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公開番号
2024164970
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023080730
出願日
2023-05-16
発明の名称
接合装置用ブラシロール、接合装置および接合方法
出願人
Primetals Technologies Japan株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B24D
13/10 20060101AFI20241121BHJP(研削;研磨)
要約
【課題】圧下量変化に対するロバスト性を保ちながら、横広がりを抑え高い研削力を維持できるブラシロールを提供すること。
【解決手段】本発明のブラシロール3Aは、軸中心に回転するディスク4と、ディスク4の径方向RDの外側に設けられ、それぞれが砥材を含む複数本のブラシ糸LBを含む研削ブラシ31と、ディスク4の軸方向における研削ブラシ31の両側に設けられ、研削時におけるブラシ糸LBの弾性変形に追従して変位可能に構成された糸抑え33と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
接合対象に形成される表面被膜を除去するためのブラシロールであって、
前記ブラシロールの軸中心に回転するディスクと、
前記ディスクの径方向の外側に設けられ、それぞれが砥材を含む複数本のブラシ糸を含む研削ブラシと、
前記ディスクの軸方向における前記研削ブラシの両側に設けられ、研削時における前記ブラシ糸の弾性変形に追従して変位可能に構成された糸抑えと、
を備えることを特徴とする接合装置用ブラシロール。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記糸抑えは、前記ブラシ糸と同じ向きに配列される複数本の抑え糸を含む、
請求項1に記載の接合装置用ブラシロール。
【請求項3】
前記ブラシ糸は、前記抑え糸よりも前記ディスクの径方向の外側に向けた糸丈が長い、
請求項2に記載の接合装置用ブラシロール。
【請求項4】
前記ブラシ糸は、前記抑え糸よりも糸丈が12mm以上の範囲で長い、
請求項3に記載の接合装置用ブラシロール。
【請求項5】
前記ブラシ糸は、前記抑え糸よりも糸丈が32mm以下の範囲で長い、
請求項3に記載の接合装置用ブラシロール。
【請求項6】
前記抑え糸は、前記ブラシ糸と同じ糸素材から構成される、
請求項2に記載の接合装置用ブラシロール。
【請求項7】
前記ディスクは、周方向に間隔をあけてそれぞれが表裏を貫通する複数の糸通しを備え、
前記糸素材は、前記糸通しで折り返された一方が前記研削ブラシの前記ブラシ糸を構成し、他方が前記糸抑えの前記抑え糸を構成する、請求項6に記載の接合装置用ブラシロール。
【請求項8】
一対の接合対象の接合予定面のそれぞれに形成される表面被膜を除去するための請求項1乃至請求項7の何れかに記載の接合装置用ブラシロールと、
前記接合装置用ブラシロールにより前記表面被膜が除去され重ね合わされた前記接合対象を接合する接合機と、を備えることを特徴とする接合装置。
【請求項9】
一対の接合対象の接合予定面のそれぞれに形成される表面被膜を除去する第1ステップと、
前記表面被膜が除去された前記接合予定面を突き合せた状態で前記接合対象を接合する第2ステップと、を備え、
前記第1ステップにおいて、請求項1乃至請求項7の何れかに記載の接合装置用ブラシロールを用いて前記表面被膜を除去する、ことを特徴とする接合方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばマッシュシーム溶接のように二枚の金属板の端部を重ね合わせて接合するのに先立って、接合部分に形成されている表面被膜を除去するのに好適なブラシロールに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
二枚の金属板の端部を重ね合わせ、その重ね合わせた部分を一対の電極輪で加圧し、溶接電流を流しながら連続的に溶接をした後に、一対の加圧ロールにより重ね合わせ段差の平坦化を図る接合方法が知られている。健全な溶接を行うために、溶接される鋼板の表面に形成されている酸化膜が除去される。酸化膜を除去する手段として、ブラシロールで鋼板の表面を擦ることが知られている。特許文献1には、面長、つまり軸方向の寸法の小さな回転ディスク型のブラシロールが開示されており、このブラシロールは溶接機に組み込まれ、溶接前の鋼板の表面に形成されている酸化膜を除去する。酸化膜の他に、金属板などの接合対象物の表面にはめっき膜、塗装等の絶縁性の被膜が存在し得るが、これらの被膜も接合を阻害する要因となる。
【0003】
この種のブラシロールとしては、外周縁に多数のブラシ糸が植設されたディスクを金属製のロールシャフトに軸方向に複数重ねた状態で装着したものが知られている。ブラシ糸は、ブラシ毛、ブリッスル(bristle)などとも称される。
ブラシロールの研削ブラシを構成するブラシ糸は、酸化膜の除去を繰り返すうちに摩耗して短くなるため、ブラシ糸はある程度の初期長さが必要である。ところが、初期長さがあると、ブラシ糸の横広がりが生じ、酸化膜の除去能力が低下する。ブラシ糸の横広がりとは、酸化膜の除去のためにブラシ糸が鋼板に押し付けられると、主にブラシロールの軸方向の両側に配置されるブラシ糸の先端側が、軸方向の機械的な拘束が弱いために、軸方向の外側に弾性変形して撓むことをいう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-150145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ブラシ糸の横広がりを抑えるには、ブラシ糸を機械的に拘束する、ブラシロールの軸方向の寸法を大きくして幅広化する、および、ブラシ糸の剛性を高くするなどが考えられる。
例えば、軸方向の両側に配置されるブラシ糸を軸方向の外側から機械的に拘束する例えば金属製のフランジを設置すれば、ブラシの使用当初は横広がりを抑えることができる。しかし、砥材を含む、典型的には砥粒が練り込まれているブラシ糸が用いられているブラシロールの場合、酸化膜の除去を継続している最中に、ブラシ糸に対して剛体とみなされるフランジにブラシ糸が摺接するために、フランジが摩耗してブラシ糸を拘束する効果が低下する。
また、ブラシの幅広化は、寸法が大きくなることに加え、鋼板とブラシロールの接触面積が増加し、駆動モータ容量やコストが過大になる。
また、ブラシ糸丈を短くする、ブラシ糸径を太くするなどしてブラシ糸の剛性を高めることもできるが、ブラシ特有の圧下量変化に対するロバスト性が低下してしまう。
【0006】
以上より、本発明は、溶接機に内蔵可能な面長の小さいディスク型のブラシロールにおいて、圧下量変化に対するロバスト性を保ちながら、横広がりを抑え研削能力を維持できるブラシロールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
接合対象に形成される表面被膜を除去するための接合装置用ブラシロールであって、
ブラシロールの軸中心に回転するディスクと、
ディスクの径方向の外側に設けられ、それぞれが砥材を含む複数本のブラシ糸を含む研削ブラシと、
ディスクの軸方向における研削ブラシの両側に設けられ、研削時におけるブラシ糸の弾性変形に追従して変位可能に構成された糸抑えと、
を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の接合装置用ブラシロールにおいて、
糸抑えは、好ましくは、ブラシ糸と同じ向きに配列される複数本の抑え糸を含む。
【0009】
本発明の接合装置用ブラシロールにおいて、
ブラシ糸は、抑え糸よりもディスクの径方向の外側に向けた糸丈が長い、ブラシロール。
【0010】
本発明のブラシロールにおいて、
ブラシ糸は、抑え糸よりも糸丈が12mm以上の範囲で長いことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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