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公開番号2025002078
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101997
出願日2023-06-21
発明の名称濾過用ストレーナの自動洗浄システム
出願人大同工機株式会社
代理人個人
主分類B01D 29/11 20060101AFI20241226BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】機外に液体を排出することなく、濾過処理動作において、常時、濾過エレメントの自動洗浄を可能にする濾過用ストレーナの自動洗浄システムと自動洗浄方法を提供する。
【解決手段】原液が流入する流入口と濾液が流出する流出口を有するストレーナ本体1内に逆洗機能を有する濾過エレメント2と、濾過エレメント2に設けた排出口にスラッジを含む逆洗液を排出させる逆洗液排出管10と、逆洗液排出管10に接続したスラッジと液体を分離させるサイクロンセパレータ20と、サイクロンセパレータ20の上方に液体が吸引流出する吸引管25と、流入口の近傍に位置する原液供給管に接続した吸引供給機能を有するエジェクター30と、を備え、逆洗液の液体を機外に排出させることなく、エジェクター30に吸引されてストレーナ本体1内に循環する循環回路を形成すると共に、ストレーナ本体1の稼働中に逆洗機能を常時、発揮させるようにした。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
原液が流入する流入口と濾液が流出する流出口を有するストレーナ本体内に逆洗機能を有する濾過エレメントと、前記濾過エレメントに設けた排出口にスラッジを含む逆洗液を排出させる逆洗液排出管と、前記逆洗液排出管に接続したスラッジと液体を分離させるサイクロンセパレータと、前記サイクロンセパレータの上方に液体が吸引流出する吸引管と、前記流入口の近傍に位置する原液供給管に接続した吸引供給機能を有するエジェクターと、を備え、前記逆洗液の液体を機外に排出させることなく、前記エジェクターに吸引されて前記ストレーナ本体内に循環する循環回路を形成すると共に、前記ストレーナ本体の稼働中に逆洗機能を常時、発揮させるように構成したことを特徴とする濾過用ストレーナの自動洗浄システム。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
円筒型の前記ストレーナ本体内に円筒型の濾過エレメントを設け、前記濾過エレメント内に回転軸管を常時回転させて、前記回転軸管の放射方向に設けた逆洗スクレーパで前記濾過エレメントに目詰まりしたスラッジを掻き取り吸引させて前記逆洗液排出管から排出させると共に、前記循環回路により逆洗液の液体を循環させるようにした請求項1に記載の濾過用ストレーナの自動洗浄システム。
【請求項3】
前記サイクロンセパレータの下方にスラッジを回収する覗き窓付きスラッジポッド又はバグフィルタを配置した請求項1又は2に記載の濾過用ストレーナの自動洗浄システム。
【請求項4】
原液を原液供給管で供給してストレーナ本体の流入口から流入して、前記ストレーナ本体内の濾過エレメントで濾過する濾過ステップと、前記濾過ステップと同時に前記濾過エレメントの内外周を逆洗する逆洗ステップと、前記逆洗ステップを経てスラッジを含む逆洗液をサイクロンセパレータでスラッジと液体に分離する分離ステップと、前記液体を前記原液供給管内に設けたエジェクターで吸引させる吸引供給ステップと、を備え、吸引供給して前記ストレーナ本体内に分離した液体を循環させることにより、前記逆洗液の液体を機外に排出することなく、前記ストレーナ本体の稼働中に同時に前記逆洗ステップを経て循環稼働を行うようにしたことを特徴とする濾過用ストレーナの自動洗浄方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、種々の固形物等を含んだ被処理水を濾過して固形物等を除去する濾過用ストレーナに関し、詳細には、原液の液体ロスを低減すると共に、間欠運転することなく濾過処理と濾過用ストレーナの洗浄を、常時、実施可能である濾過用ストレーナの自動洗浄システムと濾過用ストレーナの自動洗浄方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
原水(処理水、海水、排水、水など)に含まれる種々の異物や固形物、スラッジなどを除去するために、一定の目開きを有するスクリーン(濾過エレメント)を内蔵した濾過用ストレーナ(ろ過装置)がプレフィルタとして利用される。
【0003】
この種のストレーナは、被処理水が流れるストレーナ本体内に濾過エレメントを設け、この濾過エレメントが、水の通過を許容するとともに、被処理水中の固形物などを捕捉して、ストレーナの下流側には濾過エレメントにより濾過された濾過水が供給される。
【0004】
ストレーナによる濾過処理を続けると、濾過エレメントの表面には固形物などが付着して堆積しストレーナ本体内で圧力が高まり、濾過能力が低下してしまうため、濾過エレメントの表面に付着した固形物などを取り除く洗浄処理(メンテナンス作業)を実施する必要がある。
【0005】
特許文献1では、ストレーナの流入口と流出口に設けた圧力計で測定した圧力の差が所定値となったとき又は所定の時間ごとに、モータ等の駆動源を介し逆洗機構の回動軸を回転させて濾過エレメントの洗浄を実施している。
【0006】
この装置では、機器の底部に自重沈下しないスラッジを除去するために濾過エレメントの内周側に逆洗スクレーパ体を有する吸込み管により吸い込んで機外に排出するようにしている。
洗浄動作時には、駆動部を作動させると共に排出用バルブを開状態にして、大気開放して、排出管の二次側と回動軸の流路とを連通させて、大気圧が逆洗スクレーパ体の逆洗口にまで達して、ストレーナ本体内部の差圧を生じさせて、回動軸を回転させながらスクレーパ体の巾広面の吸込み部より吸引して、濾過エレメントの内周面や濾過孔に付着したスラッジを吸い込んで濾過エレメントを洗浄して、吸い込んだスラッジなどは、排出管より液体と共にストレーナの機外に排出される。
次いで、ドレイン弁を開状態とし大気開放により差圧を発生させて、自重沈下して底部に堆積したスラッジをドレイン用流路を通じて機外に排出している。
【0007】
このように、大気開放を間欠的に行って洗浄動作(逆洗動作による排出管からのスラッジの排出)とドレイン弁からのスラッジの排出動作を実施して濾過エレメントの濾過能力を回復させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第7080465号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ここで、原水に含まれる固形物には細かい粒子などもあり、例えば10~50μm程度の微粒子を除去するには目開きが微細なスクリーン(濾過エレメント)を使用する必要がある。
【0010】
しかし、この目開きが微細なスクリーンでは、短時間で目詰まりが生じる問題がある。また、目詰まりを解消して濾過能力を回復させて濾過動作を再開しても、直ぐに、濾過エレメントの濾過孔に微粒子が詰まって内圧が上昇してしまう。このため微粒子を除去するには、濾過動作を停止してメンテナス作業を頻繁に繰り返すことになり洗浄作業が手間になるばかりか、連続して濾過処理することができず、結果、稼働率が悪くなってしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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