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公開番号2024160908
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2023108503
出願日2023-06-30
発明の名称フレキシブル基板の配線構造
出願人き邦科技股分有限公司
代理人弁理士法人服部国際特許事務所
主分類H05K 1/02 20060101AFI20241108BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】フレキシブル基板の配線構造を提供する。
【解決手段】フレキシブル基板110と、回路層120と、冗長回線層130と、を備える。回路層120及び冗長回線層130はフレキシブル基板110に設置される。回路層120は複数の第1インナーリード121と、複数の第2インナーリード122と、逆U字接続回路123と、水平インナーリード124と、を有している。冗長回線層130は複数の冗長回線131を有し、そのうちの1つの冗長回線131は第1インナーリード121と第2インナーリード122との間に位置し、他の冗長回線131は第2インナーリード122の間に位置している。冗長回線131により逆U字接続回路123の両側にある回路間の空間を同じにすることで、逆U字接続回路123と水平インナーリード124との間にあるエッチング空間でエッチング液が横方向に流動するのを回避している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
チップ実装エリア(CA)を有している表面(111)を含み、前記チップ実装エリアには複数の第1バンプ設置点(B1)及び複数の第2バンプ設置点(B2)を有しているフレキシブル基板(110)と、
前記表面に設置されている回路層(120)であって、複数の第1インナーリード(121)と、複数の第2インナーリード(122)と、逆U字接続回路(123)と、水平インナーリード(124)と、を有し、各前記第1インナーリードの第1接続端(121a)は各前記第1バンプ設置点に設置され、隣接する前記第1インナーリードの間には第1間隔(D1)を有し、各前記第2インナーリードの第2接続端(122a)は各前記第2バンプ設置点に設置され、隣接する前記第2インナーリードの間には第2間隔(D2)を有し、前記第2間隔は前記第1間隔より大きく、前記逆U字接続回路は第1接続部分(123a)と、第2接続部分(123b)と、水平部分(123c)と、を含み、前記水平部分は前記第1接続部分と前記第2接続部分との間に位置し、前記第1接続部分はそのうちの1つの前記第1インナーリードの前記第1接続端に接続され、前記第2接続部分は他の前記第1インナーリードの前記第1接続端に接続され、前記水平インナーリードは前記チップ実装エリアに位置し、前記水平インナーリードは前記逆U字接続回路の前記水平部分に隣接し、前記水平インナーリードと前記水平部分との間にはエッチングチャネル(ET)を有している回路層と、
複数の冗長回線(131)を有する冗長回線層(130)であって、1つの前記冗長回線は前記第1インナーリードと前記第2インナーリードとの間に位置し、他の前記冗長回線は隣接する前記第2インナーリードの間に位置し、前記冗長回線と隣接する前記第2インナーリードとの間には第3間隔(D3)を有し、前記第3間隔と前記第1間隔との間の差値は5μm未満である冗長回線層と、を備えていることを特徴とするフレキシブル基板の配線構造。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記エッチングチャネルは25μm未満の幅(W)を有していることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板の配線構造。
【請求項3】
前記逆U字接続回路の前記第1接続部分と前記第2接続部分との間には200μm未満の第1距離(L1)を有していることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板の配線構造。
【請求項4】
各前記冗長回線と前記逆U字接続回路の前記第2接続部分との間の第2距離(L2)は1000μmを超えないことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板の配線構造。
【請求項5】
前記逆U字接続回路は第1突起部分及び第2突起部分を有し、前記第1突起部分は前記第1接続部分及び前記水平部分に接続されていると共に前記第1接続部分に突出し、前記第2突起部分は前記第2接続部分及び前記水平部分に接続されていると共に前記第2接続部分に突出し、前記第1突起部分及び前記第2突起部分の長さは50~100μmの間の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板の配線構造。
【請求項6】
前記第1インナーリードは前記第2インナーリードに平行し、前記水平部分と前記第1インナーリード及び前記第2インナーリードとの間には角度差を有し、前記角度差は30~150度の間の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板の配線構造。
【請求項7】
前記角度差は90度であることを特徴とする請求項6に記載のフレキシブル基板の配線構造。
【請求項8】
前記第1インナーリードの第1延伸線は前記水平インナーリードと交差し、前記第2インナーリードの第2延伸線は前記水平インナーリードと交差しないことを特徴とする請求項6に記載のフレキシブル基板の配線構造。
【請求項9】
前記第1インナーリードと前記第2インナーリードとの間には複数の前記冗長回線を有していることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板の配線構造。
【請求項10】
前記第3間隔は前記第1間隔に等しいことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板の配線構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル基板に関し、より詳しくは、フレキシブル基板の配線構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
現在、電子表示装置は軽量薄型化やベゼルレスが求められている。フレキシブル回路基板で製造される駆動ICは可撓性を有しているため湾曲でき、制御回路基板を表示パネルの背面に設置し、湾曲させた駆動ICを表示パネルの正面に位置している電極に電気的に接続することで、電子表示装置のベゼルレス構造を達成することができる。
【0003】
従来のフレキシブル回路基板はフレキシブル基板及びフレキシブル基板に位置している回路層を有し、回路層はフォトリソグラフィプロセスによりフレキシブル基板上の金属層にパターン化エッチングを施すことで形成されている。パターン化エッチングでは、保留したい回路をフォトレジストにより被覆した後、被覆されていない金属層をエッチング液により除去するため、エッチングにより獲得する回路の完全性にとって、エッチング液の流動が非常に重要であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、フレキシブル回路基板の回路は回路の密度が異なるため、エッチングの過程で縦方向に流動するエッチング液の流速に差異が生じることで横方向に流動し、横方向に流動するエッチング液が狭窄な回路間でアンダーカットを引き起こし、空間に金属粒子が残留する問題が生じた。
【0005】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0006】
本発明は、上述に鑑みてなされたものであり、その目的は、フレキシブル基板の配線構造を提供することにある。つまり、間隔が大きい第2インナーリードの間に冗長回線を増設し、冗長回線と第2インナーリードとの間の間隔を隣接する第1インナーリードとの間の間隔と同じにし、逆U字接続回路の両側の回路の間にある空間の大きさを互いに近付けることで、逆U字接続回路と水平インナーリードとの間のエッチングチャネル中でエッチング液が横方向に流動しないようにする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施態様によれば、フレキシブル基板の配線構造が提供される。フレキシブル基板(110)と、回路層(120)と、冗長回線層(130)と、を含んで構成されている。前記フレキシブル基板はチップ実装エリア(CA)を有している表面(111)を含み、前記チップ実装エリアには複数の第1バンプ設置点(B1)及び複数の第2バンプ設置点(B2)を有している。前記回路層は前記表面に設置され、前記回路層は複数の第1インナーリード(121)と、複数の第2インナーリード(122)と、逆U字接続回路(123)と、水平インナーリード(124)と、を含む。各前記第1インナーリードの第1接続端(121a)は各前記第1バンプ設置点に設置され、隣接する前記第1インナーリードの間には第1間隔(D1)を有している。各前記第2インナーリードの第2接続端(122a)は各前記第2バンプ設置点に設置され、隣接する前記第2インナーリードの間には第2間隔(D2)を有し、前記第2間隔は前記第1間隔より大きい。前記逆U字接続回路は第1接続部分(123a)と、第2接続部分(123b)と、水平部分(123c)と、を有している。前記水平部分は前記第1接続部分と前記第2接続部分との間に位置し、前記第1接続部分はそのうちの1つの前記第1インナーリードの前記第1接続端に接続され、前記第2接続部分は他の前記第1インナーリードの前記第1接続端に接続されている。前記水平インナーリードは前記チップ実装エリアに位置し、前記水平インナーリードは前記逆U字接続回路の前記水平部分に隣接し、前記水平インナーリードと前記水平部分との間にはエッチングチャネル(ET)を有している。前記冗長回線層は複数の冗長回線(131)を有し、そのうちの1つの前記冗長回線は前記第1インナーリードと前記第2インナーリードとの間に位置し、他の前記冗長回線は隣接する前記第2インナーリードの間に位置している。前記冗長回線と隣接する前記第2インナーリードとの間には第3間隔(D3)を有し、前記第3間隔と前記第1間隔との間の差値は5μm未満である。
【発明の効果】
【0008】
本発明は冗長回線層の冗長回線を設置することで、エッチングチャネルの両側の回路間の空間を同じにし、エッチングチャネルの両側の流速に差異が生じる問題を減少させ、エッチングチャネル中にアンダーカットを引き起こす横方向の流動を発生させないようにしている。
【0009】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1実施例に係るフレキシブル基板の配線構造を示す平面図である。
本発明の第1実施例に係るフレキシブル基板の配線構造を示す部分拡大図である。
本発明の第2実施例に係るフレキシブル基板の配線構造を示す部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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