけるファームウェア更新処理を説明する図である。
図4は、本実施形態による情報処理装置の一例としての複合機におけるファームウェア復元処理を説明する図である。
図5は、本実施形態による情報処理装置の一例としての複合機が実行する、ファームウェア更新処理を示すフローチャートである。
図6は、本実施形態による情報処理装置の一例としての複合機が実行する、ファームウェア復元処理を示すフローチャートである。
図7は、本実施形態による、更新先デバイスの記憶領域の数を判断するためのデバイス情報リストのデータ構造を示す。
図8は、本実施形態による情報処理装置の一例としての複合機において実行される、更新または復元後の起動処理を説明する図である。
図9は、本実施形態による情報処理装置の一例としての複合機において実行される、更新または復元後の他の起動処理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明するが、実施形態は、説明される具体的な実施形態に限定されるものではない。本開示の実施形態は、種々の変更および改変を受け入れる余地がある点に留意されたい。
(【0011】以降は省略されています)

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