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公開番号2025003909
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-10
出願番号2023207470
出願日2023-12-08
発明の名称医療情報提供制御装置、端末装置並びに医療情報提供制御方法及び医療情報提供制御用プログラム
出願人株式会社ONDY’S
代理人弁理士法人インテクト国際特許事務所
主分類G16H 10/00 20180101AFI20241227BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】患者の意思に基づいて当該患者の医療情報の共有を適切に制御することが可能な医療情報提供制御装置等を提供する。
【解決手段】患者Pから提供された医療データを取得し、当該医療データが共有されるべき患者P以外の者を示す共有制御リストを取得し、取得された共有制御リストに基づいて、当該共有されるべき者を指定した医療データが当該共有されるべき者以外の者に共有されることを制限し、当該医療データが共有されるべき者に共有されることを許可する医療データ共有サーバSを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
提供元から提供された当該提供元の医療情報を取得する第1取得手段と、
前記取得された医療情報が提供されるべき前記提供元以外の提供先であって当該提供元により指定された提供先を示す提供先指定情報を取得する第2取得手段と、
前記取得された提供先指定情報に基づいて、当該提供先指定情報により示される前記提供先を指定した前記提供元の前記医療情報である提供先指定医療情報が、当該提供先指定情報により示される前記提供先以外の者に提供されることを制限する制限手段と、
前記取得された提供先指定情報に基づいて、前記提供先指定医療情報が当該提供先指定情報により示される前記提供先に提供されることを許可する許可手段と、
を備えることを特徴とする医療情報提供制御装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の医療情報提供制御装置において、
前記提供先を指定した前記提供元に関連付けて前記提供先指定情報を記録する記録手段と、
前記記録されている提供先指定情報が、当該提供先指定情報により示される前記提供先を指定した前記提供元により更新されることを許可する更新許可手段と、
を更に備え、
前記制限手段は、前記記録されている提供先指定情報により示されていない前記者への前記提供先指定医療情報の提供を制限し、
前記許可手段は、前記記録されている提供先指定情報により示されている前記提供先への前記提供先指定医療情報の提供を許可することを特徴とする医療情報提供制御装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の医療情報提供制御装置において、
前記提供先指定医療情報は、当該提供先指定医療情報の前記提供元の血圧を示す血圧情報、当該提供元の心拍数を示す心拍数情報、当該提供元の医薬品の服用履歴を示す服用履歴情報、当該提供元の健康状態を示す健康状態文書情報又は当該健康状態を示す健康状態画像情報のいずれかであることを特徴とする医療情報提供制御装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の医療情報提供制御装置において、
前記制限手段は、前記取得された提供先指定情報に基づいて、前記提供先指定医療情報が前記者に提供されることを禁止することを特徴とする医療情報提供制御装置。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の医療情報提供制御装置において、
前記提供先指定情報は、当該提供先指定情報により示される前記提供先に前記提供先指定医療情報が提供されるタイミングを指定する提供タイミング指定情報を含み、
前記許可手段は、前記取得された提供先指定情報に基づいて、前記提供先指定医療情報が、前記提供タイミング指定情報により示される前記タイミングで、当該提供先指定情報により示される前記提供先に提供されることを許可することを特徴とする医療情報提供制御装置。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の医療情報提供制御装置において、
前記提供先に前記提供元の担当医師が含まれている場合に、前記許可手段は、当該担当医師を前記指定先とする前記提供先指定医療情報の当該担当医師への提供を常に許可することを特徴とする医療情報提供制御装置。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載の医療情報提供制御装置において、
前記提供先指定情報により指定される前記提供先が、当該提供先指定情報により前記提供先が指定されている前記提供先指定医療情報を構成する医療情報項目に応じて異なっていることを特徴とする医療情報提供制御装置。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載の医療情報提供制御装置において、
前記提供先指定情報により指定される前記提供先に、当該提供先指定情報により前記提供先を指定した前記提供元の担当薬剤師又は担当薬局が含まれていることを特徴とする医療情報提供制御装置。
【請求項9】
請求項1又は請求項2に記載の医療情報提供制御装置と接続可能であり且つ前記提供元により使用される端末装置であって、
前記医療情報及び前記提供先指定情報の入力を受け付ける受付手段と、
各前記受け付けられた医療情報及び提供先指定情報を前記医療情報提供制御装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項10】
第1取得手段と、第2取得手段と、制限手段と、許可手段と、を備える医療情報提供制御装置において実行される医療情報提供制御方法であって、
提供元から提供された当該提供元の医療情報を前記第1取得手段により取得する第1取得工程と、
前記取得された医療情報が提供されるべき前記提供元以外の提供先であって当該提供元により指定された提供先を示す提供先指定情報を前記第2取得手段により取得する第2取得工程と、
前記取得された提供先指定情報に基づいて、当該提供先指定情報により示される前記提供先を指定した前記提供元の前記医療情報である提供先指定医療情報が、当該提供先指定情報により示される前記提供先以外の者に提供されることを前記制限手段により制限する制限工程と、
前記取得された提供先指定情報に基づいて、前記提供先指定医療情報が当該提供先指定情報により示される前記提供先に提供されることを前記許可手段により許可する許可工程と、
を含むことを特徴とする医療情報提供制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療情報提供制御装置、端末装置並びに医療情報提供制御方法及び医療情報提供制御用プログラムの技術分野に属する。より詳細には、医療行為の対象たる患者の医療情報の当該患者以外の者に対する提供又は共有を制御する医療情報提供制御装置及び医療情報提供制御方法、当該患者により使用される端末装置、並びに当該医療情報提供制御装置用のプログラムの技術分野に属する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年の医療の現場においては、当該医療を受ける患者やその担当者たる医師に対して、当該患者の医療に関する様々な情報が適時適切に提供されることが非常に重要となっている。なお以下の説明では、当該患者の医療に関する様々な情報を単に「医療情報」と称する。そして、上記医療情報の適時適切な提供に関する先行技術を示す文献としては、例えば以下の特許文献1乃至特許文献3が挙げられる。
【0003】
このとき、特許文献1に記載されている先行技術では、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性がそれぞれ一以上の治療法に関連付けられて記憶されている。そして、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられ、上記複数の行動医学特性から治療の対象として選択された行動医学特性に関連付けられた治療法及び上記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法が選択され、選択された治療法のための治療法情報がユーザ端末に送信され、ユーザ端末はこれに基づいて治療法のための情報を提示する構成とされている。
【0004】
一方、特許文献2に記載されている先行技術では、医療従事者からの処方があって機能する機能部を有する治療用アプリケーションを配信する配信システムであって、患者の第1端末からの治療用アプリケーションの処方要求を受信する受信部と、処方要求に応じて、医療従事者から第1端末の患者に対する治療用アプリケーションの処方を許可する処方許可情報を受け付ける受付部と、処方許可情報を受け付けた場合に、上記機能部を有効化する有効化部と、を備える構成とされている。
【0005】
更に、特許文献3に記載されている先行技術では、複数の行動と、その複数の行動を類似行動毎に分類した行動群と、複数の行動についての難度と、を対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、患者についての行動の目標に関する行動目標情報を取得する第1取得部と、行動目標に応じた患者の実際の行動に関する行動情報を取得する第2取得部と、第1取得部によって取得される行動目標情報と、第2取得部によって取得する行動情報とに基づいて、患者の行動目標と実際の行動との乖離度合いを取得する第3取得部と、第3取得部によって取得する乖離度合いと、記憶部に記憶する対応情報とに基づいて、行動目標に記録される行動のうち難度に応じた行動を提示する提示部と、を備える構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2019/142293等
特開2023-74128号公報
特開2023-91198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記いずれの特許文献に記載の先行技術においても、患者の医療情報が提供される範囲(提供(共有)先)は、主として医師によって定められる場合が多く、当該提供範囲の決定自体に、提供対象たる医療情報によりその医療状態又は健康状態が示される患者の意思が介在していない。このことは、個人情報の保護が求められる昨今の情報社会においては望ましいこととは言えない。
【0008】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、医療情報によりその医療状態等が示される患者の意思に基づいてその医療情報の提供を適切に制御することが可能な医療情報提供制御装置及び医療情報提供制御方法、当該患者により使用される端末装置、並びに当該医療情報提供制御装置用のプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、提供元から提供された当該提供元の医療情報を取得するインターフェース等の第1取得手段と、前記取得された医療情報が提供されるべき前記提供元以外の提供先であって当該提供元により指定された提供先を示す提供先指定情報を取得する処理部等の第2取得手段と、前記取得された提供先指定情報に基づいて、当該提供先指定情報により示される前記提供先を指定した前記提供元の前記医療情報である提供先指定医療情報が、当該提供先指定情報により示される前記提供先以外の者に提供されることを制限する共有制御部等の制限手段と、前記取得された提供先指定情報に基づいて、前記提供先指定医療情報が当該提供先指定情報により示される前記提供先に提供されることを許可する共有制御部等の許可手段と、を備える。
【0010】
上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の医療情報提供制御装置と接続可能であり且つ前記提供元により使用される端末装置であって、前記医療情報及び前記提供先指定情報の入力を受け付ける操作部等の受付手段と、各前記受け付けられた医療情報及び提供先指定情報を前記医療情報提供制御装置に送信するインターフェース等の送信手段と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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