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公開番号
2024151053
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-24
出願番号
2023064172
出願日
2023-04-11
発明の名称
液体吐出装置、液体吐出方法、及び液体吐出プログラム
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
,
個人
主分類
B41J
2/015 20060101AFI20241017BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】液体吐出装置内の各処理部や補正部への負荷を低減しつつ、画像補償を行うことを可能とする。
【解決手段】液体吐出装置300は、インク滴を吐出する複数のヘッドをそれぞれ含む複数のヘッド群101A、101Bと、複数のヘッド群101A、101Bにそれぞれインクを供給する複数のタンク102A、102Bと、複数のタンク102A、102B間の液量の差分S1を算出する液量差分算出部307と、液量の差分S1に基づいて、複数のヘッド群101A、101Bの中から駆動波形Dに補正をかけるヘッド群を選択する選択部309と、液量の差分S1に基づいて、選択部309により選択されたヘッド群の駆動波形Dに倍率補正をかける電圧倍率補正部306と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
インク滴を吐出する複数のヘッドをそれぞれ含む複数のヘッド群と、
前記複数のヘッド群にそれぞれインクを供給する複数のタンクと、
前記複数のタンク間の液量の差分を算出する液量差分算出部と、
前記液量の差分に基づいて、前記複数のヘッド群の中から駆動波形に補正をかけるヘッド群を選択する選択部と、
前記液量の差分に基づいて、前記選択部により選択された前記ヘッド群の前記駆動波形に倍率補正をかける電圧倍率補正部と、
を備える液体吐出装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記複数のタンクの液量を検出する検出部を備え、
前記液量差分算出部は、前記検出部の検出結果に基づき前記液量の差分を算出する、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
印刷画像情報から前記複数のヘッド群のそれぞれにおけるインク消費量を予測する予測部を備え、
前記選択部は、前記液量差分算出部により算出された前記液量の差分と、前記予測部により予測された前記インク消費量と、に基づき、前記複数のヘッド群の中から前記駆動波形に補正をかける前記ヘッド群を選択する、
請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記電圧倍率補正部は、インク残量が少ない方のタンクからインクを供給されるヘッド群を選択し、該ヘッド群の前記駆動波形を大きくする倍率補正を行う、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記電圧倍率補正部は、インク残量が大きい方のタンクからインクを供給されるヘッド群を選択し、該ヘッド群の前記駆動波形を小さくする倍率補正を行う、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記電圧倍率補正部は、前記液量の差分に基づいて補正倍率の値を算出する、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記電圧倍率補正部は、前記液量の差分と、前記選択部により選択された前記ヘッド群にインクを供給するタンクのインク残量と、に基づき、補正倍率の値を算出する、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
インク滴を吐出する複数のヘッドをそれぞれ含む複数のヘッド群と、
前記複数のヘッド群にそれぞれインクを供給する複数のタンクと、
を備える液体吐出装置における液体吐出方法であって、
前記複数のタンク間の液量の差分を算出する液量差分算出ステップと、
前記液量の差分に基づいて、前記複数のヘッド群の中から駆動波形に補正をかけるヘッド群を選択する選択ステップと、
前記液量の差分に基づいて、前記選択ステップにて選択された前記ヘッド群の前記駆動波形に倍率補正をかける電圧倍率補正ステップと、
を含む液体吐出方法。
【請求項9】
インク滴を吐出する複数のヘッドをそれぞれ含む複数のヘッド群と、
前記複数のヘッド群にそれぞれインクを供給する複数のタンクと、
を備える液体吐出装置における液体吐出プログラムであって、
前記複数のタンク間の液量の差分を算出する液量差分算出機能と、
前記液量の差分に基づいて、前記複数のヘッド群の中から駆動波形に補正をかけるヘッド群を選択する選択機能と、
前記液量の差分に基づいて、前記選択機能により選択された前記ヘッド群の前記駆動波形に倍率補正をかける電圧倍率補正機能と、
をコンピュータに実行させる液体吐出プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置、液体吐出方法、及び液体吐出プログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
複数のインクタンクから供給されるインクを吐出するための複数のノズルを有する記録ヘッドを主走査方向に走査しつつ、記録媒体上にドットを形成する画像形成部を制御する画像形成装置がある。このような画像形成装置内の液体吐出装置において、記録ヘッドを制御し目的の画像を形成するためには、連続印刷時など経時変化が生じる場合において印刷画像の劣化を防止する仕組みが必要になる。記録ヘッドにおける経時変化の例として、記録ヘッドへのインク供給経路の内部の状態が変わることで吐出性能が劣化する場合がある。
【0003】
特許文献1には、吐出性能すなわち印刷画像の劣化を防ぐことを目的とする、インク残量情報を元に駆動波形に補正(倍率補正など)をかけることで印刷画像の劣化を防ぐ技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、今までのインク残量による駆動波形への補正(=画像補償)では、1色あたりに複数のタンクから複数のヘッド群にインクを供給している場合には、複数のタンクそれぞれにおいて画像補償を行うため、計算処理部や倍率補正部において負荷が増してしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、液体吐出装置内の各処理部や補正部への負荷を低減しつつ、画像補償を行うことを可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一観点に係る液体吐出装置は、インク滴を吐出する複数のヘッドをそれぞれ含む複数のヘッド群と、前記複数のヘッド群にそれぞれインクを供給する複数のタンクと、前記複数のタンク間の液量の差分を算出する液量差分算出部と、前記液量の差分に基づいて、前記複数のヘッド群の中から駆動波形に補正をかけるヘッド群を選択する選択部と、前記液量の差分に基づいて、前記選択部により選択された前記ヘッド群の前記駆動波形に倍率補正をかける電圧倍率補正部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
液体吐出装置内の各処理部や補正部への負荷を低減しつつ、画像補償を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図
図1中のヘッドモジュール近傍を拡大視した模式図
ヘッドアレイの詳細な構成を示す模式図
センサの構成の一例を示す模式図
タンク間のインク残量差分の推移の一例を示す図
実施形態に係る液体吐出装置の機能ブロック図
ヘッド駆動制御基板及びインク情報計算部のハードウェア構成図
従来の駆動波形補正制御のフローチャートの一例
駆動波形の電圧補正の一例を示す図
実施形態に係る駆動波形補正制御のフローチャートの一例
差分S1と第1のヘッド群向けの補正値X1との関係の一例を示す図
差分S1と第2のヘッド群向けの補正値X2との関係の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0010】
[画像形成装置の基本構成]
図1、図2を参照して、実施形態に係る液体吐出装置300が適用される画像形成装置の基本構成について説明する。図1は、実施形態に係る画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタ1000の概略構成を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)
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