TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024166013
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023126346
出願日
2023-08-02
発明の名称
低粘度シーラント用シラン末端樹脂及びその製造方法
出願人
浙江皇馬科技股フン有限公司
,
ZHEJIANG HUANGMA TECHNOLOGY CO.,LTD.
,
浙江皇馬尚宜新材料有限公司
,
ZHEJIANG HUANGMA SHANGYI NEW MATERIAL CO., LTD.
,
浙江緑科安化学有限公司
,
ZHEJIANG LUKEAN CHEMICAL CO., LTD.
,
浙江皇馬特種表面活性剤研究院有限公司
,
SHANGYU HUANGMA SURFACE ACTIVATED REAGENT RESEARCH INSTITUTE CO., LTD.
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
C09K
3/10 20060101AFI20241121BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】低粘度シーラント用シラン末端樹脂、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】アルコール系開始剤、アルカリ土類金属及びアルキレンオキシドによって低分子量ポリマーを合成し、さらに多金属シアン化物触媒とアルキレンオキシドを加えて高分子量ポリマーを合成し、最後に有機スズ触媒とイソシアネートシランを加えて反応を行ってシラン末端樹脂を得ることで、分子内に短鎖セグメントを導入し、本来の分子結晶を破壊することに成功し、分子内で可塑化し、分子鎖を柔らかくし、動きやすくすることによって、粘度を下げるという目的を達成した。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
低粘度シーラント用シラン末端樹脂であって、その構造式は、
JPEG
2024166013000009.jpg
21
122
であり、ただし、「-----」は、
JPEG
2024166013000010.jpg
16
28
の繰り返し単位であり、前記繰り返し単位の数≧172であり、Rは、C
n
H
2n
であり、n=1~5であり、R
1
は、直鎖アルキル基C
m
H
2m+1
であり、m≧1であり、且つ繰り返し単位においてR
1
がメチル基である質量割合は、50~90%であり、R
2
は、CH
3
又はCH
2
CH
3
であり、R
3
は、OR
2
又はR
2
であることを特徴とする、低粘度シーラント用シラン末端樹脂。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記シラン末端樹脂の数平均分子量は、約15000-30000であることを特徴とする
請求項1に記載の低粘度シーラント用シラン末端樹脂。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の低粘度シーラント用シラン末端樹脂の製造方法であって、
反応釜に1部のアルコール系開始剤とアルカリ土類金属を加え、窒素置換してから75~150℃まで昇温し、7.5~14.5部のアルキレンオキサイドを加え、圧力を0.0~0.4Mpaに制御し、圧力が下がらなくなるまで熟成し、降温脱気して精製し、低分子ポリマーを得るステップS1と、
反応釜に1部のステップS1で得られた低分子ポリマーを加え、そして総質量の5-15ppmの多金属シアン化物触媒を加え、窒素置換してから120~130℃まで昇温し、脱水し、さらに130-140℃まで昇温した後に250~355部のアルキレンオキサイドを加え、圧力を0.0~0.4Mpaに制御し、圧力が下がらなくなるまで熟成し、降温脱気して排出し、高分子ポリマー樹脂を得るステップS2と、
ステップS2で製造された高分子ポリマー樹脂に有機スズ触媒とイソシアネートシランを加えて反応を行い、反応中に反応混合物を採取して赤外特性ピークテストを行い、反応混合物にイソシアネート赤外特性ピークが存在しなくなる時に反応を終了し、前記シラン末端樹脂を得るステップS3とを含むことを特徴とする、製造方法。
【請求項4】
前記ステップS1のアルコール系開始剤は、プロピレングリコール、イソブチレングリコール又はデキス1,3-ブチレングリコールのうちの一種であり、前記アルカリ土類金属は、K又はNaであり、前記ステップS1とS2におけるアルキレンオキサイドは、いずれもプロピレンオキサイドとブチレンオキサイド、ヘキシレンオキサイド、ペンチレンオキサイド、へプタレンオキサイドのうちの一種との混合物であることを特徴とする
請求項3に記載の低粘度シーラント用シラン末端樹脂の製造方法。
【請求項5】
前記アルキレンオキサイド混合物におけるプロピレンオキサイドと他のアルキレンオキサイドとの混合モル比は、1:1~10:1であることを特徴とする
請求項4に記載の低粘度シーラント用シラン末端樹脂の製造方法。
【請求項6】
前記ステップS1で製造された低分子ポリマーの数平均分子量は、400-800であることを特徴とする
請求項3に記載の低粘度シーラント用シラン末端樹脂の製造方法。
【請求項7】
前記ステップS2の多金属シアン化物触媒に含有される金属イオンは、Co、Zn、Pbのうちの少なくとも二種であることを特徴とする
請求項3に記載の低粘度シーラント用シラン末端樹脂の製造方法。
【請求項8】
前記ステップS2の脱水時間は、30-90minであり、熟成温度は、130~150℃であり、90~110℃まで降温した後に脱気して排出することを特徴とする
請求項3に記載の低粘度シーラント用シラン末端樹脂の製造方法。
【請求項9】
前記ステップS3における有機スズ触媒の添加量は、総投入量の0.05~0.15%であり、前記有機スズ触媒は、ジブチルスズジラウレート又はジオクチルスズジラウレートであり、前記ステップS3における高分子ポリマー樹脂水酸基価とイソシアネートシランのNCOとの質量比は、OH:NCO=0.98~1.02:1であることを特徴とする
請求項3に記載の低粘度シーラント用シラン末端樹脂の製造方法。
【請求項10】
前記ステップS3における反応温度は、40~100℃であり、反応時間は、2~10hであることを特徴とする
請求項3に記載の低粘度シーラント用シラン末端樹脂の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シーラント技術分野に関し、具体的には低粘度シーラント用シラン末端樹脂及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
シーラントは、現在では、建築、交通など多くの分野で不可欠な材料であり、組立式建築の盛んな発展に伴い、人々のシーラントに対する関心が高まっており、その性能に対する要求も高まっている。市販されている既存のシーラント製品は、シリコーン系、ポリウレタン及びシラン変性系のシーラントを主とする。ここで、シラン末端樹脂は、ポリエーテルの柔軟性と耐低温性を有するだけでなく、シロキサン基の良好な湿気硬化性、接着性も有し、且つシリコーンシーラントとポリウレタンシーラントの利点と長所を兼ね備えており、優れた耐候性、接着性、塗装性、耐変形変位性を示し、これらの中で目立ったものとなる。しかしながら、従来技術におけるシラン末端樹脂の粘度特性が比較的大きいため、これらのシラン末端樹脂を含有するシーラントの配合成分を調整する時、炭酸カルシウムの添加量を大きくすることでシーラントのコストを下げることはできなくなる。
【0003】
シラン末端樹脂の粘度が大きすぎるという問題を解決するために、一般的には、可塑剤を添加することでシーラントの粘度を下げる。従来技術では、シラン末端樹脂の粘度を下げるために、シラン系封止樹脂を変性することもあった。例えば、中国特許CN104212046Aでは低粘度シラン変性ポリマー樹脂の製造方法が提供されており、それは、二種以上の材料を採取して摂氏10-100度の温度で重合反応を行い、原料を生成するステップと、上記二種以上の原料を割合に応じて混合し、性能の異なるシラン変性ポリマー樹脂を得るステップとを含み、即ち、重合と混合を組み合わせる方法でシラン変性樹脂を得ることによって、樹脂の力学的性能と耐温性能を効果的に調節できるという目的を達成する。中国特許CN103080175AとCN1037041Aはいずれも分子量が相対的に小さい物質の組成物を加えることで粘度降下の目的を達成する。以上の方法ではいずれも高分子物に一定量の小分子物質を混入したが、非活性小分子を加えると、シーラント製品自体の強度を低減させ、活性分子を加えると、シーラント製品の引張性能を低減させる。
【0004】
そのため、分子の内部構造から粘度を下げることができるシーラント用シラン末端樹脂及びその製造方法の開発が非常に必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術の欠点を解消するために、本発明の目的は、低粘度シーラント用シラン末端樹脂を提供することであり、このシラン末端樹脂は、短鎖セグメントを導入することで分子内で可塑化し、分子鎖を柔らかくし、動きやすくすることによって、粘度を下げるという目的を達成した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に用いられる技術的解決手段は以下のとおりである。
【0007】
低粘度シーラント用シラン末端樹脂であって、その構造式は、
JPEG
2024166013000001.jpg
21
122
であり、ただし、「-----」は、
JPEG
2024166013000002.jpg
16
28
の繰り返し単位であり、前記繰り返し単位の数≧172であり、Rは、C
n
H
2n
であり、n=1~5であり、R
1
は、直鎖アルキル基C
m
H
2m+1
であり、m≧1であり、且つ繰り返し単位においてR
1
がメチル基である質量割合は、50~90%であり、R
2
は、CH
3
又はCH
2
CH
3
であり、R
3
は、OR
2
又はR
2
である。
【0008】
本発明の好ましい実施形態として、前記シラン末端樹脂の数平均分子量は、約15000-3000である。
【0009】
本発明の目的のその二は、上記の低粘度シーラント用シラン末端樹脂の製造方法を提供することであり、それは、
【0010】
反応釜に1部のアルコール系開始剤とアルカリ土類金属を加え、窒素置換してから75~150℃まで昇温し、7.5~14.5部のアルキレンオキサイドを加え、圧力を0.0~0.4Mpaに制御し、圧力が下がらなくなるまで熟成し、90~115℃まで降温して脱気して精製し、低分子ポリマーを得るステップS1と、
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ベック株式会社
被覆材
26日前
個人
粘着テープ
3か月前
ベック株式会社
被覆材
26日前
日本化薬株式会社
インク
1か月前
ベック株式会社
水性被覆材
1か月前
ベック株式会社
水性被覆材
1か月前
ベック株式会社
水性被覆材
2か月前
ベック株式会社
水性被覆材
2か月前
日榮新化株式会社
両面粘着テープ
2か月前
株式会社ラテスト
備長炭粒子
2か月前
花王株式会社
乳化組成物
3か月前
JNC株式会社
ポリシロキサン接着剤
3か月前
荒川化学工業株式会社
研磨剤用組成物
26日前
日本特殊塗料株式会社
塗り床材組成物
1か月前
個人
ポリウレア樹脂の不燃化方法
12日前
ダイキン工業株式会社
撥剤
1か月前
日本化薬株式会社
インクジェットインク
1か月前
中外商工株式会社
厚膜型塗り床材
3か月前
マクセル株式会社
粘着テープ
2か月前
マクセル株式会社
粘着テープ
2か月前
三菱ケミカル株式会社
塗料組成物、積層体
1か月前
株式会社コンフェスタ
人工爪組成物
2か月前
日油株式会社
光硬化型インク
2か月前
日油株式会社
光硬化型インク
2か月前
関西ペイント株式会社
高固形分塗料組成物
1か月前
トヨタ自動車株式会社
冷却液組成物
1か月前
コニシ株式会社
巻物の張設接着方法
6日前
デンカ株式会社
蛍光体粉末の製造方法
2か月前
住友精化株式会社
接着剤組成物
1か月前
住友精化株式会社
接着剤組成物
1か月前
住友精化株式会社
接着剤組成物
1か月前
AGCセイミケミカル株式会社
分散剤
3か月前
ダイキン工業株式会社
撥剤
1か月前
ダイキン工業株式会社
撥剤
1か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
6日前
積水化学工業株式会社
粘着テープ
28日前
続きを見る
他の特許を見る