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公開番号2024179343
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098106
出願日2023-06-14
発明の名称断続装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類F16D 41/08 20060101AFI20241219BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】一方向のみの動力伝達を実現可能な断続装置を提供する。
【解決手段】第2断続部220は、第2駆動ギヤG12と第1シャフト181との間に配置されるローラ281と、ローラ281を、第2駆動ギヤG12と第1シャフト181とが一体回転可能な係合状態と、第2駆動ギヤG12と第1シャフト181とが相対回転可能な非係合状態と、に操作する操作ロッド241、ピン283、ガイド284、及びリテーナ282と、を備える。第1シャフト181の中空穴の内周面と第2駆動ギヤG12の外周面との間で、ローラ281が収容される空間を収容空間としたとき、収容空間のローラ281の円周方向の移動可能範囲において回転軸線Oに対する径方向の長さが異なるように形成されるとともに、径方向の長さが移動可能範囲の円周方向中央位置に対する一方側と他方側とで異なるよう形成される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1回転体と第2回転体との間に配置される係合子と、
前記係合子を、前記第1回転体と前記第2回転体とが一体回転可能な係合状態と、前記第1回転体と前記第2回転体とが相対回転可能な非係合状態と、に操作する操作部と、を備える、断続装置であって、
前記第1回転体及び前記第2回転体は、
互いの回転軸線が一致するように、且つ、前記回転軸線と直交する直交方向視で、互いの少なくとも一部が重なり合うよう配置され、
前記第1回転体は内部に中空穴を有するとともに、前記中空穴内に前記第2回転体を配置可能に設けられ、
前記第1回転体の前記中空穴の内周面と前記第2回転体の外周面との間で、前記係合子が収容される空間を収容空間としたとき、
前記回転軸線と直交する方向に延びる平面における前記第2回転体の前記外周面の形状は、前記収容空間の前記係合子の円周方向の移動可能範囲において前記回転軸線に対する径方向の長さが異なるように形成されるとともに、前記径方向の長さが前記移動可能範囲の円周方向中央位置に対する一方側と他方側とで異なるよう形成される、断続装置。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
請求項1に記載の断続装置であって、
前記第2回転体の前記外周面は、前記一方側と前記他方側のうちの何れか一方に、前記径方向の外側に向かって突出する突出部を有する、断続装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の断続装置であって、
前記第2回転体の前記外周面は、平坦部と、前記一方側と前記他方側のうちの何れか一方に設けられた前記平坦部から前記径方向の外側に向かって延びる傾斜面と、を有する、断続装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、断続装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、回転体同士が一体回転可能な状態と相対回転可能な状態とを切り替える断続装置が知られている。このような断続装置は、車両の駆動装置、作業機の作業部、義足等の継手装置などに利用される。
【0003】
例えば、特許文献1の電動義足では、断続装置に二方向クラッチが用いられ、ギヤの中空穴を挿通するシャフトの外周面に平坦部を設け、ローラが平坦部を周方向に移動可能に構成される。ローラが平坦部の一方側に位置するとき及び他方側に位置するとき、ローラがギヤとシャフトの間に噛み込んで係合状態となり、ギヤとシャフトとの間で動力が伝達される。一方、操作部によりローラが平坦部の周方向中央位置に維持されるとき、ギヤとシャフトとが相対回転し、ギヤとシャフト間で動力の伝達が遮断される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/251500号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
断続装置が組み込まれる装置によっては、円周方向において一方側の相対回転に対してのみ動力伝達させ、他方側の相対回転に対しては動力伝達させない場合もあり得る。
【0006】
本発明は、一方向のみの動力伝達を実現可能な断続装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
第1回転体と第2回転体との間に配置される係合子と、
前記係合子を、前記第1回転体と前記第2回転体とが一体回転可能な係合状態と、前記第1回転体と前記第2回転体とが相対回転可能な非係合状態と、に操作する操作部と、を備える、断続装置であって、
前記第1回転体及び前記第2回転体は、
互いの回転軸線が一致するように、且つ、前記回転軸線と直交する直交方向視で、互いの少なくとも一部が重なり合うよう配置され、
前記第1回転体は内部に中空穴を有するとともに、前記中空穴内に前記第2回転体を配置可能に設けられ、
前記第1回転体の前記中空穴の内周面と前記第2回転体の外周面との間で、前記係合子が収容される空間を収容空間としたとき、
前記回転軸線と直交する方向に延びる平面における前記第2回転体の前記外周面の形状は、前記収容空間の前記係合子の円周方向の移動可能範囲において前記回転軸線に対する径方向の長さが異なるように形成されるとともに、前記径方向の長さが前記移動可能範囲の円周方向中央位置に対する一方側と他方側とで異なるよう形成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第1回転体と第2回転体の一方向の相対回転に対し動力伝達を可能とし、他方向の相対回転に対し動力伝達を遮断する機構を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
電動自転車10の側面図である。
動力伝達装置TMを含む電動アシストユニット20の模式図である。
動力伝達装置TMの模式図である。
図3のA-A断面図である。
断続部220、230の動作を示す図であり、(a)はロック状態を示す図、(b)は空転状態を示す図である。
リテーナ282の斜視図である。
動力伝達装置TMの変速操作状態を示す断面図であり、(a)は1速状態、(b)は2速状態、(c)は3速状態を示している。
動力伝達装置TMの各変速操作状態における断続部210、220、230の状態(空転、ロック、強制フリー)を示す表と、2速状態における断続部210、220、230の断面とを示す図である。
ローラ281が収容空間S1において第1シャフト181の外周面と駆動ギヤG12、G13の中空穴の内周面に噛み込む条件を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態の断続装置について、断続装置を内蔵する電動自転車を例に図1~図9を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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