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公開番号2025080224
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2024188168
出願日2024-10-25
発明の名称フリップチップ構造とその回路基板
出願人き邦科技股分有限公司
代理人弁理士法人服部国際特許事務所
主分類H01L 21/60 20060101AFI20250516BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】フリップチップ構造を提供する。
【解決手段】フリップチップ構造100は回路基板110及びチップ120を備える。回路基板110は複数の第1インナーリード112及び複数の第2インナーリード113を有し、第1インナーリード112は第1接合部112bを有し、第2インナーリード113の第2接合部113bと第1接続部分113a1との間に夾角を有し、第1接合部112bの中心線と第2接合部113bの中心線との間に夾角を有する。チップ120は複数の第1バンプ122及び複数の第2バンプ123を有し、第1バンプ122の中心線と第2バンプ123の中心線との間に夾角を有する。第1バンプ122は第1接合部112bに接合され、第2バンプ123は第2接合部113b及び第1接続部分113a1に接合されている。こうしてインナーリードとバンプとの間に接合の変位が発生する状況を防止するか接合の変位程度を抑制する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
複数の第1インナーリード及び複数の第2インナーリードを有し、各前記第1インナーリード及び各前記第2インナーリードはチップ設置エリアに設置され、前記第1インナーリードのそれぞれは第1リード部及び第1接合部を有し、前記第2インナーリードのそれぞれは第2リード部及び第2接合部を有し、前記第2リード部の第1接続部分は前記第2接合部に連接され、前記第2接合部と前記第1接続部分との間には第1夾角を有し、各前記第1接合部及び各前記第2接合部は第1方向に沿って前記チップ設置エリアに交錯するように配列され、前記第1方向と交差する第2方向に沿って、前記第1接合部と前記第2接合部との間には第1ギャップを有し、前記第1接合部は前記第2接合部よりも前記チップ設置エリアの縁端に近接し、前記第1接合部の中心線と前記第2接合部の中心線との間には第2夾角を有している回路基板と、
複数の第1バンプ及び複数の第2バンプを有し、各前記第1バンプ及び各前記第2バンプは前記第1方向に沿ってアクティブ面に交錯するように配列され、前記第2方向に沿って、各前記第1バンプは各前記第2バンプよりも前記アクティブ面の縁端に近接し、前記第1バンプのそれぞれの中心線と前記第2バンプのそれぞれの中心線との間には第3夾角を有し、前記第1バンプのそれぞれは前記第1インナーリードのそれぞれの前記第1接合部に接合され、前記第2バンプのそれぞれは前記第2インナーリードのそれぞれの前記第2接合部及び前記第1接続部分に接合されているチップと、を備えていることを特徴とするフリップチップ構造。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記第2リード部は第1本体を更に有し、前記第1本体の第1長さは前記第1接続部分の第2長さより短いことを特徴とする請求項1に記載のフリップチップ構造。
【請求項3】
前記第2リード部は第2接続部分を更に有し、前記第2接続部分は前記第1接続部分と前記第1本体との間に位置し、前記第2接続部分の第3長さは前記第1接続部分から前記第1本体の方向に向けて徐々に短縮することを特徴とする請求項2に記載のフリップチップ構造。
【請求項4】
前記第1バンプのそれぞれの前記中心線の方向に沿って、前記第1バンプのそれぞれの第1幅は前記第2バンプのそれぞれの第2幅より広く、前記第2バンプのそれぞれの前記中心線の方向に沿って、前記第1バンプのそれぞれの第4長さは前記第2バンプのそれぞれの第5長さより短く、前記第1バンプのそれぞれの前記第1幅は前記第1バンプのそれぞれの前記第4長さより長く、前記第2バンプのそれぞれの前記第2幅は前記第2バンプのそれぞれの前記第5長さより短く、前記第2バンプのそれぞれの前記第5長さは前記第1バンプのそれぞれの前記第1幅以下であることを特徴とする請求項1に記載のフリップチップ構造。
【請求項5】
前記第1接合部は前記第2方向に沿って前記チップ設置エリアに設置され、前記第1接合部の前記中心線は前記第2方向に平行し、前記第2接合部は前記第1方向に沿って前記チップ設置エリアに設置され、前記第2接合部の前記中心線は前記第1方向に平行していることを特徴とする請求項1に記載のフリップチップ構造。
【請求項6】
前記回路基板は複数の第3インナーリードを更に有し、各前記第3インナーリードは前記チップ設置エリアに設置され、前記第3インナーリードのそれぞれは第3リード部及び第3接合部を有し、前記第3リード部の第3接続部分は前記第3接合部に連接され、前記第3接合部と前記第3接続部分との間には第4夾角を有し、各前記第1接合部、各前記第2接合部、及び各前記第3接合部は前記第1方向に沿って前記チップ設置エリアに交錯するように配列され、前記第2方向に沿って、前記第1接合部と前記第3接合部との間には第2ギャップを有し、前記第2ギャップは前記第1ギャップより短く、前記第1接合部は前記第3接合部よりも前記チップ設置エリアの前記縁端に近接し、前記第1接合部の前記中心線と前記第3接合部の中心線との間には第5夾角を有し、前記チップは複数の第3バンプを更に有し、各前記第1バンプ、各前記第2バンプ、及び各前記第3バンプは前記第1方向に沿って前記アクティブ面に交錯するように配列され、各前記第1バンプは各前記第3バンプよりも前記アクティブ面の前記縁端に近接し、前記第1バンプのそれぞれの前記中心線と前記第3バンプのそれぞれの中心線との間には第6夾角を有し、前記第3バンプのそれぞれは前記第3インナーリードのそれぞれの前記第3接合部及び前記第3接続部分に接合されていることを特徴とする請求項4に記載のフリップチップ構造。
【請求項7】
前記第1バンプのそれぞれの前記中心線の方向に沿って、前記第1バンプのそれぞれの前記第1幅は前記第3バンプのそれぞれの第3幅より広く、前記第3バンプのそれぞれの前記中心線の方向に沿って、前記第3バンプのそれぞれの第6長さは前記第1バンプのそれぞれの前記第4長さより長いことを特徴とする請求項6に記載のフリップチップ構造。
【請求項8】
前記第1接合部は前記第2方向に沿って前記チップ設置エリアに設置され、前記第1接合部の前記中心線及び前記第1バンプのそれぞれの前記中心線は前記第2方向に平行し、前記第2接合部及び前記第3接合部は前記第1方向に沿って前記チップ設置エリアに設置され、前記第2接合部の前記中心線、前記第3接合部の前記中心線、前記第2バンプのそれぞれの前記中心線、及び前記第3バンプのそれぞれの前記中心線は前記第1方向に平行していることを特徴とする請求項7に記載のフリップチップ構造。
【請求項9】
前記第2接合部は逆L字形、T字形、Y字形、または十字形を呈していることを特徴とする請求項1に記載のフリップチップ構造。
【請求項10】
第1リード部及び第1接合部を各々有している複数の第1インナーリードと、
第2リード部及び第2接合部を各々有し、前記第2リード部の第1接続部分は前記第2接合部に連接され、前記第2接合部と前記第1接続部分との間には第1夾角を有し、前記第2接合部及び前記第1接続部分はバンプを接合するために用いられ、各前記第1接合部及び各前記第2接合部は第1方向に沿ってチップ設置エリアに交錯するように配列され、前記第1方向に交差する第2方向に沿って、前記第1接合部と前記第2接合部との間には第1ギャップを有し、前記第1接合部は前記第2接合部よりも前記チップ設置エリアの縁端に近接し、前記第1接合部の中心線と前記第2接合部の中心線との間には第2夾角を有している複数の第2インナーリードと、を備えていることを特徴とする回路基板。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フリップチップ構造とその回路基板(A flip chip structure and its circuit board)に関し、チップのバンプを回路基板のインナーリードに接合する際に発生する接合の変位(bonding shift)を防止するか、接合の変位程度を抑制する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
図10と図11に示す如く、従来の回路基板11は基板11aに回路層11bが形成され、且つ保護層(不図示)が回路層11bを被覆し、保護層は、基板11aのチップ設置エリア11c、回路層11bの複数のインナーリード11b1、及び複数のアウターリード(不図示)を露出している。各インナーリード11b1はチップ設置エリア11cに設置され、チップ12の複数のバンプ12aは各インナーリード11b1に接合され、フリップチップ構造10が形成されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述した従来の技術では、基板11a、回路層11b、及び保護層の熱膨張係数ミスマッチ(CTE mismatch)により、各バンプ12aを各インナーリード11b1に接合する際に、プロセス温度により回路基板11に熱膨張または熱収縮する現象が発生し、チップ設置エリア11cの各バンプ12a及び各インナーリード11b1に接合の変位が生じた。接合の変位が大きすぎると、各バンプ12aが各インナーリード11b1に接合不能になるか、接合面積が不足した。
【0004】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フリップチップ構造とその回路基板を提供することにある。すなわち、第1インナーリードの第1接合部及び第2インナーリードの第2接合部が異なる方向に沿って回路基板のチップ設置エリアに設置され、チップの第1バンプ及び第2バンプが第1接合部及び第2接合部の設置方向にそれぞれ沿うように第1接合部及び第2接合部に接合されることで、回路基板の熱膨張または熱収縮の変化に対する抵抗力を高め、インナーリードとバンプとの間に接合の変位(bonding shift)が発生する状況を防止するか、接合の変位程度を抑制する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するために、本発明の一態様であるフリップチップ構造は、回路基板及びチップを備えている。回路基板は複数の第1インナーリード及び複数の第2インナーリードを有し、各第1インナーリード及び第2インナーリードはチップ設置エリアに設置されている。第1インナーリードのそれぞれは第1リード部及び第1接合部を有し、第2インナーリードのそれぞれは第2リード部及び第2接合部を有している。第2リード部の第1接続部分は第2接合部に連接され、第2接合部と第1接続部分との間には第1夾角を有し、各第1接合部及び第2接合部は第1方向に沿ってチップ設置エリアに交錯するように配列されている。第1方向と交差する第2方向に沿って、第1接合部と第2接合部との間には第1ギャップを有し、第1接合部は第2接合部よりもチップ設置エリアの縁端に近接している。第1接合部の中心線と第2接合部の中心線との間には第2夾角を有している。チップは複数の第1バンプ及び複数の第2バンプを有し、各第1バンプ及び第2バンプは第1方向に沿ってアクティブ面に交錯するように配列されている。第2方向に沿って、各第1バンプは各第2バンプよりもアクティブ面の縁端に近接している。第1バンプのそれぞれの中心線と第2バンプのそれぞれの中心線との間には第3夾角を有し、第1バンプのそれぞれは第1インナーリードのそれぞれの第1接合部に接合され、第2バンプのそれぞれは第2インナーリードのそれぞれの第2接合部及び第1接続部分に接合されている。
【0007】
また、本発明の別の態様である回路基板は、複数の第1インナーリード及び複数の第2インナーリードを備えている。第1インナーリードのそれぞれは第1リード部及び第1接合部を有し、第2インナーリードのそれぞれは第2リード部及び第2接合部を有している。第2リード部の第1接続部分は第2接合部に連接され、第2接合部と第1接続部分との間には第1夾角を有し、第2接合部及び第1接続部分はバンプを接合するために用いられている。各第1接合部及び第2接合部は第1方向に沿ってチップ設置エリアに交錯するように配列されている。第1方向と交差する第2方向に沿って、第1接合部と第2接合部との間には第1ギャップを有し、第1接合部は第2接合部よりもチップ設置エリアの縁端に近接している。第1接合部の中心線と第2接合部の中心線との間には第2夾角を有している。
【0008】
第1接合部及び第2接合部は異なる方向に沿って設けられ、チップの第1バンプ及び第2バンプが第1接合部及び第2接合部の設置方向にそれぞれ沿うように第1接合部及び第2接合部に接合されることで、回路基板の熱膨張または熱収縮の変化に対する抵抗力を高め、インナーリードとバンプとの間に接合の変位が発生する状況を防止するか、接合の変位程度を抑制し、バンプがインナーリードに接合不能になったり、接合面積が不足したりするという問題を解決する。
【0009】
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施例に係るフリップチップ構造を示す平面図である。
本発明の一実施例に係るフリップチップ構造の回路基板の一部を示す平面図である。
本発明の一実施例に係るフリップチップ構造の回路基板の一部を示す平面図である。
本発明の一実施例に係るフリップチップ構造の回路基板の一部を示す平面図である。
本発明の一実施例に係るフリップチップ構造の回路基板の一部を示す平面図である。
本発明の一実施例に係る第2接合部の形状を示す平面図である。
本発明の一実施例に係る第2接合部の形状を示す平面図である。
本発明の一実施例に係る第2接合部の形状を示す平面図である。
本発明の一実施例に係る第2接合部の形状を示す平面図である。
本発明の一実施例に係るフリップチップ構造のチップを示す底面図である。
本発明の一実施例に係るフリップチップ構造のチップの一部を示す平面図である。
本発明の一実施例に係るフリップチップ構造の一部を示す平面図である。
本発明の一実施例に係るフリップチップ構造の一部を示す平面図である。
従来のフリップチップ構造を示す断面図である。
従来のフリップチップ構造を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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