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公開番号
2025008460
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023110650
出願日
2023-07-05
発明の名称
CO2吸着システムおよびCO2吸着方法
出願人
国立大学法人 東京大学
代理人
弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類
B01D
53/047 20060101AFI20250109BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】小型化を図ることができ、かつCO
2
含有ガス中のCO
2
分圧が低い場合において、前処理としてCO
2
含有ガスから水分を取り除かなくても、ゼオライトによるCO
2
吸着量の低下を抑制できるCO
2
吸着システムおよびCO
2
吸着方法を提供する。
【解決手段】
本発明の一の態様によれば、ゼオライトが充填された吸着塔21、22と、吸着塔21、22にCO
2
含有ガスG1を供給するCO
2
含有ガス供給ライン31と、CO
2
含有ガス供給ライン31に設けられた圧縮機41と、CO
2
含有ガスG1から製品ガスG2を取り出す製品ガス取出ライン32と、CO
2
含有ガスG1中のCO
2
分圧が0.001kPa以上100kPa未満となるように圧縮機41を制御する圧力制御部72と、を備え、温度25℃および相対水蒸気圧0.5の環境下でのゼオライトの水分吸着率が5重量%以下である、CO
2
吸着システム10が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ゼオライトを用いてCO
2
含有ガス中のCO
2
を吸着するCO
2
吸着システムであって、
CO
2
含有ガス中のCO
2
を吸着するゼオライトが充填された1以上の吸着塔と、
前記吸着塔に接続され、前記吸着塔に前記CO
2
含有ガスを供給するCO
2
含有ガス供給ラインと、
前記CO
2
含有ガス供給ラインに設けられ、前記CO
2
含有ガスを加圧する圧縮機と、
前記吸着塔に接続され、前記CO
2
含有ガスからCO
2
が分離された製品ガスを取り出す製品ガス取出ラインと、
前記CO
2
含有ガス中のCO
2
分圧が0.001kPa以上100kPa未満となるように前記圧縮機を制御する圧力制御部と、を備え、
温度25℃および相対水蒸気圧0.5の環境下での前記ゼオライトの水分吸着率が5重量%以下である、CO
2
吸着システム。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記ゼオライトがAlを含まない、または前記ゼオライトのSi/Alの原子比が50以上である、請求項1に記載のCO
2
吸着システム。
【請求項3】
前記CO
2
含有ガス供給ラインに介在した開閉弁と、前記開閉弁を制御する開閉弁制御部とをさらに備え、前記開閉弁制御部が、前記CO
2
含有ガスの供給時間が1秒以上120秒以下となるように前記開閉弁を制御する、請求項1に記載のCO
2
吸着システム。
【請求項4】
前記吸着塔が2以上存在し、前記製品ガス取出ラインから分岐し、各前記吸着塔に接続され、かつ前記製品ガスの一部を再生ガスとして各前記吸着塔に供給する再生ガス供給ラインと、前記製品ガス取出ラインに介在し、かつ前記製品ガスの流量を調節する製品ガス流量調節部と、前記製品ガス流量調節部を制御する製品ガス流量制御部と、をさらに備え、前記製品ガス流量制御部が、前記製品ガス取出ラインにおける前記再生ガス供給ラインの分岐点よりも下流側から取り出される前記製品ガスと前記CO
2
含有ガスの流量比が1:1.1~1:20となるように前記製品ガス流量調節部を制御する、請求項1に記載のCO
2
吸着システム。
【請求項5】
ゼオライトを用いてCO
2
含有ガス中のCO
2
を吸着するCO
2
吸着方法であって、
ゼオライトが充填された1以上の吸着塔を準備する工程と、
前記吸着塔内にCO
2
分圧が0.001kPa以上100kPa未満のCO
2
含有ガスを供給し、前記ゼオライトによって前記CO
2
含有ガス中のCO
2
を吸着させて分離し、前記吸着塔から製品ガスを取り出す工程と、を備え、
温度25℃および相対水蒸気圧0.5の環境下での前記ゼオライトの水分吸着率が5重量%以下である、CO
2
吸着方法。
【請求項6】
前記ゼオライトがAlを含まない、または前記ゼオライトのSi/Alの原子比が50以上である、請求項5に記載のCO
2
吸着方法。
【請求項7】
前記CO
2
含有ガスの供給時間が1秒以上120秒以下である、請求項5に記載のCO
2
吸着方法。
【請求項8】
前記吸着塔が2以上存在し、前記製品ガスの一部を再生ガスとして各前記吸着塔に供給し、各前記吸着塔の前記ゼオライトからCO
2
を脱着させて、前記ゼオライトを再生する工程をさらに備える、請求項5に記載のCO
2
吸着方法。
【請求項9】
前記再生ガスとして前記製品ガスの一部を取り除いた後の前記製品ガスの残部と前記CO
2
含有ガスの流量比が、1:1.1~1:20である、請求項8に記載のCO
2
吸着方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、CO
2
吸着システムおよびCO
2
吸着方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、カーボンニュートラルの観点および新型コロナウィルスの感染対策から、CO
2
の回収技術が注目されている。現在、ゼオライトが充填された吸着塔を用いたCO
2
吸着システムが開発されているが、ゼオライトは水分を吸着しやすいため、吸着塔に供給するCO
2
の含むガスが水分を含んでいると、ゼオライトが水分を吸着することによりCO
2
の吸着量が減少してしまうことがある。
【0003】
このため、ゼオライトによる水分吸着を抑制するために、ゼオライトにCO
2
含有ガスを供給する前処理として、CO
2
含有ガスから水分を除去している。しかしながら、前処理として、CO
2
含有ガスを除くためには、除湿装置が必要となるので、システムが大型化してしまう。
【0004】
一方で、CO
2
を含有し、かつCO
2
分圧が100~4000kPaの高圧ガスを用い、またゼオライトとしてピュアシリカゼオライトを用いることによって、水分の吸着を抑えて、CO
2
を分離する技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5186410号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のようにCO
2
含有ガス中のCO
2
分圧が高い場合、すなわちCO
2
含有ガス中のCO
2
の量が多い場合には、CO
2
が水分を撥ね退けてゼオライトに吸着するが、CO
2
分圧が低い場合、すなわちCO
2
含有ガス中のCO
2
の量が少ない場合には、水分でゼオライトの細孔が充填されてしまうために吸着しにくい。このため、CO
2
分圧が低い場合においては、未だ、前処理としてCO
2
含有ガスから水分を取り除く必要がある。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。すなわち、小型化を図ることができ、かつCO
2
含有ガス中のCO
2
分圧が低い場合において、前処理としてCO
2
含有ガスから水分を取り除かなくても、ゼオライトによるCO
2
吸着量の低下を抑制できるCO
2
吸着システムおよびCO
2
吸着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]ゼオライトを用いてCO
2
含有ガス中のCO
2
を吸着するCO
2
吸着システムであって、CO
2
含有ガス中のCO
2
を吸着するゼオライトが充填された1以上の吸着塔と、前記吸着塔に接続され、前記吸着塔に前記CO
2
含有ガスを供給するCO
2
含有ガス供給ラインと、前記CO
2
含有ガス供給ラインに設けられ、前記CO
2
含有ガスを加圧する圧縮機と、前記吸着塔に接続され、前記CO
2
含有ガスからCO
2
が分離された製品ガスを取り出す製品ガス取出ラインと、前記CO
2
含有ガス中のCO
2
分圧が0.001kPa以上100kPa未満となるように前記圧縮機を制御する圧力制御部と、を備え、温度25℃および相対水蒸気圧0.5の環境下での前記ゼオライトの水分吸着率が5重量%以下である、CO
2
吸着システム。
【0009】
[2]前記ゼオライトがAlを含まない、または前記ゼオライトのSi/Alの原子比が50以上である、上記[1]に記載のCO
2
吸着システム。
【0010】
[3]前記CO
2
含有ガス供給ラインに介在した開閉弁と、前記開閉弁を制御する開閉弁制御部とをさらに備え、前記開閉弁制御部が、前記CO
2
含有ガスの供給時間が1秒以上120秒以下となるように前記開閉弁を制御する、上記[1]または[2]に記載のCO
2
吸着システム。
(【0011】以降は省略されています)
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