TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025000320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2023100113
出願日2023-06-19
発明の名称紙工品
出願人株式会社大入
代理人弁理士法人まこと国際特許事務所
主分類B42D 1/00 20060101AFI20241224BHJP(製本;アルバム;ファイル;特殊印刷物)
要約【課題】用紙の付け替えが可能であると共に、取り扱いが容易な紙工品を提供する。
【解決手段】本発明に係る紙工品100は、複数枚の紙面に折り畳まれた折本形式の用紙1と、用紙1を挟んで綴じる表紙2と、を備える。表紙2は、一枚のシートから形成され、その両端部がそれぞれ折り目21、24に沿って内側に折り込まれた折り込み部分25、26を有し、用紙1の最初の紙面12及び最後の紙面13が、それぞれ表紙1の折り込み部分25、26に挿入されることで、用紙1が表紙2に挟まれて綴じられる。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数枚の紙面に折り畳まれた折本形式の用紙と、
前記用紙を挟んで綴じる表紙と、
を備え、
前記表紙は、一枚のシートから形成され、その両端部がそれぞれ折り目に沿って内側に折り込まれた折り込み部分を有し、
前記用紙の最初の紙面及び最後の紙面が、それぞれ前記表紙の前記折り込み部分に挿入されることで、前記用紙が前記表紙に挟まれて綴じられる、
紙工品。
続きを表示(約 83 文字)【請求項2】
前記表紙の前記折り目近傍に、前記表紙よりも前記用紙に対する摩擦係数の大きな樹脂が塗布された樹脂層を有する、
請求項1の紙工品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、朱印帳、筆記帳、経本などに好適に用いられる紙工品に関する。特に、本発明は、複数枚の紙面に折り畳まれた折本形式の用紙と、用紙を挟んで綴じる表紙と、を備えた紙工品であって、用紙の付け替えが可能であると共に、取り扱いが容易な紙工品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に記載のように、複数枚の紙面に折り畳まれた折本形式の用紙(文字や図形が記載される紙)と、用紙を挟んで綴じる表紙と、を備えた構成である、朱印帳、筆記帳、経本などの紙工品が知られている。
【0003】
図1は、上記の構成を有する従来の紙工品の概略構成を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、従来の紙工品100’は、複数枚の紙面に折り畳まれた折本形式の用紙1と、用紙1を挟んで綴じる一対の表紙3、4と、を備えている。図1では、用紙1に記載される文字や図形の図示を省略しているが、紙工品100’が経本の場合には、用紙1に予め経文の文字が記載されている。また、紙工品100’が筆記帳や朱印帳の場合にも、罫線等が予め記載される場合がある。そして、一方の表紙3は、用紙1の最初の紙面12に、糊付け等によって貼り付けられ、他方の表紙4は、用紙1の最後の紙面13に、糊付け等によって貼り付けられている。
【0004】
上記のように、従来の紙工品100’においては、用紙1が表紙3、4に貼り付けられているため、用紙1の付け替えができない(表紙3、4を別の用紙1に転用することができない)という問題がある。
また、従来の紙工品100’においては、用紙1を挟んで綴じる表紙が、最初の紙面12用の表紙3と、最後の紙面13用の表紙4とに分離した構成であるため、例えば、紙工品100’を鞄の中等に入れて持ち運ぶ際に、折本形式の用紙1が勝手に開いた状態(図1に示すように、蛇腹状に折り畳まれた用紙1が延びた状態)になってしまったり、使用する際に、一方の表紙3又は4が使用者の不注意で手元から落下して用紙1が開いた状態になるなど、取扱いが容易ではないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実用新案登録第3205791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、複数枚の紙面に折り畳まれた折本形式の用紙と、用紙を挟んで綴じる表紙と、を備えた紙工品であって、用紙の付け替えが可能であると共に、取り扱いが容易な紙工品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明は、複数枚の紙面に折り畳まれた折本形式の用紙と、前記用紙を挟んで綴じる表紙と、を備え、前記表紙は、一枚のシートから形成され、その両端部がそれぞれ折り目に沿って内側に折り込まれた折り込み部分を有し、前記用紙の最初の紙面及び最後の紙面が、それぞれ前記表紙の前記折り込み部分に挿入されることで、前記用紙が前記表紙に挟まれて綴じられる、紙工品を提供する。
【0008】
本発明に係る紙工品は、表紙が一枚のシートから形成され、その両端部に設けられた折り込み部分に、用紙の最初の紙面及び最後の紙面が挿入されることで、用紙が表紙に挟まれて綴じられる構成である。
すなわち、本発明に係る紙工品は、従来のように用紙が表紙に貼り付けられた構成ではないため、用紙の付け替えが可能である。
また、本発明に係る紙工品は、従来のように表紙が分離した構成ではないため、用紙1が勝手に開いた状態になったり、不注意で開いた状態になることが避けられ、取り扱いが容易である。
【0009】
本発明に係る紙工品において、前記表紙の前記折り目近傍に、前記表紙よりも前記用紙に対する摩擦係数の大きな樹脂が塗布された樹脂層を有することが好ましい。
【0010】
上記の好ましい構成では、表紙の折り目近傍(折り目に沿って内側に折り込まれた折り込み部分に挿入される用紙の最初の紙面の縁及び用紙の最後の紙面の縁が位置し得る領域)に、表紙よりも用紙に対する摩擦係数の大きな樹脂が塗布された樹脂層を有する。このため、折り込み部分に挿入された用紙の最初の紙面及び最後の紙面と、樹脂層との間に生じる摩擦力が大きくなり、用紙の最初の紙面及び最後の紙面、ひいては用紙全体が、表紙に対してずれ難くなる。
このため、上記の好ましい構成によれば、用紙の付け替えが可能であるという利点を残しつつ、用紙が表紙に対してずれ難いため、より一層取り扱いが容易となる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許