TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024148848
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062339
出願日2023-04-06
発明の名称ミニチュア模型用光輝性水性塗布具
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人個人,個人
主分類C09D 11/17 20140101AFI20241010BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】金属粉顔料の沈降を抑え、塗布具の先端の詰まりを抑えたミニチュア模型のウェザリング塗装用のインクであって、模型に塗布後、塗り広げることができ、さらに塗膜を定着させることができる光輝性水性塗布具を提供する。
【解決手段】少なくとも、光輝性顔料と、スチレン-アクリル酸樹脂と、0.1~2.0μmの中空粒子と、イソブチレン-無水マレイン酸樹脂と、沸点が150~280℃の水溶性有機溶剤10~35%とを含有するミニチュア模型用光輝性水性インク。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、光輝性顔料と、スチレン-アクリル酸樹脂と、0.1~2.0μmの中空粒子と、イソブチレン-無水マレイン酸樹脂と、沸点が150~280℃の水溶性有機溶剤10~35質量%とを含有するミニチュア模型用光輝性水性インク。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記光輝性顔料がアルミニウム顔料である、請求項1に記載のミニチュア模型用光輝性水性インク。
【請求項3】
前記スチレン-アクリル酸樹脂の重量平均分子量が2,000~100,000である、請求項2に記載のミニチュア模型用光輝性水性インク。
【請求項4】
ELD型粘度計20rpmにおける粘度の値が5~20mPa・sである、請求項3に記載のミニチュア模型用光輝性水性インク。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のミニチュア模型用光輝性水性インクを搭載した塗布具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ミニチュア模型のウェザリング塗装に好適な光輝性水性塗布具に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ミニチュア模型作りの愛好家は、ミニチュア模型を作製後、水性アクリル系塗料で塗装する。エアブラシを用いて全体を塗装後、筆でウォッシングやドライブラシを加えて、色に深みを出したり、乾燥面に重ね塗りして立体感やグラデーションを表現することで、ウェザリングと呼ばれる、何年も使い込まれて汚れが付いた感じが出るような汚し塗装を行う。このような塗装に用いる水性アクリル系塗料には、速乾性で乾燥後の耐水性が求められる。
【0003】
塗布性および非吸収面での固着性に優れたミニチュア模型用水性塗装液として、例えば、少なくとも水および色材を含有する水性塗装液であって、スチレン-アクリル酸樹脂、スチレン-マレイン酸樹脂およびポリアクリル酸から選ばれるアルカリ溶解型樹脂を塗装液全量に対して1~7重量%、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルおよびプロピレングリコールモノエチルエーテルから選ばれる少なくとも一種の水溶性有機溶媒を塗装液全量に対して10~35重量%、並びにアミノメチルプロパノール、アンモニア水およびエチレンジアミンであるpH調整剤を含有するミニチュア模型用水性塗装液が開示されている(特許文献1)。このような組成を有するウェザリング用塗料は、通常色では種々の色の塗料が知られている。
【0004】
ミニチュア模型に光輝性を付与することができる水性塗装液も要望されている。しかしながら、板状アルミニウム粒子などの金属粉顔料を含む塗装液は、耐擦性が低く、摩擦により、塗装面が剥がれやすいといった問題がある。特許文献2では、このような問題を解決したインキ組成物として、光輝性顔料粒子とポリオレフィン樹脂粒子と弾性重合体と水溶性アクリルポリマーと溶媒とを含み、20℃における粘性指数nが0.7~1.0であり、前記弾性重合体が、ガラス転移温度(Tg)が1~70℃である、スチレン-ブタジエンエラストマーまたはアクリル系エラストマーである、筆記具用水性インキ組成物が開示されている。また、高温・紫外線暴露など、室内環境よりも過酷な条件となる屋外での使用においても、ハードケーキの抑制に優れ、光輝感も損なわない水性インク組成物として、平板状顔料と、平均粒子径が0.1~1.0μmである中空粒子と、特定のリン酸エステルとを含有する筆記板用水性インク組成物が報告されている(特許文献3)。その他、ノンリーフィングタイプアルミニウム顔料とリーフィングタイプアルミニウム顔料とエチレン-酢酸ビニルエマルションと水と顔料とを少なくとも含む水性メタリックカラーインクでは、エチレン-酢酸ビニルエマルションが顔料の沈降を抑え、筆記した際のインク塗膜の光輝性および隠蔽性の向上に寄与することが報告されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4979182号公報
特許第6559480号公報
特許第6826861号公報
特許第7151971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、色材として、板状アルミニウム粒子などの金属粉顔料を含む水性のインク組成物では、金属粉末が沈降しやすいため、塗布具の先端が詰まりやすいという課題があった。
本発明は、このような課題を解決したミニチュア模型のウェザリング塗装用のインクであって、模型に塗布後、塗り広げることができ、さらに塗膜を定着させることができる光輝性水性塗布具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のミニチュア模型用光輝性水性インクは、少なくとも、光輝性顔料と、スチレン-アクリル酸樹脂と、0.1~2.0μmの中空粒子と、イソブチレン-無水マレイン酸樹脂と、沸点が150~280℃の水溶性有機溶剤10~35質量%とを含有する。
前記光輝性顔料はアルミニウム顔料であることが好ましい。
前記スチレン-アクリル酸樹脂の重量平均分子量は2,000~100,000であることが好ましい。
前記ミニチュア模型用光輝性水性インクのELD型粘度計20rpmにおける粘度の値は5~20mPa・sであることが好ましい。
本発明の塗布具は、前記ミニチュア模型用光輝性水性インクを搭載したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のミニチュア模型用光輝性水性塗布具は、隠蔽性に優れ、かつ、塗布具の先端に詰まって筆記不良を起こすことがない。また、模型に塗布後、3分以内であれば、乾燥せず、綿棒等で塗り広げが可能であり、3時間後には乾燥して、塗膜を定着させることができる。本発明によれば、ミニチュア模型のウェザリング塗装に好適な光輝性水性インキを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は本発明のミニチュア模型用光輝性水性インクを充填した塗布具の典型例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について、詳細に説明する。
本発明のミニチュア模型用光輝性水性インク(以下単に「光輝性水性インク」ともいう。)は、少なくとも、光輝性顔料と、スチレン-アクリル酸樹脂と、0.1~2.0μmの中空粒子と、イソブチレン-無水マレイン酸樹脂と、沸点が150~280℃の水溶性有機溶剤10~35質量%とを含有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

三菱鉛筆株式会社
塗布具
8日前
三菱鉛筆株式会社
機能性粒子分散体
3日前
三菱鉛筆株式会社
活物質分散液の製造方法
9日前
三菱鉛筆株式会社
筆記具用水性インク組成物
8日前
三菱鉛筆株式会社
ミニチュア模型用光輝性水性塗布具
今日
三菱鉛筆株式会社
ノック式筆記具
7日前
個人
粘着テープ
1か月前
日本化薬株式会社
インク
3日前
ベック株式会社
水性被覆材
7日前
ベック株式会社
水性被覆材
1か月前
ベック株式会社
水性被覆材
7日前
ベック株式会社
水性被覆材
1か月前
ベック株式会社
被膜形成方法
2か月前
日榮新化株式会社
両面粘着テープ
28日前
株式会社ラテスト
備長炭粒子
14日前
花王株式会社
乳化組成物
1か月前
JNC株式会社
ポリシロキサン接着剤
1か月前
日本特殊塗料株式会社
塗り床材組成物
今日
ダイキン工業株式会社
撥剤
11日前
日本化薬株式会社
インクジェットインク
3日前
中外商工株式会社
厚膜型塗り床材
1か月前
日油株式会社
光硬化型インク
17日前
マクセル株式会社
粘着テープ
18日前
関西ペイント株式会社
高固形分塗料組成物
3日前
マクセル株式会社
粘着テープ
18日前
株式会社コンフェスタ
人工爪組成物
18日前
日油株式会社
光硬化型インク
17日前
トヨタ自動車株式会社
冷却液組成物
1日前
三菱ケミカル株式会社
塗料組成物、積層体
8日前
住友精化株式会社
接着剤組成物
1日前
住友精化株式会社
接着剤組成物
1日前
住友精化株式会社
接着剤組成物
1日前
日本製紙株式会社
分散体組成物
2か月前
AGCセイミケミカル株式会社
分散剤
1か月前
デンカ株式会社
蛍光体粉末の製造方法
21日前
ダイキン工業株式会社
撥剤
11日前
続きを見る