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公開番号2024176681
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095420
出願日2023-06-09
発明の名称空気調和装置および空気調和システム
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類F24F 11/84 20180101AFI20241212BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】低能力運転時に負荷を空調能力が上回ってしまうような場合でも断続運転を回避した空気調和装置および空気調和システムを提供。
【解決手段】室外機と各部屋に設けられる複数の室内機と制御装置と、圧縮機の吸入温度検知装置と、吐出温度検知装置と、蒸発温度を検知する蒸発温度検知装置と、各部屋の室内温度検知装置とを備え、制御装置は複数の室内機のうち、通常運転時の室内機がある場合に、圧縮機の運転周波数とその下限値である下限周波数との差が予め設定された第一閾値以下、かつ、通常運転時の室内機が設置された部屋のユーザーなどにより予め設定された設定温度と室内温度との差が予め設定された第二閾値以下である場合、吐出温度と吸入温度との差が予め設定された目標吸入温度差となるように絞り装置の開度を大きくする、あるいは、蒸発温度が予め設定された目標蒸発温度となるように絞り装置の開度を大きくする第一低能力運転を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
圧縮機、流路切替装置、室外熱交換器、絞り装置、およびアキュムレータを有し、室外に設けられる室外機と、
室内熱交換器を有し、各部屋に設けられる複数の室内機と、
前記圧縮機、前記流路切替装置、前記室外熱交換器、前記絞り装置、複数の前記室内熱交換器、および前記アキュムレータが配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、
前記冷媒回路を制御する制御装置と、
前記圧縮機の吸入温度を検知する吸入温度検知装置と、
前記圧縮機の吐出温度を検知する吐出温度検知装置と、
蒸発温度を検知する蒸発温度検知装置と、
前記各部屋に設けられ、室内温度を検知する室内温度検知装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記複数の室内機のうち、通常運転時の室内機がある場合において、
前記圧縮機の運転周波数とその下限値である下限周波数との差が予め設定された第一閾値以下、かつ、前記通常運転時の前記室内機が設置された部屋の予め設定された設定温度と前記室内温度との差が予め設定された第二閾値以下である場合、
前記吐出温度と前記吸入温度との差が予め設定された目標吸入温度差となるように前記絞り装置の開度を大きくする、あるいは、前記蒸発温度が予め設定された目標蒸発温度となるように前記絞り装置の開度を大きくする第一低能力運転を実行する
空気調和装置。
続きを表示(約 3,100 文字)【請求項2】
前記室外熱交換器に空気を供給する室外送風ファンと、
外気温度を検知する外気温度検知装置と、を有し、
前記制御装置は、
前記複数の室内機のうち、第一低能力運転時の室内機がある場合において、
冷房運転時では前記第一低能力運転時の前記室内機が設置された部屋の前記設定温度と前記外気温度との差が予め設定された第三閾値以上である場合、
暖房運転時では前記第一低能力運転時の前記室内機が設置された部屋の前記設定温度と前記外気温度との差が予め設定された第四閾値以下である場合、
前記室外送風ファンの回転数を低下させる第二低能力運転を実行する
請求項1に記載の空気調和装置。
【請求項3】
各部屋に設けられ、在室者の有無を検知する在室検知装置と、
前記複数の室内機のそれぞれの空気吹出口に設けられ、該空気吹出口から吹き出される風の向きを変える風向板と、を備え、
前記制御装置は、
前記複数の室内機のうち、前記第一低能力運転あるいは前記第二低能力運転を実行している室内機である第一室内機の前記室内温度が予め設定された第五閾値以下である場合において、
前記第一室内機以外で、運転指示が出ておらず、かつ、在室者がいない部屋に設けられた室内機である第二室内機がある場合、
前記第二室内機の運転を実行し、前記第一室内機の前記空気吹出口から吹き出される風量が低下するように前記風向板を制御するサーモオフ抑制運転を実行する
請求項2に記載の空気調和装置。
【請求項4】
前記複数の室内機は、
前記室内熱交換器に空気を供給する室内送風ファンを有し、
前記制御装置は、
前記複数の室内機のうち、サーモオフ抑制運転時の室内機がある場合において、
冷房運転時では前記第二室内機の前記設定温度を前記第一室内機の前記設定温度よりも低く設定し、暖房運転時では前記第二室内機の前記設定温度を前記第一室内機の前記設定温度よりも高く設定し、
前記第二室内機の前記室内送風ファンの回転数を前記第一室内機の前記室内送風ファンの回転数よりも大きく設定する
請求項3に記載の空気調和装置。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記複数の室内機のそれぞれの前記室内熱交換器の熱交換面積に関する情報を有し、
前記複数の室内機のうち、サーモオフ抑制運転時の室内機がある場合において、
前記第二室内機が複数ある場合、
除湿要望がない場合は複数の前記第二室内機のうち、熱交換面積の大きいものを優先して動作させ、
除湿要望がある場合は複数の前記第二室内機のうち、熱交換面積の小さいものを優先して動作させる
請求項3または4に記載の空気調和装置。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記複数の室内機のそれぞれの前記室内熱交換器の熱交換面積に関する情報を有し、
前記複数の室内機のうち、サーモオフ抑制運転時の室内機がある場合において、
前記第二室内機が複数あり、かつ、熱交換面積が同じである場合、
複数の前記第二室内機のうち、冷房運転時では前記室内温度が高いものを優先して動作させ、暖房運転時では前記室内温度が低いものを優先して動作させる
請求項3または4に記載の空気調和装置。
【請求項7】
前記制御装置は、
前記複数の室内機のうち、前記第一室内機があり、かつ、除湿要望がある場合、
前記第一室内機の前記空気吹出口から吹き出される風量が低下するように前記風向板を制御し、かつ、前記目標蒸発温度を室内の露点温度以下の値とし、前記蒸発温度が前記目標蒸発温度となるように前記絞り装置を制御する低能力冷房除湿運転を行う
請求項3または4に記載の空気調和装置。
【請求項8】
圧縮機、流路切替装置、室外熱交換器、絞り装置、およびアキュムレータを有し、室外に設けられる室外機と、
室内熱交換器を有し、各室内に設けられる複数の室内機と、
前記圧縮機、前記流路切替装置、前記室外熱交換器、前記絞り装置、複数の前記室内熱交換器、および前記アキュムレータが配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、
前記冷媒回路を制御する制御装置と、
前記圧縮機の吸入温度を検知する吸入温度検知装置と、
前記圧縮機の吐出温度を検知する吐出温度検知装置と、
蒸発温度を検知する蒸発温度検知装置と、
各部屋に設けられ、室内温度を検知する室内温度検知装置と、を有する空気調和装置と、
前記空気調和装置と通信が可能な通信装置と、を備え、
前記通信装置は、
前記複数の室内機のうち、通常運転時の室内機がある場合において、
前記圧縮機の運転周波数とその下限値である下限周波数との差が予め設定された第一閾値以下、かつ、予め設定された設定温度と前記室内温度との差が予め設定された第二閾値以下である場合、
前記吐出温度と前記吸入温度との差が予め設定された目標吸入温度差となるように前記絞り装置の開度を大きくする、あるいは、前記蒸発温度が予め設定された目標蒸発温度となるように前記絞り装置の開度を大きくする第一低能力運転を実行するように、前記空気調和装置に対して指示する
空気調和システム。
【請求項9】
前記空気調和装置は、
前記室外熱交換器に空気を供給する室外送風ファンと、
外気温度を検知する外気温度検知装置と、を有し、
前記通信装置は、
前記複数の室内機のうち、第一低能力運転時の室内機がある場合において、
冷房運転時では前記第一低能力運転時の室内機が設置された部屋の前記設定温度と前記外気温度との差が予め設定された第三閾値以上である場合、
暖房運転時では前記第一低能力運転時の室内機が設置された部屋の前記設定温度と前記外気温度との差が予め設定された第四閾値以下である場合、
前記室外送風ファンの回転数を低下させる第二低能力運転を実行するように、前記空気調和装置に対して指示する
請求項8に記載の空気調和システム。
【請求項10】
前記空気調和装置は、
各部屋に設けられ、在室者の有無を検知する在室検知装置と、
前記複数の室内機のそれぞれの空気吹出口に設けられ、該空気吹出口から吹き出される風の向きを変える風向板と、を有し、
前記通信装置は、
前記複数の室内機のうち、前記第一低能力運転あるいは前記第二低能力運転を実行している室内機である第一室内機の前記室内温度が予め設定された第五閾値以下である場合において、
前記第一室内機以外で、運転指示が出ておらず、かつ、在室者がいない部屋に設けられた室内機である第二室内機がある場合、
前記第二室内機の運転を実行し、前記第一室内機の前記空気吹出口から吹き出される風量が低下するように前記風向板を制御するサーモオフ抑制運転を行うように、前記空気調和装置に対して指示する
請求項9に記載の空気調和システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、空気調和装置および空気調和システムに関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ユーザーから運転指令のない室内機を強制的に運転させた際に、当該室内機を適切な運転能力に調整する多室型空気調和装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1では、運転指令を受けた第1室内機を運転させ、運転指令を受けていない第2室内機を停止させる一部運転モードにおいて、第1室内機の運転負荷が小さい場合に、第1室内機を運転させ、さらに第2室内機を運転させる分配運転モードに移行する。分配運転モードにおいて、制御部は、第1室内機の運転負荷に応じて、第2室内機の能力を調整する。このように、分配運転モードに移行してもなお、第1室内機へ供給される運転能力が過剰な場合には第2室内機へ分配する運転能力を増加させ、第1室内機へ供給される運転能力が不足している場合には第2室内機へ分配する運転能力を減少させるので、第1室内機を最適な運転能力で運転させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-146188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、圧縮機の運転周波数とその下限値である下限周波数との差が予め設定された第一閾値以下である低能力運転時に負荷を空調能力が上回ってしまうような場合は断続運転となるが、断続運転となると室内の温度振動が発生したり、室内の湿度調整が難しくなったりしてしまうという課題があった。
【0006】
本開示は、以上のような課題を解決するためになされたもので、低能力運転時に負荷を空調能力が上回ってしまうような場合でも断続運転を回避した空気調和装置および空気調和システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る空気調和装置は、圧縮機、流路切替装置、室外熱交換器、絞り装置、およびアキュムレータを有し、室外に設けられる室外機と、室内熱交換器を有し、各部屋に設けられる複数の室内機と、前記圧縮機、前記流路切替装置、前記室外熱交換器、前記絞り装置、複数の前記室内熱交換器、および前記アキュムレータが配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、前記冷媒回路を制御する制御装置と、前記圧縮機の吸入温度を検知する吸入温度検知装置と、前記圧縮機の吐出温度を検知する吐出温度検知装置と、蒸発温度を検知する蒸発温度検知装置と、前記各部屋に設けられ、室内温度を検知する室内温度検知装置と、を備え、前記制御装置は、前記複数の室内機のうち、通常運転時の室内機がある場合において、前記圧縮機の運転周波数とその下限値である下限周波数との差が予め設定された第一閾値以下、かつ、前記通常運転時の前記室内機が設置された部屋の予め設定された設定温度と前記室内温度との差が予め設定された第二閾値以下である場合、前記吐出温度と前記吸入温度との差が予め設定された目標吸入温度差となるように前記絞り装置の開度を大きくする、あるいは、前記蒸発温度が予め設定された目標蒸発温度となるように前記絞り装置の開度を大きくする第一低能力運転を実行するものである。
【0008】
また、本開示に係る空気調和システムは、圧縮機、流路切替装置、室外熱交換器、絞り装置、およびアキュムレータを有し、室外に設けられる室外機と、室内熱交換器を有し、各室内に設けられる複数の室内機と、前記圧縮機、前記流路切替装置、前記室外熱交換器、前記絞り装置、複数の前記室内熱交換器、および前記アキュムレータが配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、前記冷媒回路を制御する制御装置と、前記圧縮機の吸入温度を検知する吸入温度検知装置と、前記圧縮機の吐出温度を検知する吐出温度検知装置と、蒸発温度を検知する蒸発温度検知装置と、各部屋に設けられ、室内温度を検知する室内温度検知装置と、を有する空気調和装置と、前記空気調和装置と通信が可能な通信装置と、を備え、前記通信装置は、前記複数の室内機のうち、通常運転時の室内機がある場合において、前記圧縮機の運転周波数とその下限値である下限周波数との差が予め設定された第一閾値以下、かつ、予め設定された設定温度と前記室内温度との差が予め設定された第二閾値以下である場合、前記吐出温度と前記吸入温度との差が予め設定された目標吸入温度差となるように前記絞り装置の開度を大きくする、あるいは、前記蒸発温度が予め設定された目標蒸発温度となるように前記絞り装置の開度を大きくする第一低能力運転を実行するように、前記空気調和装置に対して指示するものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る空気調和装置および空気調和システムによれば、低能力運転時において、予め設定された温度と室内温度との差が予め設定された第二閾値以下である場合、目標温度差を小さくし、吐出温度と吸入温度との差が目標温度差となるように絞り装置を制御する、あるいは、目標蒸発温度を大きくし、蒸発温度が目標蒸発温度となるように絞り装置を制御する。そうすることで、圧縮機の運転周波数を低下させずに空調能力を低下することができるので、低能力運転時に負荷を空調能力が上回ってしまうような場合でも断続運転を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1に係る空気調和システムの概略構成図である。
実施の形態1に係る空気調和システムの空気調和装置の概略構成図である。
実施の形態1に係る空気調和システムの換気装置の概略構成図である。
実施の形態1に係る空気調和システムの換気装置の変形例の概略構成図である。
実施の形態1に係る空気調和システムの通常冷房運転時の制御フローを示す図である。
実施の形態1に係る空気調和システムの絞り装置の開度変更前後のP-h線図である。
実施の形態1に係る空気調和システムの室外送風ファンの風量変更前後のP-h線図である。
実施の形態1に係る空気調和システムの通常暖房運転時の制御フローを示す図である。
実施の形態1に係る空気調和システムの低能力運転時の制御フローを示す図である。
実施の形態1に係る空気調和システムの室内送風ファンの風量変更前後のP-h線図である。
実施の形態1に係る空気調和システムの通常冷房運転時の複数の部屋それぞれの時間に対する温度を示す図である。
実施の形態1に係る空気調和システムのサーモオフ抑制運転時の複数の部屋それぞれの時間に対する温度を示す図である。
実施の形態1に係る空気調和システムの低能力運転時の制御フローを示す図である。
実施の形態1に係る空気調和システムの低能力冷房除湿運転時の制御フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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