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公開番号
2024148180
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2023058570
出願日
2023-03-31
発明の名称
熱交換器の製造方法
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
B21D
53/08 20060101AFI20241010BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】扁平管と二つのフィン群とを備えた熱交換器を製造する。
【解決手段】熱交換器(10)の製造方法において、第1工程と第2工程とが行われる。第1工程では、第1フィン群(41)を構成するフィン(30)のスロット(32)に扁平管(20)を挿し込むことによって、組立体(50)が形成される。第2工程において、組立体(50)は、扁平管(20)が下側に位置する姿勢で配置される。第2工程では、組立体(50)の扁平管(20)が、第2フィン群(42)を構成するフィン(30)のスロット(32)に上方から挿し込まれる。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の扁平管(20)と、それぞれが複数の板状のフィン(30)からなる第1フィン群(41)及び第2フィン群(42)とを備え、複数の上記フィン(30)のそれぞれには、該フィン(30)の外縁に開口端(33)を有するスロット(32)が複数形成され、複数の上記扁平管(20)のそれぞれが、上記第1フィン群(41)を構成する各上記フィン(30)の上記スロット(32)と、上記第2フィン群(42)を構成する各上記フィン(30)の上記スロット(32)とに挿し込まれた熱交換器(10)の製造方法であって、
上記第1フィン群(41)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)に上記扁平管(20)を挿し込み、上記第1フィン群(41)と複数の上記扁平管(20)からなる組立体(50)を形成する第1工程と、
上記第2フィン群(42)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)の上記開口端(33)が上側に位置する姿勢で上記第2フィン群(42)を配置し、上記組立体(50)を上記扁平管(20)が下側に位置する姿勢で配置し、上記第2フィン群(42)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)に上記組立体(50)の上記扁平管(20)を上方から挿し込む第2工程とを含む
熱交換器の製造方法。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
上記第1工程では、上記第1フィン群(41)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)の上記開口端(33)が上側に位置する姿勢で上記第1フィン群(41)を配置し、上記第1フィン群(41)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)に上記扁平管(20)を上方から挿し込み、
上記第1工程において形成された上記組立体(50)を、上記扁平管(20)が上側に位置する姿勢から上記扁平管(20)が下側に位置する姿勢に反転させる反転工程を、上記第2工程の前に行う
請求項1に記載の熱交換器の製造方法。
【請求項3】
上記第2工程では、下面が平坦な押付け面(66)である押付け部材(65)を用い、上記扁平管(20)が下側に位置する姿勢で配置された上記組立体(50)の上記フィン(30)の上側の外縁に上記押付け部材(65)の上記押付け面(66)を接触させ、上記押付け部材(65)によって上記組立体(50)を押し下げることにより、上記第2フィン群(42)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)に上記組立体(50)の上記扁平管(20)を上方から挿し込む
請求項1又は2に記載の熱交換器の製造方法。
【請求項4】
上記第2工程において用いられる上記押付け部材(65)は、それぞれの下面が上記押付け面(66)を構成する複数の押付けブロック(67)を備える
請求項3に記載の熱交換器の製造方法。
【請求項5】
上記第2工程は、上記扁平管(20)が下側に位置する姿勢で配置された上記組立体(50)の撓みを矯正する矯正工程を含み、
上記第2工程では、撓みを矯正された状態の上記組立体(50)の上記扁平管(20)を、上記第2フィン群(42)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)に上方から挿し込む
請求項1又は2に記載の熱交換器の製造方法。
【請求項6】
上記矯正工程は、上記組立体(50)を水平方向から挟み込むことによって上記組立体(50)の水平方向の撓みを矯正する第1矯正工程を含む
請求項5に記載の熱交換器の製造方法。
【請求項7】
上記第1矯正工程では、上記組立体(50)を、上記扁平管(20)の配列方向の両側から挟み込むと共に、上記フィン(30)の配列方向の両側から挟み込む
請求項6に記載の熱交換器の製造方法。
【請求項8】
上記第2工程では、下面が平坦な押付け面(66)である押付け部材(65)を用い、上記扁平管(20)が下側に位置する姿勢で配置された上記組立体(50)の上記フィン(30)の上側の外縁に上記押付け部材(65)の上記押付け面(66)を接触させ、上記押付け部材(65)によって上記組立体(50)を押し下げることにより、上記第2フィン群(42)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)に上記組立体(50)体の上記扁平管(20)を上方から挿し込み、
上記矯正工程は、上記組立体(50)を上記押付け部材(65)の上記押付け面(66)に押し付けることによって、上記組立体(50)の上下方向の撓みを矯正する第2矯正工程を含む
請求項5に記載の熱交換器の製造方法。
【請求項9】
上記第2矯正工程では、上記組立体(50)における上記扁平管(20)の両方の端部を持ち上げることによって、上記組立体(50)を上記押付け部材(65)の上記押付け面(66)に押し付ける
請求項8に記載の熱交換器の製造方法。
【請求項10】
上記第2矯正工程では、上記組立体(50)における上記扁平管(20)の両方の端部と上記扁平管(20)の伸長方向の中間部とを持ち上げることによって、上記組立体(50)を上記押付け部材(65)の上記押付け面(66)に押し付ける
請求項8に記載の熱交換器の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、熱交換器の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、偏平な形状の伝熱管(扁平管)と、板状のフィンとを備えた熱交換器が開示されている。この熱交換器において、上下に配列された複数の伝熱管のそれぞれは、風上側の部分が上流側平板フィンの偏平溝に挿し込まれ、風下側の部分が下流側平板フィンの偏平溝に挿し込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平03-128167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように、特許文献1は、扁平管の風上側と風下側にフィン群を個別に配置した構造の熱交換器を開示する。しかし、このような構造の熱交換器を製造する具体的な方法が、十分に検討されていなかった。
【0005】
本開示の目的は、扁平管と二つのフィン群とを備えた熱交換器を製造することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様は、複数の扁平管(20)と、それぞれが複数の板状のフィン(30)からなる第1フィン群(41)及び第2フィン群(42)とを備え、複数の上記フィン(30)のそれぞれには、該フィン(30)の外縁に開口端(33)を有するスロット(32)が複数形成され、複数の上記扁平管(20)のそれぞれが、上記第1フィン群(41)を構成する各上記フィン(30)の上記スロット(32)と、上記第2フィン群(42)を構成する各上記フィン(30)の上記スロット(32)とに挿し込まれた熱交換器(10)の製造方法を対象とする。この態様の熱交換器(10)の製造方法は、上記第1フィン群(41)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)に上記扁平管(20)を挿し込み、上記第1フィン群(41)と複数の上記扁平管(20)からなる組立体(50)を形成する第1工程と、上記第2フィン群(42)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)の上記開口端(33)が上側に位置する姿勢で上記第2フィン群(42)を配置し、上記組立体(50)を上記扁平管(20)が下側に位置する姿勢で配置し、上記第2フィン群(42)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)に上記組立体(50)の上記扁平管(20)を上方から挿し込む第2工程とを含む。
【0007】
第1の態様の製造方法では、第1工程と第2工程が行われる。第1工程では、第1フィン群(41)と扁平管(20)を組み合わせることによって、組立体(50)が形成される。第2工程において、第2フィン群(42)は、スロット(32)の開口端(33)が上向きとなる姿勢で配置され、組立体(50)は、扁平管(20)が下側に位置する姿勢で配置される。第2工程では、第2フィン群(42)を構成するフィン(30)のスロット(32)に対して、組立体(50)の扁平管(20)が上方から挿し込まれる。その結果、扁平管(20)と、第1フィン群(41)と、第2フィン群(42)とが組み合わされる。
【0008】
本開示の第2の態様は、上記第1の態様において、上記第1工程では、上記第1フィン群(41)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)の上記開口端(33)が上側に位置する姿勢で上記第1フィン群(41)を配置し、上記第1フィン群(41)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)に上記扁平管(20)を上方から挿し込み、上記第1工程において形成された上記組立体(50)を、上記扁平管(20)が上側に位置する姿勢から上記扁平管(20)が下側に位置する姿勢に反転させる反転工程を、上記第2工程の前に行うものである。
【0009】
第2の態様の第1工程では、第1フィン群(41)を構成するフィン(30)のスロット(32)に対して、扁平管(20)が上方から挿し込まれる。この態様では、第1工程と第2工程の間に反転工程が行われる。反転工程では、第1工程で形成された組立体(50)が、扁平管(20)が上側に位置する姿勢から扁平管(20)が下側に位置する姿勢に反転させられる。
【0010】
本開示の第3の態様は、上記第1又は第2の態様において、上記第2工程では、下面が平坦な押付け面(66)である押付け部材(65)を用い、上記扁平管(20)が下側に位置する姿勢で配置された上記組立体(50)の上記フィン(30)の上側の外縁に上記押付け部材(65)の上記押付け面(66)を接触させ、上記押付け部材(65)によって上記組立体(50)を押し下げることにより、上記第2フィン群(42)を構成する上記フィン(30)の上記スロット(32)に上記組立体(50)の上記扁平管(20)を上方から挿し込むものである。
(【0011】以降は省略されています)
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