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公開番号2024155003
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069325
出願日2023-04-20
発明の名称吊上・運送装置
出願人東芝プラントシステム株式会社
代理人弁理士法人 天城国際特許事務所
主分類G21F 5/14 20060101AFI20241024BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】高線量放射性廃棄物が収納された収納容器を吊上・運送装置で運送する際の作業者の被曝の低減を図る。
【解決手段】実施形態に係る吊上・運送装置は、巻上げ・巻下げ機構と遮蔽筒と開閉扉と吊天秤とを有する。巻上げ・巻下げ機構は、放射性廃棄物が収納された収納容器を吊り上げる。遮蔽筒は、巻上げ・巻下げ機構の下部に設けられ、下端に開口を有し、巻上げ・巻下げ機構により巻き上げられた収納容器を開口から収納する。開閉扉は、遮蔽筒の開口を開閉する。吊天秤は、揚重機との接続部であり、遮蔽筒の上部に設けられる。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
放射性廃棄物が収納された収納容器を吊り上げる巻上げ・巻下げ機構と、
前記巻上げ・巻下げ機構の下部に設けられ、下端に開口を有し、前記巻上げ・巻下げ機構により巻き上げられた前記収納容器を前記開口から収納する遮蔽筒と、
前記遮蔽筒の前記開口を開閉する開閉扉と、
揚重機との接続部であり、前記遮蔽筒の上部に設けられる吊天秤と、
を有する吊上・運送装置。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記開閉扉は、
前記開口を閉じた状態もしくは開いた状態にする扉と、
モーターと、
前記モーターの回転に基づいて前記扉を開閉させる動力伝達部と、
を有する請求項1に記載の吊上・運送装置。
【請求項3】
前記扉は、
タングステンもしくは鉛で形成されている、
もしくは、タングステンもしくは鉛で表面を覆われた鋼材で形成されている、
請求項2に記載の吊上・運送装置。
【請求項4】
前記扉の表面が鏡面仕上げされている、
請求項2に記載の吊上・運送装置。
【請求項5】
前記扉の表面がフッ素加工されている、
請求項2に記載の吊上・運送装置。
【請求項6】
前記遮蔽筒の表面が鏡面仕上げされている、
請求項1に記載の吊上・運送装置。
【請求項7】
前記遮蔽筒の表面がフッ素加工されている、
請求項1に記載の吊上・運送装置。
【請求項8】
前記遮蔽筒は鋼材で形成されており、表面が前記鋼材よりも低い温度で溶解する素材でコーティングされている、
請求項1に記載の吊上・運送装置。
【請求項9】
前記扉は鋼材で形成されており、表面が前記鋼材よりも低い温度で溶解する素材でコーティングされている、
請求項2に記載の吊上・運送装置。
【請求項10】
前記素材は、タングステンもしくは鉛である、
請求項8または9に記載の吊上・運送装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吊上・運送装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
原子力発電所の廃止措置において、原子炉圧力容器のような高線量放射性廃棄物は、放射線を飛散させないようにプール内の水中で解体される。解体された高線量放射性廃棄物は、水中で所定の収納容器に収納される。
【0003】
解体された高線量放射性廃棄物が収納された収納容器は、吊上・運送装置が有する巻上機構により水中から吊り上げられ、吊上・運送装置の遮蔽筒内に収納される。そして、吊上・運送装置はクレーン等で所定の遮蔽容器まで運送され、高線量放射性廃棄物を収納した収納容器は遮蔽容器内に収納される。解体された高線量放射性廃棄物の収納容器への収納、収納容器の吊上・運送装置の遮蔽筒への収納、吊上・運送装置のクレーンによる運送、収納容器の遮蔽容器への収納は、遠隔操作で行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-21689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
収納容器の運送に使用される吊上・運送装置の遮蔽筒は、放射線を遮蔽するために側壁および上面が分厚い鋼材で形成されている。しかし、遮蔽筒の下方は、遠隔操作による収納容器の収納および取り出しを可能にするために、開放状態になっている。そのため、プールから遮蔽容器が置かれている場所までクレーン等で吊上・運送装置を運送する際、開放状態になった遮蔽筒の下方から放射線が漏れ、作業者が被曝するという問題がある。
【0006】
本発明は、上述の事情の下になされたもので、高線量放射性廃棄物が収納された収納容器を吊上・運送装置で運送する際の作業者の被曝の低減を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための実施形態に係る吊上・運送装置は、巻上げ・巻下げ機構と遮蔽筒と開閉扉と吊天秤とを有する。巻上げ・巻下げ機構は、放射性廃棄物が収納された収納容器を吊り上げる。遮蔽筒は、巻上げ・巻下げ機構の下部に設けられ、下端に開口を有し、巻上げ・巻下げ機構により巻き上げられた収納容器を開口から収納する。開閉扉は、遮蔽筒の開口を開閉する。吊天秤は、揚重機との接続部であり、遮蔽筒の上部に設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る吊上・運送装置の断面図である。
実施形態に係る制御装置のブロック図である。
実施形態に係る吊上・運送装置への収納容器の収納について説明するための図である
実施形態に係る吊上・運送装置を用いた収納容器の運送について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態に係る吊上・運送装置について、図を参照して説明する。説明にあたっては、相互に直行するX軸、Y軸、Z軸からなるXYZ座標系を適宜用いる。
【0010】
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る吊上・運送装置1の断面図である。吊上・運送装置1は、遮蔽筒10、開閉扉20、巻上げ・巻下げ機構40、吊天秤50、制御装置70を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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