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公開番号2024179275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023097991
出願日2023-06-14
発明の名称熱交換器およびその製造方法
出願人株式会社東芝,日本キヤリア株式会社
代理人弁理士法人iX
主分類F28F 1/32 20060101AFI20241219BHJP(熱交換一般)
要約【課題】隣り合うフィンの間の水の排出を容易にした熱交換器およびその製造方法を提供する。
【解決手段】熱交換機は、フィンと、前記フィンに挿通する伝熱管と、を備える。前記フィンの表面には、アルミニウムとフッ素とを含むフラックスもしくはその残渣が付着し、前記フラックスもしくはその残渣は、少なくともアルミニウムおよび酸素を含む表面層を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
フィンと、
前記フィンに挿通する伝熱管と、
を備え、
前記フィンの表面には、アルミニウムとフッ素とを含むフラックスもしくはその残渣が付着し、
前記フラックスもしくはその残渣は、少なくともアルミニウムおよび酸素を含む表面層を有した、熱交換器。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記フラックスの前記表面層におけるアルミニウムの対する酸素の原子数比は、1.6以上である請求項1記載の熱交換器。
【請求項3】
前記フラックスは、カリウム、セシウムおよびリチウムのうちの少なくとも1つをさらに含む請求項1記載の熱交換器。
【請求項4】
前記フラックスの前記表面層は、アルミニウムと酸素との結合、および、アルミニウムと水酸基との結合の少なくともいずれか一方を含む請求項1記載の熱交換器。
【請求項5】
フィンの表面にアルミニウムとフッ素とを含むフラックスを塗布する工程と、
前記フィンを伝熱管とをろう付けする工程と、
前記フィンと、前記フィンにろう付けされた前記伝熱管と、を水に浸漬する工程と、
を含む熱交換器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
実施形態は、熱交換器およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
フィン型熱交換器の効率を向上させるためには、隣り合うフィンの間に結露する水を排出し易くすることが重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-30032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、隣り合うフィンの間の水の排出を容易にした熱交換器およびその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る熱交換機は、フィンと、前記フィンに挿通する伝熱管と、を備える。前記フィンの表面には、アルミニウムとフッ素とを含むフラックスもしくはその残渣が付着し、前記フラックスもしくはその残渣は、少なくともアルミニウムおよび酸素を含む表面層を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態に係る熱交換器を示す模式図である。
実施形態に係る熱交換器の特性を示す模式図およびグラフである。
実施形態に係る熱交換器の別の特性を示すグラフである。
実施形態に係る熱交換器の構造を示すグラフおよび模式図である。
実施形態に係る熱交換器のさらなる別の特性を示すグラフである。
実施形態に係る熱交換器の構造を示すFT-IRスペクトルである。
実施形態に係る熱交換器の構造を示す模式図および別のグラフである。
本実施形態に係る熱交換器の製造方法を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。図面中の同一部分には、同一番号を付してその詳しい説明は適宜省略し、異なる部分について説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
【0008】
図1(a)~(c)は、実施形態に係る熱交換器1を示す模式図である。
図1(a)は、熱交換器1の外観を示す斜視図である。図1(b)および(c)は、熱交換器1におけるフィンの構造を示す部分断面図である。熱交換器1は、例えば、空調装置の室外機内に設置される。
【0009】
図1(a)に示すように、熱交換器1は、伝熱管10と、複数のフィン20と、を備える。伝熱管10は、例えば、冷媒が流通する。伝熱管10は、複数のフィン20に挿通する。換言すれば、伝熱管10は、複数のフィン20と熱的に接続される。伝熱管10は、例えばフィン20に形成される貫通孔に挿通し、隣り合うフィン20の貫通孔を連続して挿通することで、フィン20と一体化されている。
【0010】
図1(b)に示すように、フィン20は、基材23と、フラックス25と、を含む。フラックス25は、基材23の表面に塗布される。フラックス25は、例えば、基材23の全表面に塗布される。基材23は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金を含む。フラックス25は、フィン20と伝熱管10とをロウ付けするために塗布される。
(【0011】以降は省略されています)

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