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公開番号2025018862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023163592
出願日2023-09-26
発明の名称フレキシブル基板のインナーリード構造
出願人き邦科技股分有限公司
代理人弁理士法人服部国際特許事務所
主分類H01L 23/12 20060101AFI20250130BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】フレキシブル基板のインナーリード構造を提供する。
【解決手段】フレキシブル回路基板110と、回路層120と、ダミーリード層130と、を含む。フレキシブル回路基板110のチップ実装エリア111aはチップCを実装するために用いられる。チップCの複数の導電性素子Bはチップ実装エリア111aの複数の導電性接続点111dに設置される。回路層120は複数のインナーリード121を有する。各インナーリード121の接続端121aは導電性接続点111dのそれぞれに位置し、導電性素子Bのそれぞれに電気的に接続されている。隣接する2本のインナーリード121の間にはスペースSを有する。ダミーリード層130の少なくとも1つの第1ダミーリード131は間隔が50μmより大きいスペースSに設置される。スペースSは間隔が50μmより小さい複数のスペースSに区分される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
チップ実装エリア(111a)を含む上面(111)を有し、前記チップ実装エリアはチップ(C)を実装するために用いられ、前記チップは複数の導電性素子(B)を有し、前記導電性素子は前記チップ実装エリアの複数の導電性接続点(111d)に設置されているフレキシブル回路基板(110)と、
前記上面に設置される回路層(120)であって、前記回路層は複数のインナーリード(121)を有し、前記インナーリードのそれぞれの接続端(121a)は前記チップ実装エリアに位置し、各前記接続端は各前記導電性接続点に設置されて各前記導電性素子と電気的に接続され、隣接する2本のインナーリード(121)の間にはスペース(S)を有し、部分的な前記スペースの間隔は50μmより大きく、部分的な前記スペースの前記間隔は50μmより小さい前記回路層と、
前記上面に設置されているダミーリード層(130)であって、前記ダミーリード層は複数の第1ダミーリード(131)を有し、前記第1ダミーリードは全て何れか1つの前記導電性素子に電気的に未接続であり、少なくとも1つの前記第1ダミーリードは前記間隔が50μmより大きい前記スペースに設置され、前記スペースは前記間隔が50μmより小さい複数の前記スペースに区分され、全ての前記スペースの数量において、前記第1ダミーリードが未設置であり、且つ前記間隔が50μmより大きい余剰の前記スペースの数量が占める割合は0.5%以下である前記ダミーリード層と、を備えていることを特徴とするフレキシブル基板のインナーリード構造。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記ダミーリード層は少なくとも1本の第2ダミーリード(132)を有し、前記第2ダミーリードは全て何れか1つの前記導電性素子に電気的に未接続であり、前記第2ダミーリードは前記間隔が50μmより大きい前記スペースに設置され、前記スペースは前記第2ダミーリードにより前記間隔が50μmより小さい前記スペース及び前記間隔が50μmより大きい前記スペースに区分され、前記第2ダミーリードの断面は台形であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板のインナーリード構造。
【請求項3】
前記ダミーリード層は少なくとも2本の前記第2ダミーリードを有し、2本の前記第2ダミーリードは前記間隔が50μmより大きい同じ前記スペースに設置され、2本の前記第2ダミーリードは前記間隔が50μmより小さい複数の前記スペース及び前記間隔が50μmより大きい前記スペースに区分され、前記間隔が50μmより小さい各前記スペースは各前記第2ダミーリードと各前記インナーリードとの間に位置し、前記間隔が50μmより大きい前記スペースは前記第2ダミーリードの間に位置していることを特徴とする請求項2に記載のフレキシブル基板のインナーリード構造。
【請求項4】
各前記インナーリードは第1露出面(121b)及び第1接続面(121c)を有し、前記第1接続面は前記フレキシブル回路基板の前記上面に接合され、前記第1接続面の幅と前記第1露出面の幅との間の差異は2μm未満であることを特徴とする請求項2または3に記載のフレキシブル基板のインナーリード構造。
【請求項5】
各前記第2ダミーリードは第2露出面(132a)及び第2接続面(132b)を有し、前記第2接続面は前記フレキシブル回路基板の前記上面に接合され、前記第2接続面の幅は前記第2露出面の幅より大きく、前記第2接続面の前記幅と前記第2露出面の前記幅との間の差異は2μm超であることを特徴とする請求項4に記載のフレキシブル基板のインナーリード構造。
【請求項6】
隣接する前記第2ダミーリードの前記インナーリードの各断面は矩形であることを特徴とする請求項2または3に記載のフレキシブル基板のインナーリード構造。
【請求項7】
前記スペースの最大の前記間隔と最小の前記間隔との比率は6未満であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板のインナーリード構造。
【請求項8】
各前記第1ダミーリードの幅は6~100μmの間の範囲であり、各前記第1ダミーリードの長さ(L)は70μm超であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板のインナーリード構造。
【請求項9】
各前記第1ダミーリードは第1線分(131a)及び第2線分(131b)を有し、前記第1線分及び前記第2線分は各前記インナーリードに平行し、前記第1線分と前記第2線分との間には後退空間(BS)を有し、前記後退空間の幅は10~30μmの間の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板のインナーリード構造。
【請求項10】
複数の前記第1ダミーリードは前記間隔が50μmより大きい前記スペースに設置され、前記スペースは前記間隔が50μmより小さい複数の前記スペースに区分されていることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板のインナーリード構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル基板に関し、詳しくは、フレキシブル基板のインナーリード構造(An inner-lead structure of a flexible circuit board)に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
フレキシブル回路基板は可撓性を有する回路基板であり、可撓性を有する回路基板は実装上弾性を有し、現在の軽量薄型を追及する電子製品への適用性が高くなっている。一般的なフレキシブル回路基板はフレキシブル基板及びフレキシブル基板に位置しているパターン化回路を有し、フレキシブル基板はチップを実装するためのチップ実装エリアを含み、部分的なパターン化回路はチップ実装エリア中のチップの複数のバンプ部に接続するまで延伸され、信号伝送機能を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
部分的にチップ実装エリアまで延伸されているパターン化回路はインナーリード(inner-lead)と呼ばれるが、インナーリードの主な目的はチップと残りのパターン化回路とを電気的に接続することであり、チップのバンプ部間の間隔はその機能に応じて配列方式を決定するため、バンプ部間の間隔は均等ではなく、インナーリードとインナーリードとの間の間隔の分布も不一致となる。
【0004】
フレキシブル基板にあるパターン化回路はウェットエッチングにより形成され、ウェットエッチングは流動するエッチング液によりパターン化されていないフォトレジストを被覆する金属層に対しエッチングを行ってパターン化されたフォトレジストが被覆する金属層を保留する。このため、インナーリードとインナーリードとの間の間隔の分布が不一致になると、パターン化されたフォトレジストのチャンネル空間の大きさが異なることでエッチング液の流動速度が不均一になり、エッチング液の流動速度が不均一になることで金属層のエッチング程度も不均一になり、インナーリードの幅の分布も不均一になり、エッチング液の流速が速いために間隔が大きいインナーリードの断面が、上が狭く下が広い台形にエッチングされてしまう。
【0005】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的かつ効果的に課題を改善する本発明の提案に至った。
【0006】
本発明者は、鋭意研究した結果、間隔が大きいインナーリードの間にダミーリードを設置することにより、インナーリード間のスペースの間隔を50μm未満とし、エッチング液の流速が不均一になる問題を防止することにより、上記目的を達成できることを見出した。
【0007】
すなわち、上記目的を達成するための本発明の諸態様は、以下のとおりである。
本発明の一態様に係るフレキシブル基板のインナーリード構造は、フレキシブル回路基板(110)と、回路層(120)と、ダミーリード層(130)と、を含んで構成されている。前記フレキシブル回路基板はチップ実装エリア(111a)を含む上面(111)を有し、前記チップ実装エリアはチップを実装するために用いられている。前記チップは前記チップ実装エリアの複数の導電性接続点(111d)に設置されている複数の導電性素子(B)を有し、前記回路層は前記上面に設置されている。前記回路層は複数のインナーリード(121)を有し、前記インナーリードのそれぞれの接続端は前記チップ実装エリアに位置し、前記接続端のそれぞれは前記導電性接続点のそれぞれに設置され、前記導電性素子のそれぞれに電気的に接続されている。隣接する2本のインナーリード(121)の間にはスペース(S)を有し、部分的な前記スペースの間隔は50μmより大きく、部分的な前記スペースの前記間隔は50μmより大きくない。前記ダミーリード層は前記上面に設置されていると共に複数の第1ダミーリード(131)を有し、前記第1ダミーリードは全て何れか1つの前記導電性素子に電気的に未接続であり、少なくとも1本の前記第1ダミーリードは前記間隔が50μmより大きい前記スペースに設置され、前記スペースは前記間隔が50μmより大きくない複数の前記スペースに区分されている。全ての前記スペースの数量において、前記第1ダミーリードが未設置であり、且つ前記間隔が50μmより大きい余剰の前記スペースの数量が占める割合は0.5%以下である。
【発明の効果】
【0008】
このように、本発明によれば、次のような効果がある。
本発明によると、間隔が50μmより大きいスペースに少なくとも1本の第1ダミーリードを設置することで、スペースは間隔が50μmより大きくない複数のスペースに区分され、全てのスペースの数量において、第1ダミーリードが未設置であり、且つ間隔が50μmより大きい余剰のスペースの数量が占める割合が0.5%以下となり、間隔が大きいスペースにおいてエッチング液の流速が速くなるという問題を減少させ、インナーリードが台形にエッチングされる状況を防止している。
【0009】
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施例に係るフレキシブル基板のインナーリード構造を示す平面図である。
本発明の一実施例に係るフレキシブル基板のインナーリード構造を示す断端面図である。
本発明の第1実施例に係るフレキシブル基板のインナーリード構造を示す部分拡大図である。
本発明の第1実施例に係るフレキシブル基板のインナーリード構造を示す部分断面図である。
本発明の第2実施例に係るフレキシブル基板のインナーリード構造を示す部分拡大図である。
本発明の第3実施例に係るフレキシブル基板のインナーリード構造を示す部分拡大図である。
本発明の第4実施例に係るフレキシブル基板のインナーリード構造を示す部分拡大図である。
本発明の第4実施例に係るフレキシブル基板のインナーリード構造を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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