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公開番号
2024154239
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-30
出願番号
2023067969
出願日
2023-04-18
発明の名称
半導体装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
H01L
21/76 20060101AFI20241023BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】IGBT領域とダイオード領域の間に境界領域を有する逆導通IGBTにおいて、スイッチング損失の増加を抑える技術を提供する。
【解決手段】逆導通IGBT1,2,3,4は、IGBT領域102と、ダイオード領域104と、IGBT領域102とダイオード領域104の間に位置する境界領域106と、を有する半導体基板10を備えている。半導体基板10は、境界領域106に設けられており、ドリフト層13の下方に配置されており、コレクタ電極22に接しているn型のn型境界層18を有している。n型境界層18は、コレクタ電極22にショットキー接触している。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
逆導通IGBT(1,2,3,4)であって、
IGBT領域(102)と、ダイオード領域(104)と、前記IGBT領域と前記ダイオード領域の間に位置する境界領域(106)と、を有する半導体基板(10)と、
前記半導体基板の下面に設けられている下部電極(22)と、
前記半導体基板の上面に設けられている上部電極(24)と、を備えており、
前記半導体基板は、
前記IGBT領域と前記ダイオード領域と前記境界領域に亘って設けられている第1導電型のドリフト層(13)と、
前記IGBT領域と前記ダイオード領域と前記境界領域に亘って設けられており、前記ドリフト層の上方に配置されている第2導電型のベース層(14)と、
前記IGBT領域に設けられており、前記ベース層の上方に配置されており、前記上部電極に接している第1導電型のエミッタ層(15)と、
前記IGBT領域に設けられており、前記ドリフト層の下方に配置されており、前記下部電極に接している第2導電型のコレクタ層(11)と、
前記ダイオード領域に設けられており、前記ドリフト層の下方に配置されており、前記下部電極に接している第1導電型のカソード層(17)と、
前記境界領域に設けられており、前記ドリフト層の下方に配置されており、前記下部電極に接している第1導電型の第1導電型境界層(18)と、を有しており、
前記第1導電型境界層は、前記下部電極にショットキー接触している、逆導通IGBT。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記第1導電型境界層の第1導電型不純物の濃度が前記ドリフト層の第1導電型不純物の濃度と同一である、請求項1に記載の逆導通IGBT。
【請求項3】
前記半導体基板は、
前記境界領域に設けられており、前記ドリフト層の下方に配置されており、前記下部電極に接している第2導電型の境界コレクタ層(111)、をさらに有している、請求項1に記載の逆導通IGBT。
【請求項4】
前記ベース層は、
前記IGBT領域に設けられている第1ベース層(14a)と、
前記ダイオード領域及び前記境界領域に設けられている第2ベース層(14b)と、を有しており、
前記第2ベース層の第2導電型不純物の濃度が前記第1ベース層の第2導電型不純物の濃度よりも低い、請求項1に記載の逆導通IGBT。
【請求項5】
前記半導体基板は、
前記IGBT領域と前記ダイオード領域と前記境界領域に亘って設けられており、前記ベース層に埋設されている第1導電型のバリア層(21)、をさらに有している、請求項1に記載の逆導通IGBT。
【請求項6】
前記IGBT領域に設けられており、前記半導体基板の上面から前記ベース層を貫通して前記ドリフト層に達するトレンチ内に設けられているトレンチゲート(30)、をさらに備えている、請求項1に記載の逆導通IGBT。
【請求項7】
前記ダイオード領域と前記境界領域に設けられており、前記半導体基板の上面から前記ベース層を貫通して前記ドリフト層に達するトレンチ内に設けられているダミートレンチゲート(40)、をさらに備えている、請求項1に記載の逆導通IGBT。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
逆導通IGBT(Reverse Conducting Insulated Gate Bipolar Transistor)と称される種類の半導体装置の開発が進められている。この種の半導体装置が備える半導体基板は、IGBT構造が設けられているIGBT領域と、ダイオード構造が設けられているダイオード領域と、を有している。ダイオード構造は、IGBT構造に対して逆並列に接続されており、リカバリ動作時にフリーホイーリングダイオードとして動作することができる。
【0003】
この種の半導体装置では、リカバリ動作時において、IGBT領域のp型のベース層からダイオード領域のn型のカソード層に向けて斜め方向に正孔が注入される。p型のベース層からn型のカソード層に向けて斜め方向に注入される正孔量が多くなると、リカバリ電流が増加し、リカバリ損失が増加する。このため、特許文献1に開示されるように、この種の半導体装置では、IGBT領域とダイオード領域の間に境界領域が設けられることがある。境界領域では、p型のコレクタ層がIGBT領域から延びて形成されている。これにより、ダイオード構造が境界領域に構成されないので、リカバリ動作時にp型のベース層からn型のカソード層に向けて斜め方向に注入される正孔量が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-15194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
境界領域にp型のコレクタ層が設けられていると、IGBT構造がオンしているときに、境界領域のp型のコレクタ層から境界領域のn型のドリフト層に向けて正孔が注入される。境界領域のドリフト層に注入された正孔は、IGBT構造がターンオフしたときに、IGBT領域のp型のベース層に向けて斜め方向に移動し、p型のベース層を介して排出される。このため、正孔が排出されるまでの時間が長くなり、テール電流の増加によってスイッチング損失が増加することが懸念される。
【0006】
本明細書は、IGBT領域とダイオード領域の間に境界領域を有する逆導通IGBTにおいて、スイッチング損失の増加を抑える技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書が開示する半導体装置(1,2,3,4)は、逆導通IGBTと称される種類の半導体装置であり、IGBT領域(102)と、ダイオード領域(104)と、前記IGBT領域と前記ダイオード領域の間に位置する境界領域(106)と、を有する半導体基板(10)と、前記半導体基板の下面に設けられている下部電極(22)と、前記半導体基板の上面に設けられている上部電極(24)と、を備えていてもよい。前記半導体基板は、前記IGBT領域と前記ダイオード領域と前記境界領域に亘って設けられている第1導電型のドリフト層(13)と、前記IGBT領域と前記ダイオード領域と前記境界領域に亘って設けられており、前記ドリフト層の上方に配置されている第2導電型のベース層(14)と、前記IGBT領域に設けられており、前記ベース層の上方に配置されており、前記上部電極に接している第1導電型のエミッタ層(15)と、前記IGBT領域に設けられており、前記ドリフト層の下方に配置されており、前記下部電極に接している第2導電型のコレクタ層(11)と、前記ダイオード領域に設けられており、前記ドリフト層の下方に配置されており、前記下部電極に接している第1導電型のカソード層(17)と、前記境界領域に設けられており、前記ドリフト層の下方に配置されており、前記下部電極に接している第1導電型の第1導電型境界層(18)と、を有していてもよい。前記第1導電型境界層は、前記下部電極にショットキー接触していてもよい。ここで、「上方に配置されている」及び「下方に配置されている」とは、前記半導体基板の上下方向における2つの半導体層の位置関係のみを特定するものであり、例えば2つの半導体層が接するように配置されていてもよく、2つの半導体層の間に他の半導体層が介在していてもよい。
【0008】
上記逆導通IGBTでは、前記半導体基板の前記境界領域に、前記下部電極にショットキー接触する前記第1導電型境界層が設けられている。前記下部電極と前記第1導電型境界層の間のショットキー接触は、リカバリ電流を妨げる障壁を形成する。このため、上記逆導通IGBTでは、リカバリ動作時に、リカバリ電流を流すダイオード構造が前記境界領域に構成されないので、前記IGBT領域の前記ベース層から前記ダイオード領域の前記カソード層に向けて斜め方向に注入されるキャリア量が抑制される。さらに、上記逆導通IGBTでは、前記半導体基板の前記境界領域に前記第1導電型境界層が設けられているので、前記IGBT領域のIGBT構造がオンしているときに、前記境界領域の前記ドリフト層に注入されるキャリア量が抑制される。このため、上記逆導通IGBTでは、スイッチング損失の増加が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の半導体装置の平面図であって、IGBT領域とダイオード領域と境界領域のレイアウトを説明するための平面図を模式的に示す。
本実施形態の半導体装置の素子領域に区画されたIGBT領域とダイオード領域と境界領域を含む要部断面図であって、図1のII-II線に対応した位置の要部断面図を模式的に示す。
本実施形態の半導体装置の変形例の素子領域に区画されたIGBT領域とダイオード領域と境界領域を含む要部断面図であって、図1のII-II線に対応した位置の要部断面図を模式的に示す。
本実施形態の半導体装置の変形例の素子領域に区画されたIGBT領域とダイオード領域と境界領域を含む要部断面図であって、図1のII-II線に対応した位置の要部断面図を模式的に示す。
本実施形態の半導体装置の変形例の素子領域に区画されたIGBT領域とダイオード領域と境界領域を含む要部断面図であって、図1のII-II線に対応した位置の要部断面図を模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本実施形態の半導体装置について説明する。なお、図示明瞭化を目的として、繰り返し配置される構成要素についてはその1つの構成要素にのみ符号を付し、他の構成要素に符号を付すのを省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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