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公開番号2024145124
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057372
出願日2023-03-31
発明の名称蒸着用アンカーコート剤および蒸着用基材の製造方法
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類C09D 133/06 20060101AFI20241004BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】耐ブロッキング性と金属膜の密着性に優れたアンカーコート層を形成でき、ポットライフの長い蒸着用アンカーコート剤、および該蒸着用アンカーコート剤を用いた蒸着用基材の製造方法を提供する。
【解決手段】アルコール系溶剤、非プロトン性溶剤、ポリイソシアネート化合物、およびガラス転移温度が50℃より高いアクリル樹脂を少なくとも含有する蒸着用アンカーコート剤であって、該アンカーコート剤全体に占めるアルコール系溶剤の割合は25~63質量%である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アルコール系溶剤、非プロトン性溶剤、ポリイソシアネート化合物、およびガラス転移温度が50℃より高いアクリル樹脂を少なくとも含有する蒸着用アンカーコート剤であって、該アンカーコート剤全体に占めるアルコール系溶剤の割合が25~63質量%である蒸着用アンカーコート剤。
続きを表示(約 78 文字)【請求項2】
前記請求項1に記載の蒸着用アンカーコート剤を基材表面に付与し、乾燥することでアンカーコート層を形成する蒸着用基材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は金属蒸着に用いることができる蒸着用アンカーコート剤、およびこれを用いた蒸着用基材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
蒸着による表面加工技術は、各種樹脂基材やガラス基材等、多様な基材上に金属薄膜を形成できることから、導電性材料、食品用バリアフィルム、表面装飾などの用途で利用されている。一般に蒸着によって基材上に金属薄膜を形成する場合、基材上にあらかじめアンカーコート層を設け、該アンカーコート層の上に金属薄膜を形成することで、金属と基材の密着性を確保することがしばしば行われる。
【0003】
例えば特開2010-229291号公報(特許文献1)には水性ポリウレタン樹脂を用いたアンカーコート層を形成させた蒸着用フィルムが、特開2021-178899号公報(特許文献2)にはグリシジル基含有(メタ)アクリル樹脂とイソシアネート化合物と有機溶媒を含むアンカーコート剤が開示されている。
【0004】
一般に架橋反応により強靭な被膜が得られることから、特許文献2の様にポリイソシアネート化合物を共存させた塗料や接着剤等の樹脂組成物が広く知られている。しかし、ポリイソシアネート化合物と樹脂の架橋反応は溶液または分散液中でも徐々に進行するため、これらの樹脂組成物には、作製後に充分な塗膜性能が得られる寿命(ポットライフ)が存在するのが一般的である。
【0005】
ポリイソシアネート化合物を含む樹脂組成物のポットライフを長くするための工夫として、特開2006-97018号公報(特許文献3)、特開2020-147644号公報(特許文献4)にはイソシアネート基のブロック剤や、吸水性フィラーを添加した組成物が開示されている。また、特開2013-199582号公報(特許文献5)、特開2015-166404号公報(特許文献6)、特開2016-74780号公報(特許文献7)には、ウレタン化金属触媒の反応性をキレート剤等によって制御した組成物や接着剤が開示されている。
【0006】
上記文献の方法は長いポットライフや高い架橋反応性を両立できる方法であるものの、樹脂組成物中の各種添加剤は多くの場合、塗膜中に残留する。アンカーコート層に樹脂以外の残留物が多いと、アンカーコート層がべた付くことにより、重ねた蒸着用基材同士に接着や層剥離が生じたり(ブロッキング)、蒸着用基材と蒸着した金属膜との密着性が低下したりする場合があり、改善が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2010-229291号公報
特開2021-178899号公報
特開2006-97018号公報
特開2020-147644号公報
特開2013-199582号公報
特開2015-166404号公報
特開2016-74780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、蒸着用基材に対する耐ブロッキング性と金属膜の密着性に優れたアンカーコート層を形成でき、ポットライフの長い蒸着用アンカーコート剤、および耐ブロッキング性と金属膜の密着性に優れたアンカーコート層が得られる蒸着用基材の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的は以下の手段によって達成された。
(1)アルコール系溶剤、非プロトン性溶剤、ポリイソシアネート化合物、およびガラス転移温度が50℃より高いアクリル樹脂を少なくとも含有する蒸着用アンカーコート剤であって、該アンカーコート剤全体に占めるアルコール系溶剤の割合が25~63質量%である蒸着用アンカーコート剤。
(2)上記(1)に記載の蒸着用アンカーコート剤を基材表面に付与し、乾燥することでアンカーコート層を形成する蒸着用基材の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、耐ブロッキング性と金属膜の密着性に優れたアンカーコート層を形成でき、ポットライフの長い蒸着用アンカーコート剤、および耐ブロッキング性と金属膜の密着性に優れたアンカーコート層が得られる蒸着用基材の製造方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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