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公開番号2024145397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057722
出願日2023-03-31
発明の名称制動制御装置
出願人株式会社アドヴィックス
代理人個人,個人
主分類B60T 8/1755 20060101AFI20241004BHJP(車両一般)
要約【課題】車両制動の途中で車両の姿勢の変化態様が大きく変わることを抑制しつつ、前輪制動力と後輪制動力との配分を変更できる制動制御装置を提供すること。
【解決手段】制動制御装置50は、車両10の姿勢においてノーズリフト傾向が強いと推測されるほど、後輪制動力指示値の変化の勾配の減少を小さくする第1配分変更処理と、車両10の姿勢においてノーズダイブ傾向が強いと推測されるほど、後輪制動力指示値の変化の勾配の増大を小さくする第2配分変更処理と、のうち少なくとも一方の処理を実行する指示値設定部M13と、前輪制動力指示値に基づいて前輪制動力を制御し、後輪制動力指示値に基づいて後輪制動力を制御する制御部M15として機能する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に発生させる制動力の目標である目標車両制動力を、前記車両の前輪で発生させる制動力の指示値である前輪制動力指示値と前記車両の後輪で発生させる制動力の指示値である後輪制動力指示値との和で満足させるように、前記前輪制動力指示値及び前記後輪制動力指示値を設定し、前記前輪制動力指示値に基づいて前記前輪で発生する制動力を制御し、前記後輪制動力指示値に基づいて前記後輪で発生する制動力を制御する制動制御装置において、
前記車両の姿勢においてノーズリフト傾向が強いと推測されるほど、前記後輪制動力指示値の変化の勾配の減少を小さくする第1配分変更処理と、前記車両の姿勢においてノーズダイブ傾向が強いと推測されるほど、前記後輪制動力指示値の変化の勾配の増大を小さくする第2配分変更処理と、のうち少なくとも一方の処理を実行する指示値設定部を備える
ことを特徴とする制動制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の車輪で発生する制動力を制御する制動制御装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、車両の前輪で発生する制動力である前輪制動力と車両の後輪で発生する制動力である後輪制動力とを個別に制御できる制動制御装置を開示している。車輪で発生する制動力が所定の制動力範囲に含まれる場合、当該車輪でブレーキ鳴きが発生するおそれがある。そこで、当該制動制御装置は、制動初期では、前輪制動力及び後輪制動力のうちの一方の制動力である第1制動力のみを増大させる第1制御を実行する。制動制御装置は、第1制動力を上記所定の制動力範囲の上限よりも大きくした以降では、第1制動力を保持した上で、前輪制動力及び後輪制動力のうちの第1制動力とは別の第2制動力を増大させる第2制御を実施する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-157431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前輪制動力が発生すると、アンチダイブ力が車両前部に作用する。一方、後輪制動力が発生すると、アンチリフト力が車両後部に作用する。アンチダイブ力及びアンチリフト力は、車両がノーズダイブ状態になることを抑制する力として車両にそれぞれ作用する。しかし、一般的な乗用車は、アンチリフト力のほうがアンチダイブ力よりも大きくなるように構成されている。そのため、車両制動の途中で車両の制動制御が第1制御から第2制御に切り替わると、当該車両制動の途中で車両の姿勢の変化態様が大きく変わるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための制動制御装置は、車両に発生させる制動力の目標である目標車両制動力を、前記車両の前輪で発生させる制動力の指示値である前輪制動力指示値と前記車両の後輪で発生させる制動力の指示値である後輪制動力指示値との和で満足させるように、前記前輪制動力指示値及び前記後輪制動力指示値を設定し、前記前輪制動力指示値に基づいて前記前輪で発生する制動力を制御し、前記後輪制動力指示値に基づいて前記後輪で発生する制動力を制御する装置である。当該制動制御装置は、前記車両の姿勢においてノーズリフト傾向が強いと推測されるほど、前記後輪制動力指示値の変化の勾配の減少を小さくする第1配分変更処理と、前記車両の姿勢においてノーズダイブ傾向が強いと推測されるほど、前記後輪制動力指示値の変化の勾配の増大を小さくする第2配分変更処理と、のうち少なくとも一方の処理を実行する指示値設定部を備える。
【発明の効果】
【0006】
上記制動制御装置は、車両制動の途中で車両の姿勢の変化態様が大きく変わることを抑制しつつ、前輪制動力と後輪制動力との配分を変更できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1実施形態の制動制御装置を備える車両の概略を示す構成図である。
図2は、車両制動時における車両の姿勢の変化を示す模式図である。
図3は、第1実施形態の制動制御装置が備える処理回路が実行する一連の処理を示すフローチャートである。
図4は、第1実施形態の制動制御装置が備える処理回路が実行する一連の処理を示すフローチャートである。
図5は、第1実施形態の制動制御装置において、車両制動時における前輪制動力及び後輪制動力の推移を示すタイミングチャートである。
図6は、第2実施形態の制動制御装置において、車両制動時における前輪制動力及び後輪制動力の推移を示すタイミングチャートである。
図7は、第3実施形態の制動制御装置が備える処理回路が実行する一連の処理を示すフローチャートである。
図8は、第3実施形態の制動制御装置において、車両制動時における前輪制動力及び後輪制動力の推移を示すタイミングチャートである。
図9は、変更例の制動制御装置において、車両制動時における前輪制動力及び後輪制動力の推移を示すタイミングチャートである。
図10は、変更例の制動制御装置において、車両制動時における前輪制動力指示値及び後輪制動力指示値の推移を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
以下、制動制御装置の第1実施形態を図1から図5に従って説明する。
図1は、制動制御装置50を備える車両10を図示している。車両10は、制動操作部材11と、複数の車輪と、複数の摩擦ブレーキ20と、制動装置30とを備えている。制動操作部材11としては、例えば、ブレーキペダル及びブレーキレバーを挙げることができる。複数の車輪は2つの前輪12と2つの後輪13とを含んでいる。
【0009】
<摩擦ブレーキ>
複数の摩擦ブレーキ20は、対応する車輪で摩擦制動力を発生させる。摩擦ブレーキ20は、ホイールシリンダ21と回転体22と摩擦部23とを有している。回転体22は車輪と一体に回転するため、摩擦部23を回転体22に押し付けることにより、車輪で摩擦制動力が発生する。回転体22に摩擦部23を押し付ける力は、ホイールシリンダ21内の液圧であるホイール液圧が高いほど大きくなる。そのため、摩擦ブレーキ20は、ホイール液圧が高いほど大きい摩擦制動力を車輪で発生させることができる。
【0010】
なお、前輪12で発生する制動力を「前輪制動力」という。後輪13で発生する制動力を「後輪制動力」という。車両10は、前輪12として左前輪及び右前輪を備えるとともに、後輪13として左後輪及び右後輪を備えている。そこで、左前輪で発生する前輪制動力と右前輪で発生する前輪制動力との和を、「前輪制動力BPF」という。左後輪で発生する後輪制動力と右後輪で発生する後輪制動力との和を、「後輪制動力BPR」という。また、全ての車輪で発生する制動力の和、すなわち前輪制動力BPFと後輪制動力BPRとの和を、「車両制動力」という。
(【0011】以降は省略されています)

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