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公開番号
2024175904
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023093996
出願日
2023-06-07
発明の名称
磁気ディスク装置、磁気ディスク装置の制御方法及びプログラム
出願人
株式会社東芝
,
東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G11B
21/21 20060101AFI20241212BHJP(情報記憶)
要約
【課題】マイクロアクチュエータの切替時に発生する磁気ヘッドの振動を抑制し、位置決め精度の向上を図るとともに、アクセス性能の低下を抑制する。
【解決手段】実施形態の磁気ディスク装置は、対応する磁気ヘッドの位置決めを行う第1のマイクロアクチュエータを駆動する第1MAアンプと、対応する磁気ヘッドの位置決めを行う第2のマイクロアクチュエータと、前記第2のマイクロアクチュエータを駆動する第2MAアンプと、を備えた磁気ディスク装置において、オン状態にある切替元のMAアンプからオフ状態にある切替先のMAアンプに切り替える場合に、前記切替元のMAアンプをオン状態に維持したまま、前記切替先のMAアンプを立ち上げ、所定時間の経過後に前記切替元のMAアンプから前記切替先のMAアンプに切替を行わせる制御部を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
対応する磁気ヘッドの位置決めを行う第1のマイクロアクチュエータを駆動する第1MAアンプと、対応する磁気ヘッドの位置決めを行う第2のマイクロアクチュエータと、前記第2のマイクロアクチュエータを駆動する第2MAアンプと、を備えた磁気ディスク装置において、
オン状態にある切替元のMAアンプからオフ状態にある切替先のMAアンプに切り替える場合に、前記切替元のMAアンプをオン状態に維持したまま、前記切替先のMAアンプを立ち上げ、所定時間の経過後に前記切替元のMAアンプから前記切替先のMAアンプに切替を行わせる制御部を備えた磁気ディスク装置。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記所定時間は、切替先のMAアンプに対応するマイクロアクチュエータの切替に伴う振動が所定の大きさ未満となる時間として設定されている、
請求項1に記載の磁気ディスク装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記切替先のMAアンプにおいて所定のスルーレートあるいは所定の割合で階段状に駆動力が上がるように制御を行う、
請求項1に記載の磁気ディスク装置。
【請求項4】
対応する磁気ヘッドの位置決めを行う第1のマイクロアクチュエータを駆動する第1MAアンプと、対応する磁気ヘッドの位置決めを行う第2のマイクロアクチュエータと、前記第2のマイクロアクチュエータを駆動する第2MAアンプと、を備えた磁気ディスク装置において、
一つのアクチュエータアームの第1の面と、前記第1の面に対し、磁気ディスクの記録面に交差する方向であって前記第1の面とは反対の第2の面とに、それぞれ前記磁気ヘッドが設けられ、
前記アクチュエータアームに対応する一対の前記磁気ヘッドに対応するマイクロアクチュエータは独立に制御可能とされるとともに、排他的にオン状態とされ、
前記一対の前記磁気ヘッドに対応する一対の前記MAアンプのうち、オン状態にある一方の前記MAアンプを切替元のMAアンプとし、他方を切替先のMAアンプとし、前記切替元のMAアンプからオフ状態にある切替先のMAアンプへの切替を行わせる制御部を備え、
前記制御部は、前記オフ状態にあるMAアンプをオン状態に切り替える場合の電圧スルーレート及び前記オン状態にあるMAアンプをオフ状態に切り替える場合の電圧スルーレートを対応するマイクロアクチュエータの共振周波数を避けた値に設定する、
磁気ディスク装置。
【請求項5】
対応する磁気ヘッドの位置決めを行う第1のマイクロアクチュエータを駆動する第1MAアンプと、対応する磁気ヘッドの位置決めを行う第2のマイクロアクチュエータと、前記第2のマイクロアクチュエータを駆動する第2MAアンプと、を備えた磁気ディスク装置において、
前記磁気ヘッドのシーク順序の並び替えを行って、並び替えた前記シーク順序にしたがって、オン状態にある切替元のMAアンプからオフ状態にある切替先のMAアンプに切り替える場合に、前記並び替えにおいて、前記切替元のMAアンプを用いる磁気ヘッドを先の順番で並べ、前記切替先のMAアンプを用いる磁気ヘッドを後の順番で並べるようにする制御部を備えた磁気ディスク装置。
【請求項6】
シーケンシャルアクセス時に、同一のMAアンプにより駆動される磁気ヘッドが連続してアクセスされるように、予め論理アドレスの割当が行われている、
請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の磁気ディスク装置。
【請求項7】
前記マイクロアクチュエータへの切替時の振動レベルを予め複数ランクに区分けし、
前記制御部は、前記MAアンプの切替に際しては、切替先のMAアンプとして選択可能なMAアンプとして最も振動の少ないランクに属するMAアンプを選択する、
請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の磁気ディスク装置。
【請求項8】
前記制御部は、所定距離以上の長距離シークが発生した場合に前記MAアンプの切替を行う、
請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の磁気ディスク装置。
【請求項9】
磁気ヘッドの位置決めを行うマイクロアクチュエータ及び対応するMAアンプを複数組備えた磁気ディスク装置の制御方法において、
オン状態にある切替元のMAアンプからオフ状態にある切替先のMAアンプに切り替える場合に、前記切替元のMAアンプをオン状態に維持するステップと、
前記切替元のMAアンプをオン状態に維持したまま、切替先のMAアンプを所定のスルーレートで立ち上げるステップと、
前記切替先のMAアンプに対応するマイクロアクチュエータの切替に伴う振動が所定の大きさ未満となる所定時間の経過後に前記切替元のMAアンプから前記切替先のMAアンプに切替を行わせるステップと、
を備えた磁気ディスク装置の制御方法。
【請求項10】
対応する磁気ヘッドの位置決めを行う第1のマイクロアクチュエータを駆動する第1MAアンプと、対応する磁気ヘッドの位置決めを行う第2のマイクロアクチュエータと、前記第2のマイクロアクチュエータを駆動する第2MAアンプと、を備えた磁気ディスク装置の制御方法において、
前記磁気ヘッドのシーク順序の並び替えを行うに際し、
前記並び替えにおいて、切替元のMAアンプを用いる磁気ヘッドを先の順番で並べ、切替先のMAアンプを用いる磁気ヘッドを後の順番で並べるステップと、
並び替えた前記シーク順序にしたがって、オン状態にある切替元のMAアンプからオフ状態にある切替先のMAアンプに切り替えるステップと、
を備えた磁気ディスク装置の制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、磁気ディスク装置、磁気ディスク装置の制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、磁気ディスク装置としてのHDDにおいて磁気ヘッドの位置決めを行うマイクロアクチュエータ(Micro actuator)の特性向上のため、オフセット制御の機能やHDD本体の機械機構のみを使い、外部回路を用いてプロダクト・サーボ・パターンを書き込むSSW(Self Servo Write)における処理時間を短縮するため、複数のマイクロアクチュエータを同時に駆動する機能が提案されている。
このような構成を採った場合、1台のHDDにマイクロアクチュエータアンプ(MAアンプ)を複数系統持つことになり、実際にHDDの製品を使用する環境において待機電力が増えることとなっていた。
このための対策として、使用しない磁気ヘッドのMAアンプをオフ状態とすることが行われていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第9007714号明細書
米国特許第11393496号明細書
米国特許第6646825号明細書
特開平4-113850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来技術においては、マイクロアクチュエータを駆動するための駆動電力を供給するMAアンプのオン/オフの切換はシークの開始時に行っていたが、この切り替え時に磁気ヘッドを保持するサスペンションの振動が発生し、磁気ヘッドの位置決め精度が悪化し、HDDのランダムアクセス性能が悪化してしまうこととなっていた。
これを解決するため、例えば、ピエゾ駆動回路で、MAアンプの電圧に傾きを設ける技術が提案されているが、MAアンプの電圧の傾きをゆるやかにするだけだと切り替えに時間がかかり、結局、HDDのランダムアクセス性能が悪化してしまっていた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、マイクロアクチュエータの切替時に発生する磁気ヘッドの振動を抑制し、位置決め精度の向上を図るとともに、アクセス性能の低下を抑制することが可能な磁気ディスク装置、磁気ディスク装置の制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の磁気ディスク装置は、対応する磁気ヘッドの位置決めを行う第1のマイクロアクチュエータを駆動する第1MAアンプと、対応する磁気ヘッドの位置決めを行う第2のマイクロアクチュエータと、前記第2のマイクロアクチュエータを駆動する第2MAアンプと、を備えた磁気ディスク装置において、オン状態にある切替元のMAアンプからオフ状態にある切替先のMAアンプに切り替える場合に、前記切替元のMAアンプをオン状態に維持したまま、前記切替先のMAアンプを立ち上げ、所定時間の経過後に前記切替元のMAアンプから前記切替先のMAアンプに切替を行わせる制御部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態に係る磁気ディスク装置の概要構成例の説明図である。
図2は、実施形態の磁気ディスク装置の概要構成例の平面図である。
図3は、従来の磁気ヘッドチェンジ時の動作説明図である。
図4は、第1実施形態の動作原理の説明図である。
図5は、第1実施形態の磁気ヘッドチェンジ時の動作説明図である。
図6は、第1実施形態で用いる制御用データテーブルの説明図である。
図7は、実施形態のマイクロアクチュエータの切替処理の処理フローチャートである。
図8は、第1実施形態のMAアンプの切替の一例の説明図である。
図9は、第2実施形態のMAアンプの切替の一例の説明図である。
図10は、第3実施形態で用いる制御用データテーブルの説明図である。
図11は、第3実施形態のMAアンプの切替の一例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、実施形態について、図面を参照して説明する。
[1]第1実施形態
図1は、実施形態に係る磁気ディスク装置の概要構成例の説明図である。
磁気ディスク装置10は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)である。なお、磁気ディスク装置10は、ハイブリッドHDDのような他の磁気ディスク装置であっても良い。
【0009】
磁気ディスク装置10は、ホスト2に通信ラインを介して接続可能である。ここで、磁気ディスク装置10とホスト2とは、例えば、SAS(Serial Attached SCSI)規格に準拠した通信プロトコルを用いて通信ラインを介した通信を行うことができる。なお、磁気ディスク装置10とホスト2との間の通信ラインの規格は、この例に限られるものではない。
【0010】
ホスト2は、例えばプロセッサ、パーソナルコンピュータ、又はサーバとして構成される。磁気ディスク装置10は、ホスト2からアクセスコマンド(例えば、リードコマンド及びライトコマンド)を受け付けることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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