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公開番号2024165973
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082609
出願日2023-05-18
発明の名称経口組成物
出願人株式会社東洋新薬
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A23L 33/105 20160101AFI20241121BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】腸細胞を賦活化させることができる有効かつ安全に摂取可能な剤を提供する。
【解決手段】本発明は、下記(A)及び(B)を含有する、経口組成物を提供するものである。下記(C)を含有することが好ましく、下記(D)を含有することが更に好ましい。
(A)センナ属の植物
(B)Bacillus属菌、Enterococcus属菌、及び、Clostridium属菌から選択される1種以上の細菌
(C)セルロース
(D)リジン
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下記(A)及び(B)を含有する、経口組成物。
(A)センナ属の植物
(B)Bacillus属菌、Enterococcus属菌、及び、Clostridium属菌から選択される1種以上の細菌
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
下記(A)、(B)及び(C)を含有する、経口組成物。
(A)センナ属の植物
(B)Bacillus属菌、Enterococcus属菌、及び、Clostridium属菌から選択される1種以上の細菌
(C)セルロース
【請求項3】
下記(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する、経口組成物。
(A)センナ属の植物
(B)Bacillus属菌、Enterococcus属菌、及び、Clostridium属菌から選択される1種以上の細菌
(C)セルロース
(D)リジン

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、センナ属植物を含有する経口組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、センナ等のセンナ属植物は、センノシド等の下剤成分を含有することで知られている。センノシドは腸内細菌により代謝されることが知られており、例えば、Bifidobacterium属(ビフィズス菌)のβ-グルコシダーゼによりセニジンに代謝され、さらにPeptostreptococcus属のレダクターゼにより活性本体のレインアンスロンに代謝されることが知られている。また、このような代謝作用を利用した、経口剤として、センナ属植物をビフィズス菌などと組み合わせた経口剤が知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
一方、腸管上皮細胞は栄養や水分の吸収という機能とともに,堅牢なタイトジャンクションを形成し,外来微生物に対する物理的なバリアとして機能するのみならず,分厚いムチン層の形成や抗菌ペプチドの分泌などを介して,宿主防御の役割を果たしている。従って、腸管上皮細胞を賦活化することで腸内免疫を調整し、整腸作用や腸管免疫の賦活に繋がることが期待される。また、近年腸管上皮細胞における免疫応答と肥満との関係が知られるようになってきている。高脂肪食が腸管上皮細胞に炎症をもたらし、それが耐糖異常やインスリン抵抗性化等の肥満症病態の悪化に繋がることが知られている(非特許文献1)。従って、腸管上皮細胞を賦活化することで肥満に起因した炎症や耐糖異常等の病態の予防や改善の効果も期待される。
【0004】
しかしながら、特許文献1を始め、従来、センナ属植物と細菌を組み合わせて用いる技術は専ら下剤として、不要物の排出促進に作用するものであり、腸管上皮細胞等の腸細胞へ直接働きかけて、腸細胞を賦活化することは十分に検討されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-158561号公報
【非特許文献】
【0006】
日本糖尿病学会誌、第61巻第3号、p100-103、https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/61/3/61_100/_pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はこのような従来の事情に対処してなされたもので、腸細胞を賦活化することができる経口組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下の〔1〕~〔3〕を提供する。
〔1〕下記(A)及び(B)を含有する、経口組成物。
(A)センナ属植物
(B)Bacillus属菌、Enterococcus属菌、及び、Clostridium属菌から選択される1種以上の細菌
〔2〕下記(A)、(B)及び(C)を含有する、経口組成物。
(A)センナ属植物
(B)Bacillus属菌、Enterococcus属菌、及び、Clostridium属菌から選択される1種以上の細菌
(C)セルロース
〔3〕下記(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する、経口組成物。
(A)センナ属植物
(B)Bacillus属菌、Enterococcus属菌、及び、Clostridium属菌から選択される1種以上の細菌
(C)セルロース
(D)リジン
【発明の効果】
【0009】
本発明は腸細胞を賦活化させることができる有効かつ安全に摂取可能な剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施例及び比較例におけるCaco-2細胞の賦活活性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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