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公開番号
2024179327
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023098077
出願日
2023-06-14
発明の名称
端子およびコネクタ
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01R
12/91 20110101AFI20241219BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】相手端子に対する接触圧を確保しつつも、相手端子の皮膜の剥がれを抑制可能にした端子を提供する。
【解決手段】板状の基材からプレス加工により成形される第1端子14は、板状の一対の弾性変位部30と、一対の弾性変位部30同士を繋ぐ連結部40と、を備える。一対の弾性変位部30の各々は、一対の弾性変位部30の間に挿入された相手端子に対し、各弾性変位部30の弾性力によって接触する接触部34を有する。一対の弾性変位部30の各々は、板面31と端面32とを有する板状をなしている。一対の弾性変位部30は、それらの端面32同士が対向するように並設されている。一対の弾性変位部30の各々は、端面32から延出するとともに折り曲げて形成されている折り曲げ部としての折り返し部33を有する。接触部34は、折り返し部33において板面31の一部によって形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
板状の基材からプレス加工により成形される端子であって、
一対の弾性変位部と、前記一対の弾性変位部同士を繋ぐ連結部と、を備え、
前記一対の弾性変位部の各々は、前記一対の弾性変位部の間に挿入される相手端子に対し、前記各弾性変位部の弾性力によって接触する接触部を有し、
前記一対の弾性変位部の各々は、板面と端面とを有する板状をなし、
前記一対の弾性変位部は、それらの前記端面同士が対向するように並設され、
前記一対の弾性変位部の各々は、前記端面から延出するとともに折り曲げて形成されている折り曲げ部を有し、
前記接触部は、前記折り曲げ部において前記板面の一部によって形成されている、
端子。
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【請求項2】
前記折り曲げ部は、前記弾性変位部の板厚方向において重なるように折り返されている折り返し部であり、
前記接触部は、前記折り返し部の基端部と先端部との中間位置に形成される湾曲面である、
請求項1に記載の端子。
【請求項3】
前記折り曲げ部は、前記弾性変位部の板厚方向に沿って立ち上がるように折り曲げられており、
前記接触部は、前記折り曲げ部においてエンボス加工により形成された凸部である、
請求項1に記載の端子。
【請求項4】
前記連結部は、前記弾性変位部の板厚方向に突出するように折り曲げられて形成されている、
請求項1に記載の端子。
【請求項5】
前記相手端子は、前記弾性変位部の前記板面に沿った方向から一対の前記接触部同士の間に挿入され、
前記連結部は、前記相手端子の挿入方向から見て、前記接触部と重ならないように構成されている、
請求項1に記載の端子。
【請求項6】
前記一対の弾性変位部の各々は、オフセット部を有し、
前記オフセット部は、前記弾性変位部における前記オフセット部以外の部位に対して、前記弾性変位部の板厚方向にずれた位置にあり、
前記一対の弾性変位部の各々において、前記接触部は、前記オフセット部に設けられている、
請求項1に記載の端子。
【請求項7】
前記一対の弾性変位部の各々は、固定用の圧入凸部を有し、
前記圧入凸部は、前記連結部に対応する位置に設けられている、
請求項1に記載の端子。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の端子を有する第1コネクタ部と、
前記第1コネクタ部の前記端子に接続される相手端子を有する第2コネクタ部と、
を備える、
コネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、端子およびコネクタに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載のコネクタ装置における端子は、それぞれが板状に形成された一対の弾性変位部と、一対の弾性変位部同士を繋ぐ連結部とを備える。一対の弾性変位部の各々は、一対の弾性変位部の間に挿入される相手端子に対する接触部を有している。端子は、金属板等の板状の基材からプレス加工によって切り離すことで成形される。すなわち、端子は、各弾性変位部と連結部とを含めて全体が板状をなす。板状の弾性変位部は、主面となる板面と、端面とを有する。弾性変位部の板面は、板状の基材の表面の一部にて形成される。弾性変位部の端面は、端子を基材から切り離す際に生じる破断面によって形成される。
【0003】
特許文献1に記載の端子において、一対の弾性変位部は、それらの板面に沿った方向において並設されている。すなわち、一対の弾性変位部は、それらの端面同士が対向するように並設されている。また、各弾性変位部の接触部は、互いに対向する各弾性変位部の端面に形成されている。このような構成によれば、一対の弾性変位部を板面同士で対向させる構成と比較して、一対の弾性変位部が互いに接離する方向に変形しにくい。したがって、一対の弾性変位部における互いに接離する方向への弾性力を大きくすることが可能となる。これにより、相手端子に対する接触部の接触圧を確保しやすくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-120696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の端子では、各弾性変位部の接触部は、弾性変位部の端面、すなわち、端子を基材から切り離す際に生じる破断面によって形成されている。このため、破断面にて形成された接触部が相手端子に接触することで、相手端子の表面におけるめっき等の皮膜が剥がれるおそれがあった。
【0006】
本開示の目的は、相手端子に対する接触圧を確保しつつも、相手端子の皮膜の剥がれを抑制可能にした端子およびコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の端子は、板状の基材からプレス加工により成形される端子であって、一対の弾性変位部と、前記一対の弾性変位部同士を繋ぐ連結部と、を備え、前記一対の弾性変位部の各々は、前記一対の弾性変位部の間に挿入される相手端子に対し、前記各弾性変位部の弾性力によって接触する接触部を有し、前記一対の弾性変位部の各々は、板面と端面とを有する板状をなし、前記一対の弾性変位部は、それらの前記端面同士が対向するように並設され、前記一対の弾性変位部の各々は、前記端面から延出するとともに折り曲げて形成されている折り曲げ部を有し、前記接触部は、前記折り曲げ部において前記板面の一部によって形成されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示の端子およびコネクタによれば、相手端子に対する接触圧を確保しつつも、相手端子の皮膜の剥がれを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態のコネクタの概略構成図である。
図2は、同形態のコネクタにおける第1端子と第2端子を示す斜視図である。
図3は、同形態における第1端子の一部を示す斜視図である。
図4は、同形態における第1端子の一部を示す平面図である。
図5は、図4における5-5線断面図である。
図6は、変更例における第1端子の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の端子は、
[1]板状の基材からプレス加工により成形される端子であって、一対の弾性変位部と、前記一対の弾性変位部同士を繋ぐ連結部と、を備え、前記一対の弾性変位部の各々は、前記一対の弾性変位部の間に挿入される相手端子に対し、前記各弾性変位部の弾性力によって接触する接触部を有し、前記一対の弾性変位部の各々は、板面と端面とを有する板状をなし、前記一対の弾性変位部は、それらの前記端面同士が対向するように並設され、前記一対の弾性変位部の各々は、前記端面から延出するとともに折り曲げて形成されている折り曲げ部を有し、前記接触部は、前記折り曲げ部において前記板面の一部によって形成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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