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公開番号
2024176040
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094239
出願日
2023-06-07
発明の名称
推測装置、推測方法、及び推測プログラム
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人一色国際特許事務所
主分類
G06Q
50/10 20120101AFI20241212BHJP(計算;計数)
要約
【課題】データベースにそのコーションプレートの位置情報が格納されていない車両であっても、その車両に取り付けてあるコーションプレートの位置を推測する推測装置、推測方法及び推測プログラムを提供する。
【解決手段】推測装置は、複数の車両それぞれの属性を含む属性情報と各車両におけるコーションプレートの取り付け位置に関する位置情報とを対応付けたデータを記憶する記憶装置と、対象車両の属性情報を取得する取得処理、対象車両の属性情報とデータに含まれる各車両の属性情報とに基づいて、対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置を推測する推測処理及び推測した対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置を出力する出力処理を実行する処理装置と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の車両それぞれの属性を含む属性情報と、各車両におけるコーションプレートの取り付け位置に関する位置情報とを対応付けたデータを記憶する記憶装置と、
対象車両の属性情報を取得する取得処理と、
前記対象車両の属性情報と、前記データに含まれる各車両の属性情報とに基づいて、前記対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置を推測する推測処理と、
推測した前記対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置を出力する出力処理と、
を実行する処理装置を備える、推測装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記属性情報は、車両の形状を含み、
前記処理装置は、
前記推測処理において、前記対象車両の形状と、前記データに含まれる各車両の形状とに基づいて、前記対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置を推測する、
請求項1に記載の推測装置。
【請求項3】
前記属性情報は、車両の使用国を含み、
前記処理装置は、
前記推測処理において、前記対象車両の使用国と、前記データに含まれる各車両の使用国とに基づいて、前記対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置を推測する、
請求項1に記載の推測装置。
【請求項4】
前記属性情報は、車両の製造工場を含み、
前記処理装置は、
前記推測処理において、前記対象車両の製造工場と、前記データに含まれる各車両の製造工場とに基づいて、前記対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置を推測する、
請求項1に記載の推測装置。
【請求項5】
前記属性情報は、車両の製造国を含み、
前記処理装置は、
前記推測処理において、前記対象車両の製造国と、前記データに含まれる各車両の製造国とに基づいて、前記対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置を推測する、
請求項1に記載の推測装置。
【請求項6】
前記属性情報は、車両の兄弟車の車種を含み、
前記処理装置は、
前記推測処理において、前記対象車両の車種または兄弟車の車種と、前記データに含まれる各車両の車種または兄弟車の車種とに基づいて、前記対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置を推測する、
請求項1に記載の推測装置。
【請求項7】
前記属性情報は、車両の排気量を含み、
前記処理装置は、
前記推測処理において、前記対象車両の排気量と、前記データに含まれる各車両の排気量とに基づいて、前記対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置を推測する、
請求項1に記載の推測装置。
【請求項8】
前記処理装置は、
前記推測処理において、複数の前記取り付け位置を推測し、
前記出力処理において、推測した複数の前記取り付け位置を、前記対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置の候補として出力する、
請求項1に記載の推測装置。
【請求項9】
前記処理装置は、
前記取得処理において、前記対象車両を撮像した撮像画像から、前記対象車両の属性情報を取得する、
請求項1に記載の推測装置。
【請求項10】
前記属性情報は、複数の属性を含み、
前記処理装置は、
前記推測処理において、各属性について、前記対象車両の属性と、前記データに含まれる各車両それぞれの属性との類似性を算出し、算出した類似性が所定の条件を満たす車両の前記位置情報を、前記対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置と推測する、
請求項1に記載の推測装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、推測装置、推測方法、及び推測プログラムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車のリサイクル処理プロセスでは、自動車を解体し、その部品を回収する際に、販売時に価値のある部品、または、在庫数が少なく積極的に回収しておきたい部品などを絞り込むことで作業を効率化することができる。そのため、自動車の解体の際に、解体対象となる車両に関する情報を即時に把握することは、業務の効率化において重要な工程である。車両に関する情報を把握するために必要なものに、コーションプレートと呼ばれる車特有の情報が記載されているプレートがある。コーションプレートに記載されている情報を把握することで、解体業務、及び、解体部品の販売における情報管理をより容易にすることができる。しかしながら、コーションプレートは、メーカ、車種、製造年代、または型式などによりその取り付け位置が異なる。さらに、コーションプレートは、シート裏等、目視だけでは確認が難しい位置に取り付けられていることもある。そのため、作業者が目視でコーションプレートの位置を探索した場合には、探索に作業時間を多くとられ、業務負荷が重くなる。
【0003】
このような課題に対し、特許文献1には、自動車のリサイクルシステムの各プロセスの前処理において、データベースより車種により異なる年式等が記載してあるコーションプレートの位置の指示がなされることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-44573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、データベースに予め格納されていない車種については、コーションプレートの位置が特定できない、という問題がある。そのため、データベースに格納されていない車種の車両を解体する場合には、作業者が目視で車両内のコーションプレートの位置を探索しなければならず、探索に作業時間の多くをとられる。コーションプレートの位置情報は多く流通している車両においては公開されている一方、製造が古いものや高級車など流通数の少ない車両においてはコーションプレートの位置情報を取得するのが困難である。車種が多様化している現状を考慮すると、今後希少車種が増加し、データベースに格納されていない車両を解体する機会が多くなると考えられる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、データベースにそのコーションプレートの位置情報が格納されていない車両であっても、その車両に取り付けてあるコーションプレートの位置を推測可能な推測装置、推測方法、及び推測プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の一つは、複数の車両それぞれの属性を含む属性情報と、各車両におけるコーションプレートの取り付け位置に関する位置情報とを対応付けたデータを記憶する記憶装置と、対象車両の属性情報を取得する取得処理と、前記対象車両の属性情報と、前記データに含まれる各車両の属性情報とに基づいて、前記対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置を推測する推測処理と、推測した前記対象車両におけるコーションプレートの取り付け位置を出力する出力処理と、を実行する処理装置を備える、推測装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、データベースにそのコーションプレートの位置情報が格納されていない車両であっても、その車両に取り付けてあるコーションプレートの位置を推測することができる。
上記した以外の構成及び効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態における推測装置の構成例を示す図である。
形状情報テーブルの一例を示す図である。
対応テーブルの一例を示す図である。
位置情報テーブルの一例を示す図である。
コーションプレートの設置位置の一例を示す図である。
推測装置で行われる処理の概要を説明する処理フロー図である。
属性情報入力画面の一例を示す図である。
推測処理の詳細を説明する処理フロー図である。
位置候補表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
以下の説明では、「テーブル」、「リスト」、「キュー」等の表現にて各種情報を説明することがあるが、各種情報は、これら以外のデータ構造で表現されていてもよい。データ構造に依存しないことを示すために「XXテーブル」、「XXリスト」等を「XX情報」と呼ぶことがある。識別情報について説明する際に、「識別情報」、「識別子」、「名」、「ID」、「番号」等の表現を用いるが、これらについてはお互いに置換が可能である。
同一あるいは同様な機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。ただし、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
また、以下の説明では、プログラムを実行して行う処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサ(例えばCPU、GPU)によって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶資源(例えばメモリ)および/またはインターフェースデバイス(例えば通信ポート)等を用いながら行うため、処理の主体がプロセッサとされてもよい。同様に、プログラムを実行して行う処理の主体が、プロセッサを有するコントローラ、装置、システム、計算機、ノードであってもよい。プログラムを実行して行う処理の主体は、演算部であれば良く、特定の処理を行う専用回路(例えばFPGAやASIC)を含んでいてもよい。
プログラムは、プログラムソースから計算機のような装置にインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布サーバまたは計算機が読み取り可能な記憶メディアであってもよい。プログラムソースがプログラム配布サーバの場合、プログラム配布サーバはプロセッサと配布対象のプログラムを記憶する記憶資源を含み、プログラム配布サーバのプロセッサが配布対象のプログラムを他の計算機に配布してもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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