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公開番号2024159033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074759
出願日2023-04-28
発明の名称音制御装置、音制御用コンピュータプログラム及び音制御方法
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類G10K 11/178 20060101AFI20241031BHJP(楽器;音響)
要約【課題】ドライバの車両の運転に関与する程度が低い時には、ドライバの車両の運転に関与する程度が高い時よりも、車室内に含まれる外音を低減する音制御装置を提供する。
【解決手段】音制御装置は、車両の運転モードが、ドライバの運転に関与する程度の低い第1運転モードであるか又は第1運転モードよりもドライバの運転に関与する程度の高い第2運転モードであるかを判定する第1判定部と、車両の運転モードが第1運転モードであると判定された場合、車両の外から車室内に侵入した音を含む所定の音を減衰させる抑制音を出力するための抑制音信号を生成する音制御部を用いて、車室内の所定の音を第1の減衰モードで減衰させることを決定し、且つ、第1判定部によって車両の運転モードが第2運転モードであると判定された場合、音制御部を用いて、減衰量が第1の減衰モードよりも小さい第2の減衰モードで、車室内の所定の音を減衰させることを決定する決定部と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の運転モードが、ドライバの運転に関与する程度の低い第1運転モードであるか、又は、前記第1運転モードよりもドライバの運転に関与する程度の高い第2運転モードであるかを判定する第1判定部と、
前記第1判定部によって車両の運転モードが前記第1運転モードであると判定された場合、車両の外から車室内に侵入した音を含む所定の音を減衰させる抑制音を出力するための抑制音信号を生成する音制御部を用いて、車室内の前記所定の音を第1の減衰モードで減衰させることを決定し、且つ、前記第1判定部によって車両の運転モードが前記第2運転モードであると判定された場合、前記音制御部を用いて、減衰量が前記第1の減衰モードよりも小さい第2の減衰モードで、車室内の前記所定の音を減衰させることを決定する決定部と、
を有する、ことを特徴とする音制御装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
車両の外の音が、ドライバが車両を運転している時に聞き取ることが求められる前記所定の外音を含むか否かを判定する第2判定部を有し、
前記第1判定部によって車両の運転モードが前記第2運転モードであると判定され、且つ、前記第2判定部によって車両の外の音が前記所定の外音を含むと判定された場合、前記決定部は、前記第2の減衰モードにおける減衰量を更に前記第1の減衰モードよりも小さくするように決定する、請求項1に記載の音制御装置。
【請求項3】
前記所定の外音は、緊急車両のサイレン音、他車両の警笛音又は踏切の警報音を含む、請求項2に記載の音制御装置。
【請求項4】
車両の運転モードが、ドライバの運転に関与する程度の低い第1運転モードであるか、又は、前記第1運転モードよりもドライバの運転に関与する程度の高い第2運転モードであるかを判定し、
車両の運転モードが前記第1運転モードであると判定された場合、車両の外から車室内に侵入した音を含む所定の音を減衰させる抑制音を出力するための抑制音信号を生成する音制御部を用いて、車室内の前記所定の音を第1の減衰モードで減衰させることを決定し、且つ、車両の運転モードが前記第2運転モードであると判定された場合、減衰量が前記第1の減衰モードよりも小さい第2の減衰モードで、車室内の前記所定の音を減衰させることを決定する、
ことを含む処理をプロセッサに実行させる、ことを特徴とする音制御用コンピュータプログラム。
【請求項5】
車両の運転モードが、ドライバの運転に関与する程度の低い第1運転モードであるか、又は、前記第1運転モードよりもドライバの運転に関与する程度の高い第2運転モードであるかを判定し、
車両の運転モードが前記第1運転モードであると判定された場合、車両の外から車室内に侵入した音を含む所定の音を減衰させる抑制音を出力するための抑制音信号を生成する音制御部を用いて、車室内の前記所定の音を第1の減衰モードで減衰させることを決定し、且つ、車両の運転モードが前記第2運転モードであると判定された場合、前記音制御部を用いて、減衰量が前記第1の減衰モードよりも小さい第2の減衰モードで、車室内の前記所定の音を減衰させることを決定する、
ことを音制御装置が実行する、ことを特徴とする音制御用コンピュータプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、音制御装置、音制御用コンピュータプログラム及び音制御方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
車両の自動制御システムは、例えば、自動制御システムが主体となって車両を運転する自動運転モードと、ドライバが主体となって車両を運転する手動運転モードとを有する。自動運転モードでは、車両の走行に必要な運転動作の一部又は全てが自動で実行されるので、ドライバの運転に関与する度合いが低い。一方、手動運転モードでは、自動で実行される運転動作の種類が自動運転モードよりも少ないか又はゼロであるので、ドライバの運転に関与する度合いが高い。
【0003】
また、車室内の静粛性を高めるために、車室内の騒音を低減する能動的な音制御装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、騒音が緊急車両のサイレン音又は他車の警報音の場合には、音を低減しないようにして、ドライバがこれらの音を聞き取れるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-128490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ドライバの運転に関与する度合い高い場合、緊急車両のサイレン音又は他車両の警報音は、車両の周囲の環境を表すので、車両を運転しているドライバには聞き取ることが求められる。
【0006】
一方、ドライバの運転に関与する度合いが低い場合、車室内の静粛性を優先して、ドライバの快適性を向上させることが考えられる。
【0007】
そこで、本開示は、ドライバの車両の運転に関与する程度が低い時には、ドライバの車両の運転に関与する程度が高い時よりも、車室内に含まれる外音を低減する音制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)一の実施形態によれば、音制御装置が提供される。この音制御装置は、車両の運転モードが、ドライバの運転に関与する程度の低い第1運転モードであるか、又は、第1運転モードよりもドライバの運転に関与する程度の高い第2運転モードであるかを判定する第1判定部と、第1判定部によって車両の運転モードが第1運転モードであると判定された場合、車両の外から車室内に侵入した音を含む所定の音を減衰させる抑制音を出力するための抑制音信号を生成する音制御部を用いて、車室内の所定の音を第1の減衰モードで減衰させることを決定し、且つ、第1判定部によって車両の運転モードが第2運転モードであると判定された場合、音制御部を用いて、減衰量が第1の減衰モードよりも小さい第2の減衰モードで、車室内の所定の音を減衰させることを決定する決定部と、を有する、ことを特徴とする。
【0009】
(2)(1)の音制御装置において、車両の外の音が、ドライバが車両を運転している時に聞き取ることが求められる所定の外音を含むか否かを判定する第2判定部を有し、
第1判定部によって車両の運転モードが第2運転モードであると判定され、且つ、第2判定部によって車両の外の音が所定の外音を含むと判定された場合、決定部は、第2の減衰モードにおける減衰量を更に第1の減衰モードよりも小さくするように決定することが好ましい。
【0010】
(3)(2)の音制御装置において、所定の外音は、緊急車両のサイレン音、他車両の警笛音又は踏切の警報音を含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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