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公開番号2025005459
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023105588
出願日2023-06-28
発明の名称電機子、回転電機、電機子の製造方法および回転電機の製造方法
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人ぱるも特許事務所
主分類H02K 3/34 20060101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】高性能、高品質、かつ、低コストの電機子、回転電機、電機子の製造方法および回転電機の製造方法を提供する。
【解決手段】周方向Yに配置された複数のティース15aを有する電機子コア11と、ティース15aに絶縁構造物13を介して巻き付けされたコイル12と、電機子コア11と、絶縁構造物13と、コイル12とを固定する樹脂14とを有し、電機子コア11と絶縁構造物13との対向部の何れか一方の対向面に、電機子コア11の軸方向、径方向、周方向の少なくともいずれか一方に延在する凹凸部17が形成され、電機子コア11と絶縁構造物13との間に樹脂14の一部としての樹脂層14Zが形成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
周方向に配置された複数のティースを有する電機子コアと、
前記ティースに絶縁構造物を介して巻き付けされたコイルと、
前記電機子コアと、前記絶縁構造物と、前記コイルとを固定する樹脂とを有し、
前記電機子コアと前記絶縁構造物との対向部の何れか一方の対向面に、前記電機子コアの軸方向、径方向、周方向の少なくともいずれか一方に延在する凹凸部が形成され、
前記電機子コアと前記絶縁構造物との間に前記樹脂の一部としての樹脂層が形成されている電機子。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記凹凸部は溝であり、
前記溝は、電気電機子コアの前記ティースおよびコアバックの少なくとも一方に形成されている請求項1に記載の電機子。
【請求項3】
前記コイルを収納するスロットを形成する部分の幅が異なる複数種類の鉄心片を軸方向に積層して前記溝を形成する請求項2に記載の電機子。
【請求項4】
前記溝は、軸方向に延在し、前記溝の幅が、前記コイルを収納するスロット側の開口部から、前記溝の底に向けて徐々に前記溝の幅が狭くなるように形成されている請求項2に記載の電機子。
【請求項5】
前記凹凸部は、前記絶縁構造物に形成されている請求項1に記載の電機子。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電機子を有する回転電機。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電機子の製造方法であって、
前記電機子コアと、前記絶縁構造物と、前記コイルとに一部が前記樹脂層となる熱硬化性樹脂を含浸させる樹脂含浸工程と、
前記コイルに通電して前記熱硬化性樹脂を加熱して硬化させる樹脂加熱工程とを有する電機子の製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の前記電機子としての固定子の内側に、空隙を介して回転子を対向配置する回転電機の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電機子、回転電機、電機子の製造方法および回転電機の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鉄心と、鉄心に巻線されたコイルを固着させる方法として、コイルの導線間およびコイルと鉄心間に熱硬化性樹脂(ワニス)を充填し、これらを加熱して熱硬化性樹脂を硬化させる工法が知られている。
【0003】
ワニスを加熱硬化させる工法としては、コイルに通電すると発生するジュール熱を利用する通電加熱工法がある。背景技術として、例えば、特許文献1を挙げる。本文献では、鉄心と、この鉄心に巻かれた巻線とからなる電気機器用コイルを予熱するコイル予熱工程と、コイルにワニスを含浸させるワニス含浸工程と、含浸工程によりコイルに付着したワニスを加熱して硬化させるワニス硬化工程とからなる絶縁ワニス含浸処理方法であって、ワニス硬化工程における加熱をコイルの通電加熱により行う方法が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、固定子コアの内周面もしくは外周面に対向する誘導加熱コイルと、コイル端部と接続される電源端子とを備えることにより、固定子コアに対する誘導加熱とコイルへの通電加熱とを独立して行う方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4160041号公報
特許第4887990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1による加熱方法では、コイルから鉄心に熱が奪われるため、特にコイルと鉄心が近接する部位でコイルの温度が低下し、ワニスの温度の差による粘度差が生じて表面張力が減り、ワニスの垂れ落ちが増える。これにより、コイルの導線間、および、コイルと鉄心間の固着強度が低下する。或いは、コイルから鉄心への放熱性能が下がることで回転電機の性能が下がる、また、品質が低下して寿命が短くなるという課題があった。
【0007】
また、特許文献2による加熱方法では、コイル通電加熱用とコア誘導加熱用の2つの電源が必要であり、固定子を加熱する設備が大型化する。これにより設備の費用および配置スペースが増え、回転電機の製造コストが上昇するという課題があった。
【0008】
本開示は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、高性能、高品質、かつ、低コストの電機子、回転電機、電機子の製造方法および回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に開示される電機子は、
周方向に配置された複数のティースを有する電機子コアと、
前記ティースに絶縁構造物を介して巻き付けされたコイルと、
前記電機子コアと、前記絶縁構造物と、前記コイルとを固定する樹脂とを有し、
前記電機子コアと前記絶縁構造物との対向部の何れか一方の対向面に、前記電機子コアの軸方向、径方向、周方向の少なくともいずれか一方に延在する凹凸部が形成され、
前記電機子コアと前記絶縁構造物との間に前記樹脂の一部としての樹脂層が形成されているものである。
また、本開示に開示される回転電機は、
前記電機子を有するものである。
また、本開示に開示される電機子の製造方法は、
前記電機子コアと、前記絶縁構造物と、前記コイルとに一部が前記樹脂層となる熱硬化性樹脂を含浸させる含浸工程と、
前記コイルに通電して前記熱硬化性樹脂を加熱して硬化させる硬化工程とを有するものである。
また、本開示に開示される回転電機の製造方法は、前記電機子としての固定子の内側に、空隙を介して回転子を対向配置するものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示に開示される電機子、回転電機、電機子の製造方法および回転電機の製造方法によれば、高性能、高品質、かつ、低コストの電機子、回転電機、電機子の製造方法および回転電機の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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