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公開番号2024160444
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075426
出願日2023-05-01
発明の名称キャップ用殺菌剤吹き付けノズル及びキャップ殺菌剤吹き付け方法
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人インテクト国際特許事務所,個人
主分類B65B 55/10 20060101AFI20241107BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】無菌充填機において、高速で搬送されるキャップに固定されたノズルにより殺菌剤を吹き付け、殺菌に必要な量の殺菌剤を効果的にキャップの開口面の内部に付着させる。
【解決手段】殺菌剤をガス化し、ガス化された殺菌剤を搬送されるキャップの開口面からキャップの開口面の内部に吹き付ける、固定されたキャップ殺菌剤吹き付けノズルであって、吹き付け孔の先端面から延びるキャップ殺菌剤吹き付けノズルの吹き付け孔を囲繞する水平面を設け、吹き付け孔から殺菌剤をキャップの開口面に吹き付けを開始するときから終了するまで、水平面がキャップの開口面を遮蔽する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
殺菌剤をガス化し、ガス化された前記殺菌剤を搬送されるキャップの開口面に吹き付ける、固定されたキャップ殺菌剤吹き付けノズルであって、
前記殺菌剤吹き付けノズルの吹き付け孔を囲繞する、前記吹き付け孔の先端面から延びる水平面を設け、
前記吹き付け孔から、前記殺菌剤を前記キャップの前記開口面に吹き付けを開始するときから終了するまで、前記水平面が前記キャップの前記開口面を遮蔽するキャップ殺菌剤吹き付けノズル。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
請求項1に記載のキャップ殺菌剤吹き付けノズルにおいて、
前記キャップが搬送される方向に対する直交方向の、前記吹き付け孔を含む前記水平面の長さを、前記キャップの前記開口面の内径以上とし、前記キャップが搬送される方向の前記吹き付け孔を挟む両側の前記水平面の長さをそれぞれ前記開口面の内径以上とするキャップ殺菌剤の吹き付けノズル。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のキャップ殺菌剤吹き付けノズルにおいて、
前記キャップ殺菌剤吹き付けノズルに対向して搬送される前記キャップの前記開口面と前記水平面が平行であって、前記キャップの前記開口面と前記水平面との間隔が、0.5mm以上、5mm以下であるキャップ殺菌剤吹き付けノズル。
【請求項4】
殺菌剤をガス化し、ガス化された前記殺菌剤を搬送されるキャップの開口面に吹き付ける、キャップ殺菌剤吹き付け方法であって、
固定されたキャップ殺菌剤吹き付けノズルの吹き付け孔を囲繞する、前記吹き付け孔の先端面から延びる水平面を設け、
前記吹き付け孔から前記殺菌剤を前記キャップの開口面に吹き付けを開始するときから終了するまで、前記水平面により前記キャップの開口面を遮蔽するキャップ殺菌剤吹き付け方法。
【請求項5】
請求項4に記載のキャップ殺菌剤吹き付け方法において、
前記キャップが搬送される方向に対する直交方向の、前記吹き付け孔を含む前記水平面の長さを、前記キャップの前記開口面の内径以上とし、前記キャップが搬送される方向の前記吹き付け孔を挟む両側の前記水平面の長さをそれぞれ前記開口面の内径以上とするキャップ殺菌剤吹き付け方法。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載のキャップ殺菌剤吹き付け方法において、
前記キャップ殺菌剤吹き付けノズルに対向して搬送される前記キャップの前記開口面と前記水平面が平行であって、前記キャップの前記開口面と前記水平面の間隔を、0.5mm以上、5mm以下とするキャップ殺菌剤吹き付け方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、無菌充填機においてキャップの殺菌に使用される、殺菌剤のガスをキャップに吹き付けるキャップ用殺菌剤吹き付けノズル、及びキャップに殺菌剤を吹き付けるキャップ殺菌剤吹き付け方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ポーションミルク、ブリック型又はゲーブルトップ型液体紙容器入り飲料、パウチ入りスープ、カップ入り飲料、PETボトル入り飲料等、無菌充填機により様々な容器に、食品や飲料が充填されて流通している。無菌充填機とは、殺菌した容器に殺菌した内容物を無菌雰囲気で充填して密封する装置である。無菌充填機により生産された製品は、流通や保管を常温で行うことができるため、冷蔵、冷凍製品よりもエネルギー消費が少なく、味覚も良いことから増加傾向にある。
【0003】
無菌充填機において、容器となる包装材料は前述の通り様々であり、包装材料によりその殺菌方法も異なる。紫外線や電子線を照射する方法もあるが、殺菌剤により、包装材料の表面を殺菌する方法が主流である。さらに殺菌剤を使用して包装材料を殺菌する場合、ポーションミルクやブリック型紙容器は殺菌剤に包装材料を浸漬して殺菌するが、殺菌剤を噴霧する方法もある。フラットで、比較的高温の乾燥温度に支障がない包装材料は、殺菌剤に浸漬して殺菌される。カップやボトルのような成形品や高温乾燥で伸びてしまうフィルムのような、耐熱性が劣る包装材料は殺菌剤の噴霧により殺菌される。
【0004】
一方、液体紙容器及びボトル形状の容器は蓋材により密封されるため、容器の殺菌だけでなく、蓋材も殺菌されなければならない。無菌充填製品では、PETボトルが最も多用され、PETボトルの蓋材の殺菌について様々な装置及び方法が提案されている。
【0005】
蓋材を殺菌する装置は、搬送されるキャップにチャンバー内で殺菌液を噴射する装置が一般的である。例えば、キャップの開口部を横向きにして殺菌剤のミストを吹き付ける装置(特許文献1)、キャップの開口部を下向きにして殺菌液を噴射させる装置(特許文献2)がある。また、キャップの開口部を上向きにして、薬液をキャップの外周面及び天面に向かって噴射するとともに、内面に向かって薬液を噴射して薬液を口部内に溜めてキャップの内外面の殺菌を行う装置も提案されている(特許文献3)。
【0006】
キャップの内面に殺菌剤を噴霧する内面用噴霧ノズル及びキャップの外面に殺菌剤を噴霧する外面用噴霧ノズルを設け、これらの噴霧ノズルの周囲を覆うカバーを取り付けることが提案されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平6-293319号公報
特開平10-152115号公報
特開平11-139416号公報
特開2017-222415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
無菌充填機においてキャップを殺菌する方法として、ガス化された過酸化水素水をキャップに吹き付ける方法が多用されている。過酸化水素水をガス化させる方法は、過酸化水素水を発熱体に接触させることによる。過酸化水素水のガス化装置は、スプレから噴霧される殺菌剤を加熱された気化管の表面に接触させることでガス化している。気化管はその外面に設けられるヒータにより加熱されている。
【0009】
気化管の先端は、ガス化した殺菌剤をキャップの内面及び外面に吹き付けるため、ノズル形状としている。ノズルは固定され、搬送されるキャップに殺菌剤を吹き付ける。無菌充填機の高速化に伴い、キャップの搬送速度も高速化され、キャップの内外面を十分に殺菌するために必要な量の殺菌剤をキャップに付着させることが困難となっている。特に、内面の構造は複雑であり、スクリュー溝及びボトルを密封するために、ボトルの口部の内側に密着して挿入される突起の周辺にも殺菌剤を付着させなければならない。
【0010】
殺菌剤を吹き付けるゾーンはチャンバーにより覆われている。また、特許文献4に記載のように噴霧ノズルを覆うカバーが設けられることもある。吹き付け雰囲気の空間を狭めることで、殺菌剤の吹き付けの効率化を図ることが提案されている。
(【0011】以降は省略されています)

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