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公開番号
2024170944
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023087730
出願日
2023-05-29
発明の名称
フィンチューブの洗浄治具及び洗浄方法
出願人
栗田工業株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
F28G
1/16 20060101AFI20241204BHJP(熱交換一般)
要約
【課題】洗浄治具の強度を向上させることができ、もって洗浄治具の交換回数を低減して、フィンチューブの付着物を効率よく洗浄除去することができるフィンチューブの洗浄治具、及び該洗浄治具を用いたフィンチューブの洗浄方法を提供する。
【解決手段】フィンチューブ束のフィンチューブ間に差し込んで、フィンチューブを洗浄するフィンチューブの洗浄治具であって、水噴射口が設けられた中空の水噴射管と、前記水噴射管に取り付けられた中実棒とを備え、前記水噴射管の軸心線及び前記中実棒の軸心線が、平行であり且つ同一平面P上に存在する、フィンチューブの洗浄治具。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
フィンチューブ束のフィンチューブ間に差し込んで、フィンチューブを洗浄するフィンチューブの洗浄治具であって、
水噴射口が設けられた中空の水噴射管と、前記水噴射管に取り付けられた中実棒とを備え、
前記水噴射管の軸心線及び前記中実棒の軸心線が、平行であり且つ同一平面P上に存在する、フィンチューブの洗浄治具。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記水噴射管及び前記中実棒が配列された配列群において、前記中実棒の少なくとも1本は、前記水噴射管よりも前記同一平面P上の前記軸心線方向に対する垂直方向外側に配置されている、請求項1に記載のフィンチューブの洗浄治具。
【請求項3】
前記同一平面Pに対する垂直方向Hに高圧水を噴射するように、前記水噴射口が前記水噴射管の側面に軸心線方向に間隔をあけて複数個設けられている、請求項1又は2に記載のフィンチューブの洗浄治具。
【請求項4】
前記中実棒は前記水噴射管に溶接により取り付けられ、前記水噴射管と前記中実棒との溶接部は、前記水噴射管及び前記中実棒が配列された配列群から突出しないように設けられている、請求項1又は2に記載のフィンチューブの洗浄治具。
【請求項5】
前記水噴射管及び前記中実棒の基端側が、前記水噴射管に高圧水を供給するホースに接続されるホース接続部に収容され、
前記ホース接続部を通じて高圧水が前記水噴射管に供給される、請求項1又は2に記載のフィンチューブの洗浄治具。
【請求項6】
前記水噴射管及び前記中実棒が配列された配列群を複数有し、
前記複数の配列群が、前記ホース接続部に収容されるように配置されている、請求項5に記載のフィンチューブの洗浄治具。
【請求項7】
前記ホース接続部が、前記水噴射管及び前記中実棒が貫通されるキャップ部と、前記キャップ部に接続されるニップルとを有する、請求項5に記載のフィンチューブの洗浄治具。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の洗浄治具をフィンチューブ間に差し込んでフィンチューブに対面させ、前記水噴射口から高圧水を噴射させてフィンチューブを洗浄する、フィンチューブの洗浄方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィンチューブの洗浄治具、及び該洗浄治具を用いたフィンチューブの洗浄方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
発電用の廃熱ボイラやガス-ガスヒーター(GGH)のフィンチューブ(蒸発管や伝熱管等)には、ボイラ運転中に、硫酸アンモニウム等の水溶性成分と、酸化鉄、カルシウム、シリカ等の不溶解成分とが付着し堆積する。これにより、廃熱ボイラやガス-ガスヒーター(GGH)の排ガスの差圧が大きくなったり、熱効率が悪化してボイラ効率が悪化したりする。よって、定期的にボイラを停止して、フィンチューブの高圧水洗浄を行う必要がある。
【0003】
ボイラの型式やメーカーによって、フィンチューブの配列や構造は様々である。フィンチューブの間隔が狭く、千鳥配列になったボイラでは、高圧水洗浄の噴射水がフィンチューブ束の奥にあるフィンチューブまで届かず、高圧水洗浄の効果が得られなかった。
【0004】
例えば、フィンチューブの表面に向って高圧水を噴射した場合、噴射水が直接当たったフィンチューブの付着物のみが除去され、フィンチューブ束の奥にあるフィンチューブまで高圧水が届かないため、フィンチューブの付着物の除去効果が悪い。また、フィンチューブの上部から水を掛け流す方法や、水をスプレーする方法も行われたとしても、水溶性成分はある程度除去できるが、不溶解成分は除去できない。
【0005】
特許文献1には、フィンチューブの付着物を効率よく洗浄除去することができるフィンチューブの洗浄治具及び洗浄方法として、高圧水噴射口が軸心線(管軸)方向(管長手方向)に間隔をあけて複数個設けられた水噴射管(洗浄管)を有する洗浄治具であって、水噴射管の軸心線を含む面と垂直な2方向に高圧水を噴射するように高圧水噴射口が設けられている洗浄治具と、この洗浄治具を用いた洗浄方法が記載されている。
【0006】
特許文献1の洗浄治具では、フィンチューブ束の奥部やフィンチューブの裏側で高圧水を噴射し、付着物を剥離しようとしても、剥離した付着物を洗い流すには水量が不足し、下部のフィンチューブのフィンに挟まることがある。
【0007】
そのため、多量の水で洗い流すことが必要となるが、最上段には隙間がないため、フィンチューブ束の中央部に上部から水を掛けることができない構造であり、さらにフィンチューブ束の間の仕切板(即ち、水平方向に設置された一定間隔の金属板)により水が下方へ流れずに仕切板に沿って横方向にフィンチューブ束の外側へ流れ出てしまうという問題があった。また、側面から洗い流すことが千鳥配列のフィンチューブで阻害され、フィンチューブ束の奥部まで水が掛からないという問題があった。
【0008】
斯かる問題を解決するために、フィンチューブ外面の付着物を効率よく洗浄除去することができるフィンチューブの洗浄治具及び洗浄方法として、フィンチューブ束のフィンチューブ間に差し込まれ、先端又は側面から水を噴出する水噴射管を有する洗浄治具において、長さの異なる水噴射管を備えた洗浄治具と、この洗浄治具を用いた洗浄方法とが検討されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2017-133734号公報
特開2023-710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1及び2に記載の洗浄治具における水噴射管は、洗浄治具のフィンチューブ間への抜き差しや、洗浄治具に接続する耐圧ホースの重みで曲がってしまうことがあった。ここで、曲がった水噴射管を有する洗浄治具はそのまま使用することができなくなり、別の洗浄治具に交換する必要があるため、予め多数の洗浄治具を準備する必要が生じてコストが増大してしまうという問題がある。また、準備した洗浄治具が全て使用不可になると、洗浄治具を用いた洗浄を実施することができず、洗浄が不十分となってしまうという問題がある。
(【0011】以降は省略されています)
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