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公開番号2025005013
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023104992
出願日2023-06-27
発明の名称細胞シート支持体、細胞シート積層体及びその製造方法
出願人学校法人福岡大学
代理人個人,個人
主分類C12N 5/071 20100101AFI20250108BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】細胞の増殖性が良好で、取扱性に優れる細胞シート支持体を用いる細胞シート積層体の製造方法を提供する。
【解決手段】細胞シート積層体の製造方法は、p-ジオキサノンに由来する構造単位を含む第一ポリマーと、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロン酸及びこれらの共重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含む第二ポリマーとを含む樹脂基材を準備することと、前記樹脂基材上で細胞を培養して細胞シートを形成することと、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
p-ジオキサノンに由来する構造単位を含む第一ポリマーと、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロン酸及びこれらの共重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含む第二ポリマーとを含む樹脂基材を準備することと、
前記樹脂基材上で細胞を培養して細胞シートを形成することと、を含む細胞シート積層体の製造方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記樹脂基材は、細胞を培養する面上に親水性樹脂層を更に有する請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記親水性樹脂層は、マトリゲル、フィブロネクチン、コラーゲンI、ラミニン、及び炭素数14から22のアルキル基を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位及び(メタ)アクリル酸に由来する構成単位を含む共重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含む請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記樹脂基材は、前記第一ポリマー及び第二ポリマーの総質量に対する第一ポリマーの含有率が50質量%以上である請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記樹脂基材は、平均厚みが10μm以上150μm以下である請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
p-ジオキサノンに由来する構造単位を含む第一ポリマーと、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロン酸及びこれらの共重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含む第二ポリマーとを含む樹脂基材と、前記樹脂基材上に配置される親水性樹脂層とを含む細胞シート支持体。
【請求項7】
請求項6に記載の細胞シート支持体と、前記細胞シート支持体の親水性樹脂層上に接着して配置される細胞シートとを含む細胞シート積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞シート支持体、細胞シート積層体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
損傷を受けた生体組織を再生する目的で、細胞シートを利用した移植法が開発されている。移植に利用される細胞シートの多くは、ヒト細胞を含む動物細胞の中でも特に付着依存性の細胞を用いて作製される。細胞シートを作製するには、動物細胞を基材表面上に付着させてシート状に培養し、その形態を保持したまま剥離させる必要性がある。例えば、特許文献1には、p-ジオキサノンに由来する構造単位を含み、生分解性を有する細胞シート支持体が提案されている。また、特許文献2には、アルキル(メタ)アクリレートに由来する構造単位と(メタ)アクリル酸に由来する構造単位を含む感温性ポリマー層を有する細胞培養支持体が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2022/176855号
特開2018-102296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一態様は、生体にとって安全な生分解性素材から作成する細胞支持体を基本構造として、細胞の増殖性が良好で、取扱性に優れる細胞シート支持体及びそれを用いる細胞シート積層体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための具体的手段は以下の通りであり、本発明は以下の態様を包含する。
[1] p-ジオキサノンに由来する構造単位を含む第一ポリマーと、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロン酸及びこれらの共重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含む第二ポリマーとを含む樹脂基材を準備することと、前記樹脂基材上で細胞を培養して細胞シートを形成することと、を含む細胞シート積層体の製造方法。
【0006】
[2] 前記樹脂基材は、細胞を培養する面上に親水性樹脂層を更に有する[1]に記載の製造方法。
【0007】
[3] 前記親水性樹脂層は、マトリゲル、フィブロネクチン、コラーゲンI、ラミニン及び炭素数14から22のアルキル基を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位及び(メタ)アクリル酸に由来する構成単位を含む共重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含む[2]に記載の製造方法。
【0008】
[4] 前記樹脂基材は、前記第一ポリマー及び第二ポリマーの総質量に対する第一ポリマーの含有率が50質量%以上である[1]から[3]のいずれかに記載の製造方法。
【0009】
[5] 前記樹脂基材は、平均厚みが10μm以上150μm以下である[1]から[4]のいずれかに記載の製造方法。
【0010】
[6] p-ジオキサノンに由来する構造単位を含む第一ポリマーと、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロン酸及びこれらの共重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含む第二ポリマーとを含む樹脂基材と、前記樹脂基材上に配置される親水性樹脂層とを含む細胞シート支持体。
(【0011】以降は省略されています)

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