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公開番号2024171511
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088556
出願日2023-05-30
発明の名称アイウエア及びモダン芯
出願人株式会社ジンズホールディングス
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02C 5/20 20060101AFI20241205BHJP(光学)
要約【課題】形状記憶樹脂を用いるアイウエアにおいて、モダン部分のフィッティングを使用者が行うことを容易にしつつ、製造コストを削減したアイウエアを提供する。
【解決手段】フロントと、フロントの両端に配置される一対のヨロイと、一対のヨロイそれぞれに連結される一対のテンプルと、一対のテンプルの長手方向に延伸して連結される直線状の一対のモダンであって、形状記憶樹脂で形成される長手方向に沿う直線状のモダン芯を含む、一対のモダンと、を含むアイウエア。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
フロントと、
前記フロントの両端に配置される一対のヨロイと、
前記一対のヨロイそれぞれに連結される一対のテンプルと、
前記一対のテンプルの長手方向に延伸して連結される直線状の一対のモダンであって、形状記憶樹脂で形成される前記長手方向に沿う直線状のモダン芯を含む、前記一対のモダンと、
を含むアイウエア。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記モダン芯のガラス転移温度は、人肌の温度より高い温度に基づき設定される第1温度と、前記第1温度よりも高い第2温度との範囲内に含まれる、請求項1に記載のアイウエア。
【請求項3】
前記第1温度は約55度であり、前記第2温度は約100度である、請求項2に記載のアイウエア。
【請求項4】
前記第1温度は約65度であり、前記第2温度は約75度である、請求項3に記載のアイウエア。
【請求項5】
前記モダン芯のガラス転移温度は約75度である、請求項4に記載のアイウエア。
【請求項6】
前記モダン芯は、押出成形により製造される、請求項1から5のいずれか一項に記載のアイウエア。
【請求項7】
前記モダン芯は、第1の温度範囲内のガラス転移温度を有する第1の部位と、第2の温度範囲内のガラス転移温度を有する第2の部位とを含む、請求項1に記載のアイウエア。
【請求項8】
前記モダンを湯に浸す際の位置を示す指標が前記テンプル又はモダンに付与される、請求項1から5のいずれか一項に記載のアイウエア。
【請求項9】
前記モダンは、前記モダン芯が閾値以上の温度になったことを識別可能に構成される、請求項1から5のいずれか一項に記載のアイウエア。
【請求項10】
アイウエアに含まれるテンプルの長手方向に延伸して連結されるモダンに含まれる、形状記憶樹脂で形成される直線状のモダン芯。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アイウエア及びモダン芯に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、形状記憶樹脂をテンプルに用いるアイウエア(例えば特許文献1)、形状記憶樹脂を使用した耳当て部を有するアイウエア(例えば特許文献2)、芯金部を有する金属製テンプルを挿入する先セルに形状記憶樹脂を用いるアイウエア(例えば特許文献3)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平1-157316号公報
特開平8-15654号公報
特開2003-43426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1乃至3における形状記憶樹脂を用いるアイウエアでは、比較的高価な形状記憶樹脂を用いて所定の形状のモダン部分を含むテンプル全体を製造したり、モダン部分を覆う部材を製造したりしているため、アイウエアの製造コストが増加してしまっていた。また、特許文献1では眼鏡店等で調整することなく一般の使用者(アイウエアの装用者)が自らフィッティングできるアイウエアを開示しているが、形状記憶の初期状態でテンプルの先のモダン部分が所定角度に折り曲げられている。一般に販売される眼鏡も、モダン部分が所定角度に折り曲げられているケースが多いため、顔の大きさ、形状、耳形状などが異なる各使用者にとって、既に所定角度に折り曲げられているモダン部分を自らの手で自身にフィッティングさせることは必ずしも容易ではなかった。
【0005】
そこで、本発明は、形状記憶樹脂を用いるアイウエアにおいて、モダン部分のフィッティングを使用者が行うことを容易にしつつ、製造コストを削減したアイウエアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様におけるアイウエアは、フロントと、前記フロントの両端に配置される一対のヨロイと、前記一対のヨロイそれぞれに連結される一対のテンプルと、前記一対のテンプルの長手方向に延伸して連結される直線状の一対のモダンであって、形状記憶樹脂で形成される前記長手方向に沿う直線状のモダン芯を含む、前記一対のモダンと、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、モダン部分のフィッティングを使用者が行うことを容易にしつつ、製造コストを削減したアイウエアを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係るメガネ100の前方からの一例を示す斜視図である。
押出成形によるモダン芯Aの一例を示す図である。
射出成形によるモダン芯Bの一例を示す図である。
ガラス転移温度65℃のモダン芯A、Bに対し、初期状態、90℃5分保管後、90℃15分保管後の変形状態を確認するための図である。
ガラス転移温度75℃のモダン芯A、Bに対し、初期状態、90℃5分保管後、90℃15分保管後の変形状態を確認するための図である。
30度に折り曲げられたモダン芯の一例を示す図である。
実験Aにおける各モダン芯の曲げ戻りの角度確認の結果を示す図である。
実験Aにおける曲げ戻りの目視確認をした各モダン芯を示す図である。
実験Bにおける各モダン芯の曲げ戻りの角度確認の結果を示す図である。
実験Bにおける曲げ戻りの目視確認をした各モダン芯を示す図である。
実験Cにおける各モダン芯の曲げ戻りの角度確認の結果を示す図である。
実験Cにおける曲げ戻りの目視確認をした各モダン芯を示す図である。
ガラス転移温度75℃のモダン芯A、Bに対し、70℃24時間の熱負荷を与えた実験結果を示す図である。
メガネのモダン部分の変形前後の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
【0010】
[実施形態]
<アイウエア>
図1は、実施形態に係るメガネ100の前方からの一例を示す斜視図である。図1に示すように、メガネ100は、アイウエアの一例であり、一対の視力矯正用のレンズ110と、フレーム120とを備えている。なお、本実施形態では、レンズ110を一対のものとして説明するが、必ずしも一対である必要はない。また、本実施形態では、レンズ110をメガネ100の構成として説明するが、レンズ110自体は、必ずしもメガネ100に必要な構成ではない。また、本発明のアイウエアとしては、視力矯正メガネ以外にサングラスや防護メガネなどがある。
(【0011】以降は省略されています)

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