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公開番号
2024179654
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023098662
出願日
2023-06-15
発明の名称
検出器の案内装置および燃料内装物押え装置並びに原子炉
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G21C
17/10 20060101AFI20241219BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】検出器の案内装置および燃料内装物押え装置並びに原子炉において、振動によるガイドシンブルの摩耗を抑制可能とする。
【解決手段】上端部が上部炉心支持板に連結されて下端部が上部炉心板に向けて延出される案内通路と、上部炉心板に設けられる貫通孔と、案内通路を通して貫通孔に延出されて内部に中性子束検出器を挿通可能なガイドシンブルと、を備え、案内通路は、下端部が貫通孔まで延出される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
上端部が上部炉心支持板に連結されて下端部が上部炉心板に向けて延出される案内通路と、
前記上部炉心板に設けられる貫通孔と、
前記案内通路を通して前記貫通孔に延出されて内部に中性子束検出器を挿通可能なガイドシンブルと、
を備え、
前記案内通路は、下端部が前記貫通孔まで延出される、
検出器の案内装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記案内通路は、下端部が前記貫通孔に位置する連結管を有する、
請求項1に記載の検出器の案内装置。
【請求項3】
前記上部炉心支持板と前記上部炉心板は、上下方向に沿う支持孔を有する連結ロッドにより連結され、前記案内通路は、前記支持孔の内部に配置される支持管と、外周部が前記支持孔の下端部に固定されると共に前記支持管の下端部に連結されるノズルとを有し、前記ノズルの下端部に前記連結管の上端部が連結される、
請求項2に記載の検出器の案内装置。
【請求項4】
前記支持孔は、小径部と、前記小径部より下方に位置する大径部とを有し、前記ノズルは、前記大径部と前記小径部の段付き部に固定され、前記連結管は、上端部が前記ノズルに嵌合して固定される、
請求項3に記載の検出器の案内装置。
【請求項5】
前記連結管は、内径が前記ノズルの内径より小径である、
請求項4に記載の検出器の案内装置。
【請求項6】
前記連結管は、下端部が先細形状をなす、
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の検出器の案内装置。
【請求項7】
前記上部炉心板の下方に配置される燃料から上方に向けて延出されるガイド管を有し、前記案内通路は、下端部が前記ガイド管の内部に隙間をもって位置する、
請求項1に記載の検出器の案内装置。
【請求項8】
基板と、
軸方向の一端部が前記基板に連結されるガイド管と、
前記ガイド管における軸方向の他端部に軸方向に沿って移動自在に支持される押え部材と、
前記基板と前記押え部材との間に配置されて前記基板に対して前記押え部材が離間する方向に付勢する付勢部材と、
を備え、
前記ガイド管は、中性子束検出器用のガイドシンブルをガイドする案内通路の下端部が挿入可能である、
燃料内装物押え装置。
【請求項9】
前記ガイド管は、外周部に軸方向に沿うガイド凹部が設けられ、前記押え部材は、前記ガイド凹部に移動自在なガイドピンが設けられる、
請求項8に記載の燃料内装物押え装置。
【請求項10】
原子炉容器と、
燃料から構成される炉心と、
請求項1に記載の検出器の案内装置と、
請求項8に記載の燃料内装物押え装置と、
を備える原子炉。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、検出器の案内装置および燃料内装物押え装置並びに原子炉に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
原子炉は、原子炉容器の内部に炉心が設けられて構成される。原子炉は、炉心で生成される中性子を制御棒により吸収することで、その中性子数を調整して出力を制御する。そのため、炉心における中性子(中性子束)の分布を正確に計測する必要がある。中性子束検出器は、原子炉容器の蓋からガイドシンブルを通して炉心を構成する燃料集合体へ挿入可能である。原子炉は、中性子束検出器の案内装置が設けられる。中性子束検出器の案内装置としては、例えば、特許文献に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3153833号公報
特許第5452798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の中性子束検出器の案内装置は、上部炉心支持板と上部炉心板との間に設けられた案内管と、炉心を構成する燃料集合体に挿入された燃料内装物に設けられたガイド筒とを有する。ガイドシンブルは、案内管から上部炉心板の貫通孔を通ってガイド筒に挿入され、ガイド筒から燃料集合体の内部に挿入される。中性子束検出器は、ガイドシンブルの内部を通って燃料集合体に挿入される。この場合、案内管の下端部とガイド筒の上端部とは、上下方向に離間している。そのため、ガイドシンブルは、案内管とガイド筒との間で露出する部分が発生し、原子炉容器の内部を流動する一次冷却材の影響を受けて振動する。ガイドシンブルが振動すると、外面が案内管やガイド筒の内面に接触し、ガイドシンブルの外面が摩耗してしまうという懸念がある。
【0005】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、振動によるガイドシンブルの摩耗を抑制可能とする検出器の案内装置および燃料内装物押え装置並びに原子炉を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための本開示の検出器の案内装置は、上端部が上部炉心支持板に連結されて下端部が上部炉心板に向けて延出される案内通路と、前記上部炉心板に設けられる貫通孔と、前記案内通路を通して前記貫通孔に延出されて内部に中性子束検出器を挿通可能なガイドシンブルと、を備え、前記案内通路は、下端部が前記貫通孔まで延出される。
【0007】
また、本開示の燃料内装物押え装置は、基板と、軸方向の一端部が前記基板に連結されるガイド管と、前記ガイド管における軸方向の他端部に軸方向に沿って移動自在に支持される押え部材と、前記基板と前記押え部材との間に配置されて前記基板に対して前記押え部材が離間する方向に付勢する付勢部材と、を備え、前記ガイド管は、中性子束検出器用のガイドシンブルをガイドする案内通路の下端部が挿入可能である。
【0008】
また、本開示の原子炉は、原子炉容器と、燃料から構成される炉心と、前記検出器の案内装置と、前記燃料内装物押え装置と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の検出器の案内装置および燃料内装物押え装置並びに原子炉によれば、振動によるガイドシンブルの摩耗を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、加圧水型原子炉を表す縦断面図である。
図2は、本実施形態の燃料内装物押え装置が装着された燃料集合体を表す概略図である。
図3は、本実施形態の検出器の案内装置を表す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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