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公開番号2024173285
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091608
出願日2023-06-02
発明の名称並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人弁理士法人タス・マイスター
主分類F02B 61/02 20060101AFI20241205BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両において、クラッチアクチュエータ及びシフトアクチュエータをコンパクトに配置する。
【解決手段】並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗車両1は、エンジン10と、クラッチアクチュエータ30と、シフトアクチュエータ40と、を備え、クラッチギアボックス32、クラッチモータ31、シフトモータ41、シフトギアボックス42が、この順に左右方向Xに並び、クラッチアクチュエータ及びシフトアクチュエータのそれぞれの少なくとも一部が、側面視において、上下方向仮想線K4とシリンダ11の後縁11eとの間で、かつ、前後方向仮想線K2とクランクケース12の上縁12eとの間に位置するように、車体フレーム5を介さずにエンジン10に取り付けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
並列配置された複数のシリンダ、及びクランク軸を支持するクランクケースを含む並列多気筒エンジンと、 多段変速装置と、を備える並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両において、 前記多段変速装置は、 前記クランクケースに回転可能に支持され、複数の駆動ギアが設けられた入力軸と、 前記クランクケースに回転可能に支持され、前記駆動ギアと噛み合う複数の被駆動ギアが設けられ、駆動輪へ向けて動力を出力する出力軸と、 前記クランク軸から前記出力軸までの動力伝達経路上に設けられたクラッチと、 クラッチモータ、及び当該クラッチモータの動力が伝達される減速機構を収容するクラッチギアボックスを含み、当該減速機構は、前記クラッチモータから前記クラッチへの動力伝達経路に設けられているクラッチアクチュエータと、 シフトモータ、及び当該シフトモータの動力が伝達される減速機構を収容するシフトギアボックスを含み、当該減速機構は、前記シフトモータからシフター機構への動力伝達経路に設けられているシフトアクチュエータと、を含み、 前記クラッチアクチュエータ及び前記シフトアクチュエータは、以下の要件を満たすように、車体フレームを介さずに、前記並列多気筒エンジンに取り付けられ、 前記要件は、 前記クラッチギアボックス、前記クラッチモータ、前記シフトモータ、前記シフトギアボックスが、この順に、車両の左右方向に並ぶこと、並びに、 前記クラッチアクチュエータ及び前記シフトアクチュエータのそれぞれの少なくとも一部が、右方向又は左方向に見て、車両の前後方向における前記クランクケースの後端を通って車両の上下方向に延びる直線と前記シリンダの後縁との間で、かつ、前記上下方向における前記シリンダの上端を通って前記前後方向に延びる直線と前記クランクケースの上縁との間に位置することである。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両において、 前記クラッチアクチュエータ及び前記シフトアクチュエータは、さらに、以下の要件を満たすように、車体フレームを介さずに、前記並列多気筒エンジンに取り付けられ、 前記要件は、 左右配置距離が、クラッチアクチュエータ左右全長とシフトアクチュエータ左右全長との合算よりも小さくなることであり、 前記クラッチアクチュエータ左右全長は、前記クラッチアクチュエータが車両に配置された状態において、前記クラッチアクチュエータの前記左右方向の右端から左端までの長さであるとして定義され、 前記シフトアクチュエータ左右全長は、前記シフトアクチュエータが車両に配置された状態において、前記シフトアクチュエータの前記左右方向の右端から左端までの長さであるとして定義され、 前記左右配置距離は、前記クラッチアクチュエータの前記右端及び前記シフトアクチュエータの前記右端のうち右方にあるものを右端基準位置とし、前記クラッチアクチュエータの前記左端及び前記シフトアクチュエータの前記左端のうち左方にあるものを左端基準位置とし、前記右端基準位置から前記左端基準位置までの前記左右方向の距離であるとして定義される。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両において、 前記クラッチアクチュエータ及び前記シフトアクチュエータは、さらに、以下の要件を満たすように、車体フレームを介さずに、前記並列多気筒エンジンに取り付けられ、 前記要件は、 前記クラッチギアボックスと、前記シフトギアボックスとは、右方向又は左方向に見て、少なくとも一部が重なるように配置されていることである。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両において、 前記クラッチアクチュエータ及び前記シフトアクチュエータは、さらに、以下の要件を満たすように、車体フレームを介さずに、前記並列多気筒エンジンに取り付けられ、 前記要件は、 ケース中心線に対する右方、及び左方のうち、 一方には、前記クラッチギアボックスが配置されており、 他方には、前記シフトギアボックスが配置されていること、並びに、 前記ケース中心線は、前記クランクケースの前記左右方向の中間点を含み、前記前後方向に延びる直線であると定義される。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両において、 前記クラッチアクチュエータ及び前記シフトアクチュエータは、さらに、以下の要件を満たすように、車体フレームを介さずに、前記並列多気筒エンジンに取り付けられ、 前記要件は、 前記クラッチモータ及び前記シフトモータのそれぞれの少なくとも一部が、右方向又は左方向に見て、仮想接線よりも下方に位置することであり、 前記仮想接線は、前記シリンダの上端部との接点、及び前記クランクケースの後端部との接点を含む接線であると定義される。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両において、 前記クラッチアクチュエータ及び前記シフトアクチュエータは、さらに、以下の要件を満たすように、車体フレームを介さずに、前記並列多気筒エンジンに取り付けられ、 前記要件は、 前記クラッチモータ及び前記シフトモータのそれぞれの軸線が、前記左右方向に延びることである。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クラッチや変速機に対してアクチュエータの作動力を入力可能な多段変速装置を備える並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、多段変速装置に対してアクチュエータの作動力を入力可能とし、ライダーのシフト操作を補助する多段変速装置を備えた並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両が提供されている。多段変速装置を備える並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両は、多段変速装置を構成するクラッチアクチュエータ、及びシフトアクチュエータを備えている。多段変速装置を備える鞍乗型車両は、例えば、下記特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-17221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両は、ライダーの体重移動により旋回する車両である。そのため、車両の小型化への要求が高い。並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両の小型化のニーズに応えつつ、車両に上記のような多段変速装置を設けようとすると、部品の配置スペースが制限される。その結果、多段変速装置を備える並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両では、多段変速装置を構成するクラッチアクチュエータやシフトアクチュエータの配置に工夫が必要となる。
【0005】
本発明の目的は、ライダーのシフト操作を補助する多段変速装置を備える並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両において、クラッチアクチュエータ及びシフトアクチュエータをコンパクトに配置することができ、それによって車両の小型化を図ることが可能な並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の発明者等は、クラッチアクチュエータ及びシフトアクチュエータをコンパクトに配置することについて検討した。その結果、以下の知見を得るに至った。 上述のとおり、並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両は小型化への要求が高く、部品の配置スペースが制限されている。本願の発明者等は、並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両に上記のような多段変速装置を設けるにあたり、多段変速装置を構成するアクチュエータ(クラッチアクチュエータやシフトアクチュエータ)の配置スペースを検討した。ここで、本願の発明者等は、並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両では変速機もクラッチも並列多気筒エンジンに設けられていることに着目した。また、本願の発明者等は、クラッチアクチュエータやシフトアクチュエータを並列多気筒エンジンの近くに配置したいとの考えに至るとともに、並列多気筒エンジンの近くでクラッチアクチュエータやシフトアクチュエータを配置可能なスペースがあるか否かを検討した。その結果、本願の発明者等は、並列多気筒エンジンの周辺のスペースのうち、シリンダの後方かつクランクケースの上方(エンジンの背中)であれば、クラッチアクチュエータやシフトアクチュエータを配置することができるスペースがあるのではないかとの知見を得た。しかしながら、エンジンの背中となるスペースには、例えば、エアクリーナやリアサスペンション、スタータモータ、スロットルボディ、キャニスタ等もあり、コンパクトに配置するには工夫を凝らす必要がある。また、多段変速装置を構成するアクチュエータは必要な出力を得るためにサイズが大きくなることがある。本願の発明者等は、エンジンの背中となる限られたスペースに、アクチュエータを配置するための構成についてさらに検討した。その結果、本願の発明者等は、多段変速装置を構成するアクチュエータを左右横並びに配置し、かつアクチュエータ同士を近づけるよう配置すれば、限られたスペース内に多段変速装置を構成するアクチュエータをコンパクトに配置することができるとの知見に至った。このような知見に基づいて、本願発明が完成した。
【0007】
以上の知見に基づいて完成した本発明の各観点による並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両は、次の構成を備える。
【0008】
(1)本発明の一実施形態に係る並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両は、並列配置された複数のシリンダ、及びクランク軸を支持するクランクケースを含む並列多気筒エンジンと、多段変速装置と、を備える並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両において、前記多段変速装置は、前記クランクケースに回転可能に支持され、複数の駆動ギアが設けられた入力軸と、前記クランクケースに回転可能に支持され、前記駆動ギアと噛み合う複数の被駆動ギアが設けられ、駆動輪へ向けて動力を出力する出力軸と、前記クランク軸から前記出力軸までの動力伝達経路上に設けられたクラッチと、クラッチモータ、及び当該クラッチモータの動力が伝達される減速機構を収容するクラッチギアボックスを含み、当該減速機構は、前記クラッチモータから前記クラッチへの動力伝達経路に設けられているクラッチアクチュエータと、シフトモータ、及び当該シフトモータの動力が伝達される減速機構を収容するシフトギアボックスを含み、当該減速機構は、前記シフトモータからシフター機構への動力伝達経路に設けられているシフトアクチュエータと、を含み、前記クラッチアクチュエータ及び前記シフトアクチュエータは、以下の要件を満たすように、車体フレームを介さずに、前記並列多気筒エンジンに取り付けられ、前記要件は、前記クラッチギアボックス、前記クラッチモータ、前記シフトモータ、前記シフトギアボックスが、この順に、車両の左右方向に並ぶこと、並びに、前記クラッチアクチュエータ及び前記シフトアクチュエータのそれぞれの少なくとも一部が、右方向又は左方向に見て、車両の前後方向における前記クランクケースの後端を通って車両の上下方向に延びる直線と前記シリンダの後縁との間で、かつ、前記上下方向における前記シリンダの上端を通って前記前後方向に延びる直線と前記クランクケースの上縁との間に位置することである。
【0009】
(1)本願発明では、各アクチュエータの少なくとも一部が、右方向又は左方向に見て、シリンダの後方かつクランクケースの上方の空間(エンジンの背中となる空間)に位置するように並列多気筒エンジンに車体フレームを介さずに取り付けられていることで各アクチュエータを並列多気筒エンジンに近づけて並列多気筒エンジンの背中となる空間を有効活用しつつ、クラッチギアボックス、クラッチモータ、シフトモータ、シフトギアボックスを、この順に車両の左右方向に並べて互いに近づけ、コンパクトに配置することができる。また、シリンダの後方、かつクランクケースの上方には様々な部品(例えばエアクリーナ、リアサスペンションなど)が配置されており、スペースが制限されている。本願発明では、多段変速装置の各アクチュエータをエンジンに近づけて、制限されたスペース内でコンパクトに配置することができる。鞍乗型車両は、ライダーの体重移動により旋回する車両であることから、小型化への要求が高い。本願発明によれば、多段変速装置を構成するアクチュエータをコンパクトに配置でき、車両の小型化に寄与できる。
【0010】
本発明の一つの観点によれば、並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両は、以下の構成を採用できる。 (2)上記(1)に記載の並列多気筒エンジン搭載MT型鞍乗型車両において、前記クラッチアクチュエータ及び前記シフトアクチュエータは、さらに、以下の要件を満たすように、車体フレームを介さずに、前記並列多気筒エンジンに取り付けられ、前記要件は、左右配置距離が、クラッチアクチュエータ左右全長とシフトアクチュエータ左右全長との合算よりも小さくなることであり、前記クラッチアクチュエータ左右全長は、前記クラッチアクチュエータが車両に配置された状態において、前記左右方向における前記クラッチアクチュエータの右端から左端までの長さであるとして定義され、前記シフトアクチュエータ左右全長は、前記シフトアクチュエータが車両に配置された状態において、前記左右方向における前記シフトアクチュエータの右端から左端までの長さであるとして定義され、前記左右配置距離は、前記クラッチアクチュエータの前記右端及び前記シフトアクチュエータの前記右端のうち右方にあるものを右端基準位置とし、前記クラッチアクチュエータの前記左端及び前記シフトアクチュエータの前記左端のうち左方にあるものを左端基準位置とし、前記右端基準位置から前記左端基準位置までの前記左右方向の距離であるとして定義される。
(【0011】以降は省略されています)

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