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公開番号2025018900
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2024034808
出願日2024-03-07
発明の名称チップ構造とその製造方法
出願人き邦科技股分有限公司
代理人弁理士法人服部国際特許事務所
主分類H01L 23/40 20060101AFI20250130BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】チップ構造とその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係るチップ構造の製造方法は、まず、ウェハ100の裏面112を第1キャリア200に貼付し、ウェハ100を分離した複数のダイ110に切断し、ダイ110の間に溝部130を形成する。ウェハ100のアクティブ面111を第2キャリア300に貼付した後、第1キャリア200を除去してダイ110のそれぞれの裏面112、側面113、及び溝部130を露出させる。次に、ダイ110のそれぞれの裏面112及び側面113に放熱カバー140を形成し、放熱カバー140を有している複数のチップ構造Aを構成する。ダイ110の放熱効率を高めると共に、ダイ110を汚染する金属の破片の形成を防止し、且つダイ110から放熱カバー140が脱離する状況も防止している。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ウェハ(100)を第1キャリア(200)に貼付し、前記ウェハは複数の未分離ダイ(110)を有し、前記ウェハは前記ダイのそれぞれの裏面(112)により前記第1キャリアに貼付し、且つ前記ダイのそれぞれのアクティブ面(111)を露出させる工程と、
前記ダイのそれぞれの前記アクティブ面の間にあるダイシングレーン(120)に沿って前記ウェハを切断し、前記ダイを分離し、且つ前記ダイの間に溝部(130)を形成し、前記溝部からは前記ダイのそれぞれの側面(113)を露出させる工程と、
前記ウェハを第2キャリア(300)に貼付し、前記ウェハはすでに分離した前記ダイのそれぞれの前記アクティブ面により前記第2キャリアに貼付する工程と、
前記第1キャリアを除去し、前記溝部及び前記ダイのそれぞれの前記裏面と前記側面を露出させる工程と、
前記ダイのそれぞれに放熱カバー(140)を形成し、複数のチップ構造(A)を構成し、前記放熱カバーは前記裏面及び前記側面に被覆するように直接形成し、前記放熱カバーは、第1部(141)と、第2部(142)と、接続部(143)と、を有し、前記接続部は前記第1部と前記第2部との間に位置していると共に前記第1部及び前記第2部に接続され、前記第1部は前記裏面に形成し、前記第2部は前記溝部により前記側面に形成し、前記接続部は前記裏面の外側の隅に形成し、隣接する前記接続部の間には第1ギャップ(S1)を有し、隣接する前記第2部の間には第2ギャップ(S2)を有し、前記第1ギャップは前記第2ギャップより小さく、前記第1ギャップ及び前記第2ギャップは前記第2キャリアにより前記溝部の開口部(131)方向に向けて縮小し、前記第1部の第1露出面(141a)は前記接続部の第3露出面(143a)に接続され、前記第2部の第2露出面(142a)は前記接続部の第4露出面(143b)に接続され、前記裏面に対して垂直になる方向に沿って、前記第1部は第1の厚み(D1)を有し、前記裏面に平行する方向に沿って、前記第2部は第2の厚み(D2)を有し、前記第1の厚みは前記第2の厚みより厚く、前記第2の厚みは前記接続部により前記アクティブ面方向に向けて縮小し、前記第2部の前記第2露出面を前記第2キャリアに向けて傾斜させる工程と、を含むことを特徴とするチップ構造の製造方法。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記裏面に沿って延伸されている第1仮想線(L1)は前記第2部と前記接続部との間に位置し、前記側面に沿って延伸されている第2仮想線(L2)は前記第1部と前記第2部との間に位置し、前記第2露出面の面積は前記側面の面積より大きいことを特徴とする請求項1に記載のチップ構造の製造方法。
【請求項3】
前記裏面に沿って延伸されている第1仮想線(L1)は前記第2部と前記接続部との間に位置し、前記側面に沿って延伸されている第2仮想線(L2)は前記第1部と前記第2部との間に位置し、前記第2部は前記側面の第1領域(113a)を被覆すると共に前記側面の第2領域(113b)を露出させ、前記第1領域は前記裏面に隣接し、前記第2領域は前記アクティブ面に隣接し、前記第2露出面の面積は前記第1領域の面積より大きいことを特徴とする請求項1に記載のチップ構造の製造方法。
【請求項4】
前記接続部は第1接続面(143c)及び第2接続面(143d)を有し、前記第1接続面は前記裏面に沿って延伸されている第1仮想線(L1)に位置し、前記第2接続面は前記側面に沿って延伸されている第2仮想線(L2)に位置し、前記第2接続面の面積は前記第1接続面の面積より大きいことを特徴とする請求項1に記載のチップ構造の製造方法。
【請求項5】
前記裏面に平行する前記方向に沿って、前記接続部は第3の厚み(D3)を有し、前記第3の厚みは前記第2の厚みより厚く、前記第3の厚みは前記接続部により前記第2部方向に向けて縮小し、前記接続部の前記第4露出面は前記第2キャリアに向けて傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のチップ構造の製造方法。
【請求項6】
前記溝部の幅は10μm以上であることを特徴とする請求項1に記載のチップ構造の製造方法。
【請求項7】
前記第1の厚みは0.5μm以上であることを特徴とする請求項1に記載のチップ構造の製造方法。
【請求項8】
ダイ(110)と、
前記ダイの裏面(112)及び側面(113)に被覆するように直接形成されている放熱カバー(140)であって、前記放熱カバーは、第1部(141)と、第2部(142)と、接続部(143)と、を有し、前記接続部は前記第1部と前記第2部との間に位置していると共に前記第1部及び前記第2部に接続され、前記第1部は前記裏面に位置し、前記第2部は前記側面に位置し、前記接続部は前記裏面の外側の隅に位置し、前記第1部の第1露出面(141a)は前記接続部の第3露出面(143a)に接続され、前記第2部の第2露出面(142a)は前記接続部の第4露出面(143b)に接続され、前記裏面に対して垂直になる方向に沿って、前記第1部は第1の厚み(D1)を有し、前記裏面に平行する方向に沿って、前記第2部は第2の厚み(D2)を有し、前記第1の厚みは前記第2の厚みより厚く、前記第2の厚みは前記接続部により前記ダイのアクティブ面(111)方向に向けて縮小し、前記第2露出面と前記側面との間には鋭角が形成されている前記放熱カバーと、を備えていることを特徴とするチップ構造。
【請求項9】
前記裏面に沿って延伸されている第1仮想線(L1)は前記第2部と前記接続部との間に位置し、前記側面に沿って延伸されている第2仮想線(L2)は前記第1部と前記第2部との間に位置し、前記第2露出面の面積は前記側面の面積より大きいことを特徴とする請求項8に記載のチップ構造。
【請求項10】
前記裏面に沿って延伸されている第1仮想線(L1)は前記第2部と前記接続部との間に位置し、前記側面に沿って延伸されている第2仮想線(L2)は前記第1部と前記第2部との間に位置し、前記第2部は前記側面の第1領域(113a)を被覆すると共に前記側面の第2領域(113b)を露出させ、前記第1領域は前記裏面に隣接し、前記第2領域は前記アクティブ面に隣接し、前記第2露出面の面積は前記第1領域の面積より大きいことを特徴とする請求項8に記載のチップ構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、チップ構造とその製造方法に関し、更に詳しくは、チップの放熱効率を高め、金属の破片の形成を防ぎ、ダイから放熱カバーが脱離する状況を防止するチップ構造とその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
集積回路の演算速度が高速化するに連れ、チップが高温になり、且つチップの体積が縮小し続けているため、チップの放熱が不便になっている。チップの温度が過熱になると、演算速度が低下したり、チップが損壊することにもなった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
図8に示すように、切断プロセスの前に、ウェハ10のアクティブ面11をキャリア20に貼付すると共にウェハ10の裏面12を露出し、放熱効果を高めるために、裏面12に放熱層30を形成している。図9に示すように、次に、切断プロセスを実行し、切断ツール(図示省略)により放熱層30及びウェハ10を同時に切断し、ウェハ10を分離した複数のダイ10aに切断し、放熱層30を複数のヒートシンク30aに切断し、各ヒートシンク30aはダイ10aのそれぞれの裏面12aに位置させている。各ヒートシンク30aはウェハ10が切断されると同時に形成されるため、各ヒートシンク30aの放熱面積は各ダイ10aの裏面12aの面積と同じであり、ダイ10aのそれぞれの放熱効果が限定されている。
【0004】
図8及び図9を併せて参照すると、切断プロセスの前に、放熱層30をウェハ10の裏面12に形成するため、切断ツールが放熱層30及びウェハ10を同時に切断する際に、放熱層30が複数の金属の破片Pを形成し、金属の破片Pがキャリア20及びダイ10aのそれぞれ露出面に付着した。
【0005】
図9に示すように、各ダイ10aをピックアンドプレースする際に、キャリア20及びダイ10aのそれぞれに残留した金属の破片Pが、ダイ10aのアクティブ面11aを汚染した。また、切断ツールにより放熱層30を切断する際に発生する応力が、ヒートシンク30aをダイ10aから脱離させてしまい、ダイ10aの品質及び歩留まりに影響を与えた。
【0006】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0007】
本発明は、上述に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウェハを切断した後、ダイの裏面及び側面に放熱カバーを形成し、放熱カバーの放熱面積を増加させ、放熱効率を高め、また、金属の破片の形成を防ぎ、放熱カバーの機械強度を高め、放熱カバーがダイから脱離する状況を防止するチップ構造とその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様であるチップ構造の製造方法は、ウェハ(100)を第1キャリア(200)に貼付し、前記ウェハは複数の未分離ダイ(110)を有し、前記ウェハは前記ダイのそれぞれの裏面(112)により前記第1キャリアに貼付し、且つ前記ダイのそれぞれのアクティブ面(111)を露出させる工程と、前記ダイのそれぞれの前記アクティブ面の間にあるダイシングレーン(120)に沿って前記ウェハを切断し、前記ダイを分離し、前記ダイの間に溝部(130)を形成し、前記溝部からは前記ダイのそれぞれの側面(113)を露出させる工程と、前記ウェハを第2キャリア(300)に貼付し、前記ウェハはすでに分離した前記ダイのそれぞれの前記アクティブ面により前記第2キャリアに貼付する工程と、前記第1キャリアを除去し、前記溝部及び前記ダイのそれぞれの前記裏面と前記側面を露出させる工程と、前記ダイのそれぞれに放熱カバー(140)を形成し、複数のチップ構造(A)を構成し、前記放熱カバーは前記裏面及び前記側面に被覆するように直接形成する工程と、を含む。前記放熱カバーは、第1部(141)と、第2部(142)と、接続部(143)と、を有し、前記接続部は前記第1部と前記第2部との間に位置していると共に前記第1部及び前記第2部に接続され、前記第1部は前記裏面に形成し、前記第2部は前記溝部により前記側面に形成し、前記接続部は前記裏面の外側の隅に形成する。隣接する前記チップ構造のそれぞれの前記接続部の間には第1ギャップ(S1)を有し、隣接する前記チップ構造のそれぞれの前記第2部の間には第2ギャップ(S2)を有し、前記第1ギャップは前記第2ギャップより小さく、前記第1ギャップ及び前記第2ギャップは前記第2キャリアにより前記溝部の開口部(131)方向に向けて徐々に縮小している。前記第1部の第1露出面(141a)は前記接続部の第3露出面(143a)に接続され、前記第2部の第2露出面(142a)は前記接続部の第4露出面(143b)に接続されている。前記裏面に対して垂直になる方向に沿って、前記第1部は第1の厚み(D1)を有し、前記裏面に平行する方向に沿って、前記第2部は第2の厚み(D2)を有し、前記第1の厚みは前記第2の厚みより厚い。前記第2の厚みは前記接続部により前記アクティブ面方向に向けて徐々に縮小し、前記第2部の前記第2露出面を前記第2キャリアに向けて傾斜させている。
【0009】
また、本発明の別の態様であるチップ構造は、上述の方法で製造されている。前記チップ構造はダイ(110)及び放熱カバー(140)を備え、前記放熱カバーは前記ダイの裏面(112)及び側面(113)に被覆するように直接形成されている。前記放熱カバーは、第1部(141)と、第2部(142)と、接続部(143)と、を有し、前記接続部は前記第1部と前記第2部との間に位置していると共に前記第1部及び前記第2部に接続され、前記第1部は前記裏面に位置し、前記第2部は前記側面に位置し、前記接続部は前記裏面の外側の隅に位置している。前記第1部の第1露出面(141a)は前記接続部の第3露出面(143a)に接続され、前記第2部の第2露出面(142a)は前記接続部の第4露出面(143b)に接続されている。前記裏面に対して垂直になる方向に沿って、前記第1部は第1の厚み(D1)を有し、前記裏面に平行する方向に沿って、前記第2部は第2の厚み(D2)を有し、前記第1の厚みは前記第2の厚みより厚い。前記第2の厚みは前記接続部により前記ダイのアクティブ面(111)方向に向けて徐々に縮小し、前記第2露出面と前記側面との間には鋭角が形成されている。
【0010】
本発明は、ウェハを切断した後、ダイのそれぞれの裏面及び側面に放熱カバーを形成している。これにより、放熱カバーを切断することで金属の破片が形成される状況を防止し、放熱カバーを切断する際に発生する応力により、ダイから放熱カバーが脱離する状況も防止している。放熱カバーの第2部及び接続部により放熱カバーの放熱面積を増加させ、機械強度を高めることで、ダイから放熱カバーが脱離する状況を防止している。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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