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公開番号2024167994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023084364
出願日2023-05-23
発明の名称作業支援システム、作業支援方法、および、プログラム
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06Q 50/04 20120101AFI20241128BHJP(計算;計数)
要約【課題】複数の作業工程の作業を行う作業者に対して高い利便性の作業支援を実行する。
【解決手段】実施形態の作業支援システムは、複数の作業工程の作業を行う作業者を撮影する撮影カメラから撮影画像を取得する取得部と、過去の直近の前記作業工程について、前記撮影画像の特徴量と、作業を行う見本作業者を予め撮影することで得られた見本撮影画像の特徴量と、に所定以上の相関があるか否かを判定する判定部と、作業中の前記作業者によって視認可能な表示部に前記見本撮影画像を表示させ、前記判定部によって前記所定以上の相関があると判定された場合、次の前記作業工程の前記見本撮影画像を前記表示部に表示させ、前記判定部によって前記所定以上の相関がないと判定された場合、コマ送り操作が行われたときに、次の前記作業工程の前記見本撮影画像を前記表示部に表示させる制御部と、を備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
複数の作業工程の作業を行う作業者を撮影する撮影カメラから撮影画像を取得する取得部と、
過去の直近の前記作業工程について、前記撮影画像の特徴量と、作業を行う見本作業者を予め撮影することで得られた見本撮影画像の特徴量と、に所定以上の相関があるか否かを判定する判定部と、
作業中の前記作業者によって視認可能な表示部に前記見本撮影画像を表示させ、
前記判定部によって前記所定以上の相関があると判定された場合、次の前記作業工程の前記見本撮影画像を前記表示部に表示させ、
前記判定部によって前記所定以上の相関がないと判定された場合、コマ送り操作が行われたときに、次の前記作業工程の前記見本撮影画像を前記表示部に表示させる制御部と、を備える作業支援システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記判定部は、過去の直近の前記作業工程について、少なくとも1枚以上の前記撮影画像の特徴量と、少なくとも1枚以上の前記見本撮影画像の特徴量と、に所定以上の相関があるか否かを判定する、請求項1に記載の作業支援システム。
【請求項3】
前記判定部は、過去の直近の前記作業工程について、少なくとも2枚以上の前記撮影画像の特徴量と、少なくとも2枚以上の前記見本撮影画像の特徴量と、を用いて、撮影順を含めて所定以上の相関があるか否かを判定する、請求項1に記載の作業支援システム。
【請求項4】
前記判定部は、過去の直近の前記作業工程について、前記撮影画像の特徴量と、前記見本撮影画像の特徴量と、に所定以上の相関があるか否かを判定する場合に、両画像の所定部分を用いて判定する、請求項1に記載の作業支援システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記判定部によって前記所定以上の相関がないと判定された場合、相関の低い理由を前記表示部に表示させる、請求項1に記載の作業支援システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記判定部によって前記所定以上の相関があると判定された場合、チェックシートデータの該当の作業項目に電子的なマーキングを行う、請求項1に記載の作業支援システム。
【請求項7】
取得部が、複数の作業工程の作業を行う作業者を撮影する撮影カメラから撮影画像を取得する取得ステップと、
判定部が、過去の直近の前記作業工程について、前記撮影画像の特徴量と、作業を行う見本作業者を予め撮影することで得られた見本撮影画像の特徴量と、に所定以上の相関があるか否かを判定する判定ステップと、
制御部が、作業中の前記作業者によって視認可能な表示部に前記見本撮影画像を表示させ、
前記判定ステップによって前記所定以上の相関があると判定された場合、次の前記作業工程の前記見本撮影画像を前記表示部に表示させ、
前記判定ステップによって前記所定以上の相関がないと判定された場合、コマ送り操作が行われたときに、次の前記作業工程の前記見本撮影画像を前記表示部に表示させる制御ステップと、を含む作業支援方法。
【請求項8】
コンピュータを、
複数の作業工程の作業を行う作業者を撮影する撮影カメラから撮影画像を取得する取得部と、
過去の直近の前記作業工程について、前記撮影画像の特徴量と、作業を行う見本作業者を予め撮影することで得られた見本撮影画像の特徴量と、に所定以上の相関があるか否かを判定する判定部と、
作業中の前記作業者によって視認可能な表示部に前記見本撮影画像を表示させ、
前記判定部によって前記所定以上の相関があると判定された場合、次の前記作業工程の前記見本撮影画像を前記表示部に表示させ、
前記判定部によって前記所定以上の相関がないと判定された場合、コマ送り操作が行われたときに、次の前記作業工程の前記見本撮影画像を前記表示部に表示させる制御部と、して機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、作業支援システム、作業支援方法、および、プログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、工場などにおいて、作業者が複数の作業工程からなる一連の作業やタスク(以下、複数の作業工程の作業)を行う場合がある。その場合、新人作業者による作業を支援するために、例えば、熟練作業者(ベテラン作業者)による作業を撮影した動画を表示させ、新人作業者がその動画を見ながら作業するという手法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-17283号公報
国際公開第2017/150293号公報
特開2018-92478号公報
特開2012-216221号公報
特開2001-331513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の従来技術では、動画を普通に表示させると、一連の作業工程が連続的に表示される。しがたって、例えば、作業中の新人作業者が次の作業工程の内容を知りたいと思ったときには、動画でのその作業工程の表示はすでに終わってしまっている場合がある。
【0005】
その対策として、新人作業者が、動画を現在の作業工程の部分で停止させた後、次の作業工程を把握したいタイミングになったらコマ送りの操作をする、という手法もある。しかしながら、その手法では、新人作業者は、作業中に、コマ送りの操作を作業工程が終わるたびに行う必要があり、利便性の点で問題があった。
【0006】
そこで、本発明の実施形態は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複数の作業工程の作業を行う作業者に対して高い利便性の作業支援を実行することができる作業支援システム、作業支援方法、および、プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の作業支援システムは、複数の作業工程の作業を行う作業者を撮影する撮影カメラから撮影画像を取得する取得部と、過去の直近の前記作業工程について、前記撮影画像の特徴量と、作業を行う見本作業者を予め撮影することで得られた見本撮影画像の特徴量と、に所定以上の相関があるか否かを判定する判定部と、作業中の前記作業者によって視認可能な表示部に前記見本撮影画像を表示させ、前記判定部によって前記所定以上の相関があると判定された場合、次の前記作業工程の前記見本撮影画像を前記表示部に表示させ、前記判定部によって前記所定以上の相関がないと判定された場合、コマ送り操作が行われたときに、次の前記作業工程の前記見本撮影画像を前記表示部に表示させる制御部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の作業支援システムの全体構成の概要を示す図である。
図2は、実施形態の作業場の様子を示す図である。
図3は、実施形態のスマートフォンにおける表示画面例を示す図である。
図4は、実施形態における表示画面のコマ送りタイミングの決定に関する説明図である。
図5は、比較例(コマ送りのタイミング制御をしない場合)における表示画像の遷移例を示す図である。
図6は、実施形態(コマ送りのタイミング制御をする場合)における表示画像の第1の遷移例を示す図である。
図7は、実施形態における表示画像の第2の遷移例を示す図である。
図8は、実施形態における作業モデル動画の撮影および編集に関する処理を示すフローチャートである。
図9は、実施形態における作業者の作業モニタリングおよび自動コマ送りエラー発生時に関する処理を示すフローチャートである。
図10は、実施形態において、作業モデル動画と作業者の両方を表示する場合の表示画面例を示す図である。
図11は、実施形態において、作業モデル動画と天井カメラによる熟練作業者の撮影画像の両方を表示する場合の表示画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を用いて、本発明の作業支援システム、作業支援方法、および、プログラムの実施形態について説明する。
【0010】
実施形態の理解を容易にするために、あらためて従来技術について詳述する。カントリーリスクを回避することや円安の進行などにより、日本国内での生産回帰、工場回帰の潮流がある。一方、工場の現場では、多能工化が長年にわたる課題だが、作業者が新たに学ぶことに関し、作業長からの口頭でのT.T.(Technology Transfer:技術移転)と紙マニュアルに長年依存してきた。
(【0011】以降は省略されています)

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