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公開番号2024157729
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072259
出願日2023-04-26
発明の名称バランスシャフト
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類F16F 15/136 20060101AFI20241031BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】共振時の振動が抑制されたバランスシャフトを提供する。
【解決手段】軸部と軸部に相対回転可能に装着され、エンジンのクランクシャフトに従動するドリブンギヤと軸部に固定され、ドリブンギヤと軸方向に対向したダンパカバーとドリブンギヤとダンパカバーとの間で周方向に並ぶようにダンパカバーに保持された第1及び第2ストッパゴムとを備え、ドリブンギヤは、第1ストッパゴムと第2ストッパゴムとの間に突出した衝突突部を有し、第1ストッパゴムは、ドリブンギヤが加速する際に衝突突部が衝突して弾性圧縮する加速側圧縮部を有し、第2ストッパゴムは、ドリブンギヤが減速する際に衝突突部に衝突して弾性圧縮する減速側圧縮部を有し、加速側圧縮部及び減速側圧縮部の固有振動数が互いに異なる値となるように、加速側圧縮部及び減速側圧縮部の一方に孔部が形成されているバランスシャフト。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
軸部と、
前記軸部に相対回転可能に装着され、エンジンのクランクシャフトに従動するドリブンギヤと、
前記軸部に固定され、前記ドリブンギヤと軸方向に対向したダンパカバーと、
前記ドリブンギヤと前記ダンパカバーとの間で周方向に並ぶように前記ダンパカバーに保持された第1及び第2ストッパゴムと、を備え、
前記ドリブンギヤは、前記第1ストッパゴムと前記第2ストッパゴムとの間に突出した衝突突部を有し、
前記第1ストッパゴムは、前記クランクシャフトの回転により前記ドリブンギヤが加速する際に前記衝突突部が衝突して弾性圧縮する加速側圧縮部を有し、
前記第2ストッパゴムは、前記クランクシャフトの回転により前記ドリブンギヤが減速する際に前記衝突突部に衝突して弾性圧縮する減速側圧縮部を有し、
前記加速側圧縮部及び前記減速側圧縮部の固有振動数が互いに異なる値となるように、前記加速側圧縮部及び減速側圧縮部の一方に孔部が形成されている、バランスシャフト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バランスシャフトに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンのクランクシャフトと同期して回転することにより、エンジンの振動を抑制するバランスシャフトが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-101473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バランスシャフトが共振する場合がある。このような共振時の振動が大きいと、バランスシャフトの耐久性に影響を与えるおそれがある。
【0005】
そこで、共振時の振動が抑制されたバランスシャフトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、軸部と、前記軸部に相対回転可能に装着され、エンジンのクランクシャフトに従動するドリブンギヤと、前記軸部に固定され、前記ドリブンギヤと軸方向に対向したダンパカバーと、前記ドリブンギヤと前記ダンパカバーとの間で周方向に並ぶように前記ダンパカバーに保持された第1及び第2ストッパゴムと、を備え、前記ドリブンギヤは、前記第1ストッパゴムと前記第2ストッパゴムとの間に突出した衝突突部を有し、前記第1ストッパゴムは、前記クランクシャフトの回転により前記ドリブンギヤが加速する際に前記衝突突部が衝突して弾性圧縮する加速側圧縮部を有し、前記第2ストッパゴムは、前記クランクシャフトの回転により前記ドリブンギヤが減速する際に前記衝突突部に衝突して弾性圧縮する減速側圧縮部を有し、前記加速側圧縮部及び前記減速側圧縮部の固有振動数が互いに異なる値となるように、前記加速側圧縮部及び減速側圧縮部の一方に孔部が形成されている、バランスシャフトによって達成できる。
【発明の効果】
【0007】
共振時の振動が抑制されたバランスシャフトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、バランサー装置の概略構成図である。
図2は、図1のA―A断面図である。
図3Aは、バランスシャフトの加速時でのストッパゴムの状態を示した図であり、図3Bは、バランスシャフトの減速時でのストッパゴムの状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[バランサー装置の概略構成]
図1は、バランサー装置1の概略構成図である。図1は、バランサー装置1の断面を示している。バランサー装置1は、ハウジング2、及びバランスシャフト3を含む。ハウジング2は、バランスシャフト3を回転可能に保持している。バランスシャフト3は、エンジンのクランクシャフト100に対して略平行となるようにハウジング2に保持されている。図1ではクランクシャフト100の一部のみを示している。
【0010】
バランスシャフト3は、軸部4、ダンパカバー5、ストッパゴム6、ドリブンギヤ7、ドライブギヤ8、及びバランスウェイト9を含む。ドリブンギヤ7は、軸部4に相対回転可能に設けられている。ダンパカバー5は、軸部4の先端に固定されている。ダンパカバー5とドリブンギヤ7とは対向している。ドリブンギヤ7は、クランクシャフト100に固定されたドライブギヤ101と噛み合い、ドライブギヤ101に従動する。ドリブンギヤ7は樹脂製である。詳しくは後述するが、ストッパゴム6は、ダンパカバー5とドリブンギヤ7との間に配置されている。バランスウェイト9は、軸部4の他端側に設けられている。図1には示していないが、バランサー装置1は、ハウジング2に回転可能に保持されドライブギヤ8に従動するバランスシャフトを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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