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公開番号
2025005280
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2023105426
出願日
2023-06-27
発明の名称
画像処理装置、情報処理システム、画像処理方法およびプログラム
出願人
株式会社リコー
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
H04N
1/60 20060101AFI20250108BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】補正のたびに測色処理の負荷が大きくなることを抑制し、かつ精度よく混色の補正を行うことができる画像処理装置、情報処理システム、画像処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】第1状態において、目標混色の第1階調値に基づく第1色値を取得する第1取得部と、第1色域範囲内の第2階調値に基づく第2色値を取得する第2取得部と、第2状態において、第1階調値に基づく第3色値を取得する第3取得部と、第1階調値、第1色値、第2階調値、第2色値、および第1色域範囲内の階調値に基づいて、第1補正階調値を算出する算出部と、を備え、第3取得部は、第1補正階調値に基づく第4色値を取得し、第2取得部は、第1色域範囲よりも狭い第2色域範囲内の第3階調値に基づく第5色値を取得し、算出部は、第1補正階調値、第4色値、第3階調値、第5色値、および第2色域範囲内の階調値に基づいて、第2補正階調値を算出する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
異なる2つの状態でそれぞれ取得した同一の目標色の階調値の色合わせを行う画像処理装置であって、
第1状態において、複数の目標混色の第1階調値に基づいて画像形成装置から印刷出力されたチャートから、測色器により測色された前記各第1階調値に対応するパッチの第1色値をそれぞれ取得する第1取得部と、
前記第1状態において、前記各第1階調値を含む第1色域範囲内の複数の第2階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記測色器により測色された前記各第2階調値に対応するパッチの第2色値をそれぞれ取得する第2取得部と、
前記第1状態とは異なる第2状態において、前記各第1階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記測色器により測色された前記各第1階調値に対応するパッチの第3色値をそれぞれ取得する第3取得部と、
前記第1階調値、該第1階調値に対応する前記第1色値、該第1階調値に対する複数の前記第2階調値、該各第2階調値にそれぞれ対応する前記第2色値、および前記第1色域範囲内の階調値に基づいて、該第1階調値を補正した第1補正階調値を算出する算出部と、
を備え、
前記第3取得部は、前記第2状態において、前記第1補正階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記測色器により測色された前記第1補正階調値に対応するパッチの第4色値を取得し、
前記第2取得部は、前記第2状態において、前記第1色域範囲よりも狭い、前記第1補正階調値を含む第2色域範囲内の複数の第3階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記測色器により測色された前記各第3階調値に対応するパッチの第5色値をそれぞれ取得し、
前記算出部は、前記第1補正階調値、該第1補正階調値に対応する前記第4色値、該第1補正階調値に対する複数の前記第3階調値、該各第3階調値にそれぞれ対応する前記第5色値、および前記第2色域範囲内の階調値に基づいて、該第1補正階調値を補正した第2補正階調値を算出する画像処理装置。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記第2色域範囲は、前記第1階調値から動的に変動した前記第1補正階調値を中心とする色域範囲である請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1色値および前記第3色値に基づいて、前記第1階調値について補正が必要か否かを判定する判定部を、さらに備え、
前記算出部は、前記判定部により前記第1階調値に対して補正が必要であると判定された場合、前記第1補正階調値を算出し、
前記判定部は、前記第1補正階調値について補正が必要か否かを判定し、
前記算出部は、前記判定部により前記第1補正階調値に対して補正が必要であると判定された場合、前記第2補正階調値を算出する請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1階調値と、該第1階調値に対応する前記第1色値との対応関係、および、前記各第2階調値と、該各第2階調値にそれぞれ対応する前記各第2色値との対応関係に基づいて、階調値から色値を予測する第1色変化予測モデルを作成する作成部を、さらに備え、
前記算出部は、前記第1色域範囲内の階調値から前記第1色変化予測モデルにより予測される色値を用いて、前記第1補正階調値を算出し、
前記作成部は、前記第1補正階調値と該第1補正階調値に対応する前記第4色値との対応関係、および、前記各第3階調値と、該各第3階調値にそれぞれ対応する前記各第5色値との対応関係に基づいて、階調値から色値を予測する第2色変化予測モデルを作成し、
前記算出部は、前記第2色域範囲内の階調値から前記第2色変化予測モデルにより予測される色値を用いて、前記第2補正階調値を算出する請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記算出部は、
前記第1階調値から前記第1色変化予測モデルで予測されるモデル予測色値と、前記第1色域範囲内から任意に選択した階調値から該第1色変化予測モデルで予測されるモデル予測色値との差分値と、該第1階調値に対応する前記第3色値とを加算した予測色値と、前記第1色値との色差が所定の閾値以下となる場合の前記選択した階調値を、前記第1補正階調値として算出し、
前記第1補正階調値から前記第2色変化予測モデルで予測されるモデル予測色値と、前記第2色域範囲内から任意に選択した階調値から該第2色変化予測モデルで予測されるモデル予測色値との差分値と、該第1補正階調値に対応する前記第4色値とを加算した予測色値と、前記第1色値との色差が所定の閾値以下となる場合の前記選択した階調値を、前記第2補正階調値として算出する請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記第3取得部は、前記第2状態において、前記第1補正階調値、および前記複数の第3階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力された第1チャートから、前記測色器により測色された前記第1補正階調値に対応するパッチの前記第4色値を取得し、
前記第2取得部は、前記第2状態において、前記第1チャートから、前記測色器により測色された前記各第3階調値に対応するパッチの前記第5色値をそれぞれ取得する請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記第3取得部は、前記第2状態において、前記第1補正階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力された第2チャートから、前記測色器により測色された前記第1補正階調値に対応するパッチの前記第4色値を取得し、
前記判定部により前記第1補正階調値に対して補正が必要であると判定された場合、前記画像形成装置によって前記複数の第3階調値に基づいて第3チャートが印刷出力され、
前記第2取得部は、前記第2状態において、前記第3チャートから、前記測色器により測色された前記各第3階調値に対応するパッチの前記第5色値をそれぞれ取得する請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項8】
操作入力に応じて、前記各第1階調値に対してそれぞれ前記第2補正階調値を算出するか否かを設定する設定部を、さらに備え、
前記判定部は、前記設定部により前記第2補正階調値を算出すると設定されている場合に、前記第1補正階調値について補正が必要であると判定し、
前記算出部は、前記判定部により前記第1補正階調値に対して補正が必要であると判定された場合、前記第2補正階調値を算出する請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記第2状態は、前記第1状態から経時的に変化または環境変化した状態である請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記目標混色は、シアン、マゼンタおよびイエローの階調値を同一として混色したグレーである請求項1または2に記載の画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、情報処理システム、画像処理方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
画像形成装置から出力される印刷物の色の状態は経時的に変化するため定期的に色合わせを行う必要がある。このためには、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の混色であるグレーの色合わせを適正に行う必要がある。混色の経時的な変化に対する色合わせでは、色合わせの方向を特定するために色合わせ対象の色の近傍色を出力して、その測色値を取得する必要がある。その際に、色合わせの精度を担保するためには、できるだけ色合わせを実施する直前に近傍色を取得するのが望ましい。しかし、色合わせのたびに近傍色を取得するのでは測色におけるユーザの負担が大きいという問題がある。
【0003】
このような色合わせに関する技術として、グレーバランス調整を自動かつ素早く実施するために、補正時に対象グレーに対する近傍グレーを出力することにより混色特性を測定し、その結果を用いて対象グレーを目標値に補正するグレーバランス調整方法が開示されている(例えば特許文献1)。また、2次色および3次色を加味した補正を行うために、補正目標とするLab値と、それに対応するチャートから測色したLab値との色差から、ICC(International Color Consortium)出力プロファイル内のCMYK-L*a*b* LUT(Lookup Table)を利用して補正先を探索し、結果を1次色の出力カーブに適用することによって補正するキャリブレーションシステムが開示されている(例えば特許文献2)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、ある環境下で取得した任意の色を、その環境における近傍色を出力することにより目標色に合わせることができるものの、ユーザが補正のたびに近傍色の測色をすることは負荷が大きいという問題は解消できていない。また、特許文献2に記載された技術は、ある環境下で取得した任意の色を目標色に合わせる際に、近傍色を用いて補正方向を予測するものであるが、補正方向を予測するために用いるICC出力プロファイルは事前に作成するため、校正時と印刷ジョブ時とで混色特性が大きく変化した際に精度良く補正できなくなるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、補正のたびに測色処理の負荷が大きくなることを抑制し、かつ精度よく混色の補正を行うことができる画像処理装置、情報処理システム、画像処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、異なる2つの状態でそれぞれ取得した同一の目標色の階調値の色合わせを行う画像処理装置であって、第1状態において、複数の目標混色の第1階調値に基づいて画像形成装置から印刷出力されたチャートから、測色器により測色された前記各第1階調値に対応するパッチの第1色値をそれぞれ取得する第1取得部と、前記第1状態において、前記各第1階調値を含む第1色域範囲内の複数の第2階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記測色器により測色された前記各第2階調値に対応するパッチの第2色値をそれぞれ取得する第2取得部と、前記第1状態とは異なる第2状態において、前記各第1階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記測色器により測色された前記各第1階調値に対応するパッチの第3色値をそれぞれ取得する第3取得部と、前記第1階調値、該第1階調値に対応する前記第1色値、該第1階調値に対する複数の前記第2階調値、該各第2階調値にそれぞれ対応する前記第2色値、および前記第1色域範囲内の階調値に基づいて、該第1階調値を補正した第1補正階調値を算出する算出部と、を備え、前記第3取得部は、前記第2状態において、前記第1補正階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記測色器により測色された前記第1補正階調値に対応するパッチの第4色値を取得し、前記第2取得部は、前記第2状態において、前記第1色域範囲よりも狭い、前記第1補正階調値を含む第2色域範囲内の複数の第3階調値に基づいて前記画像形成装置から印刷出力されたチャートから、前記測色器により測色された前記各第3階調値に対応するパッチの第5色値をそれぞれ取得し、前記算出部は、前記第1補正階調値、該第1補正階調値に対応する前記第4色値、該第1補正階調値に対する複数の前記第3階調値、該各第3階調値にそれぞれ対応する前記第5色値、および前記第2色域範囲内の階調値に基づいて、該第1補正階調値を補正した第2補正階調値を算出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、補正のたびに測色処理の負荷が大きくなることを抑制し、かつ精度よく混色の補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2は、第1の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3は、第1の実施形態に係る画像形成装置の構造の概要を示す図である。
図4は、第1の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5は、第1の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図6は、第1の実施形態に係る画像処理装置の単色TRCの生成動作を説明する図である。
図7は、第1の実施形態に係る画像処理装置のグレー補正処理の概要を説明する図である。
図8は、第1の実施形態に係る画像処理装置の目標グレー・広域近傍グレー取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9は、目標・広域近傍チャートの一例を示す図である。
図10は、目標グレーの階調値および色値の一例を示す図である。
図11は、広域近傍グレーの階調値および色値の一例を示す図である。
図12は、色変化予測モデルの動作を説明する図である。
図13は、第1の実施形態に係る画像処理装置のグレー補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図14は、更新後グレーチャートの一例を示す図である。
図15は、第1の実施形態に係る画像処理装置の広域補正グレー階調値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図16は、第1の実施形態に係る画像処理装置の広域補正グレー階調値算出処理の算出過程を説明する図である。
図17は、目標グレーの階調値および補正階調値の一例を示す図である。
図18は、広域補正・詳細近傍チャートの一例を示す図である。
図19は、詳細近傍グレーの階調値および色値の一例を示す図である。
図20は、第1の実施形態に係る画像処理装置の詳細補正グレー階調値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図21は、第1の実施形態に係る画像処理装置の詳細補正グレー階調値算出処理の算出過程を説明する図である。
図22は、第2の実施形態に係る画像処理装置のグレー補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図23は、広域補正チャートの一例を示す図である。
図24は、詳細近傍チャートの一例を示す図である。
図25は、第3の実施形態に係る画像処理装置の目標グレー・広域近傍グレー取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図26は、目標グレーの階調値、色値および補正回数の一例を示す図である。
図27は、第3の実施形態に係る画像処理装置のグレー補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る画像処理装置、情報処理システム、画像処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【0010】
[第1の実施形態]
(情報処理システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム100の全体構成について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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