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公開番号2025001392
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100936
出願日2023-06-20
発明の名称車両の駆動力制御方法及び車両の駆動力制御装置
出願人日産自動車株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類B60W 50/08 20200101AFI20241225BHJP(車両一般)
要約【課題】エネルギ消費量の抑制と、ドライバの要求する加速特性とを両立する。
【解決手段】車両の駆動力制御方法において、コントローラ(1)が、車両の所有者の走行履歴に基づいて、走行ルート毎の所有者の加減速要求の特性を生成し、所有者の加減速要求の特性に基づいて、アクセル開度とトルクの関係をモデル化した要求トルク特性モデルを生成し、要求トルク特性モデルを用いて駆動力を制御することを特徴とする、車両の駆動力制御方法。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
車両の駆動力制御方法において、
コントローラが、
車両の所有者の走行履歴に基づいて、走行ルート毎の前記所有者の加減速要求の特性を生成し、
前記所有者の加減速要求の特性に基づいて、アクセル開度とトルクの関係をモデル化した要求トルク特性モデルを生成し、
前記要求トルク特性モデルを用いて駆動力を制御することを特徴とする、
車両の駆動力制御方法。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両の駆動力制御方法において、
前記走行ルートは、前記所有者が日常的に利用する走行ルートであり、
前記走行履歴は、少なくとも車速の変化パターン及び走行環境に関する情報である、
車両の駆動力制御方法。
【請求項3】
請求項1に記載の車両の駆動力制御方法において、
前記コントローラが、
前記要求トルク特性モデルと、車両の消費エネルギを予測するエネルギマネージメントモデルと、を用いて強化学習することにより、前記走行ルート毎に前記消費エネルギを抑制し得る適正化要求トルク特性モデルを生成し、
前記適正化要求トルク特性モデルを用いて前記駆動力を制御する、
車両の駆動力制御方法。
【請求項4】
請求項3に記載の車両の駆動力制御方法において、
前記コントローラは、前記適正化要求トルク特性モデルが生成されたことを前記所有者に報知し、前記所有者が前記適正化要求トルク特性モデルの使用を許可した場合にのみ、前記適正化要求トルク特性モデルを用いて前記駆動力を制御する、
車両の駆動力制御方法。
【請求項5】
請求項2に記載の車両の駆動力制御方法において、
前記所有者が日常的に利用する前記走行ルートは、前記所有者により入力された目的地までの走行ルートである、
車両の駆動力制御方法。
【請求項6】
請求項3に記載の車両の駆動力制御方法において、
前記適正化要求トルク特性モデルを記憶して次回走行時に使用するか否かを、走行を終了する際に前記所有者が選択可能な、
車両の駆動力制御方法。
【請求項7】
車両の駆動力制御装置において、
車両の所有者の走行履歴に基づいて、走行ルート毎の前記所有者の加減速要求の特性を生成し、前記所有者の加減速要求の特性に基づいて、アクセル開度とトルクの関係をモデル化した特性モデルを生成し、前記特性モデルを用いて駆動力を制御するコントローラを備えることを特徴とする、車両の駆動力制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の駆動力制御方法及び駆動力制御装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
車両の航続距離をより長くするためには、走行に要するエネルギをより低減する必要がある。例えば電動車両では、電動モータの特性によりドライバのアクセル踏み込み操作に対する駆動力の応答性に優れるという特性を有するが、応答性に優れるが故に発進時等にドライバの意図よりも加速し過ぎて、減速する必要が生じてしまい、結果的に余分なエネルギを消費するおそれがある。特許文献1には、上記のような余分なエネルギ消費を抑制するために、発進する際のドライバによるアクセルペダルの所定時間あたりの踏み込み量を検知し、当該踏み込み量が所定値以上である場合には、そのことをドライバに報知する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-107935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術では、アクセルペダル踏み込み量が多すぎることをドライバに報知するだけであって、アクセルペダル踏み込み量に応じて発生させる駆動力には直接的に関与していない。このため、エネルギ消費量を抑制する効果については改善の余地がある。また、上記文献に記載の技術では、過剰な踏み込み量か否かの判定基準となる所定値が固定値なので、ドライバのアクセルペダルの踏み込み量を抑制することはできるものの、これによりドライバが要求する加速感が得られなくおそれがある。
【0005】
そこで本発明は、エネルギ消費量の抑制と、ドライバの要求する加速特性とを両立することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様によれば、コントローラが、車両の所有者の走行履歴に基づいて、走行ルート毎の所有者の加減速要求の特性を生成し、所有者の加減速要求の特性に基づいて、アクセル開度とトルクの関係をモデル化した要求トルク特性モデルを生成し、生成した要求トルク特性モデルを用いて駆動力を制御する、車両の駆動力制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0007】
上記の各態様によれば、エネルギ消費量の抑制と、ドライバ(所有者)の要求する加速特性とを両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る制御系の概略構成図である。
図2は、コントローラの要部の構成を示す図である。
図3は、適正化要求トルク特性モデルを生成するためにコントローラが実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。
図4は、適正化要求トルク特性モデルの生成後に、車両が起動されてからコントローラが実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。
図5は、目的地に到着した際にコントローラが実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。
図6は、要求トルクのタイムチャートの一例である。
図7は、適正化要求トルク特性モデルに基づいてトルク制御を行った場合の、車両速度及び加速度のタイムチャートの一例である。
図8は、本発明による電費性能向上の効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る制御系の概略構成図である。本実施形態における制御対象は、電動モータを駆動源とする電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)である。ただし、シリーズパラレル方式のハイブリッド車両にも同様に適用可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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