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公開番号2024144284
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2024048127
出願日2024-03-25
発明の名称粘着剤組成物、帯電防止表面保護フィルム及び光学部品
出願人藤森工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 133/06 20060101AFI20241003BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】生物由来材料を使用し、優れた帯電防止性能を有する表面保護フィルムを製造できる粘着剤組成物の提供。
【解決手段】アクリル共重合体と、帯電防止剤と、を含む粘着剤組成物であって、前記アクリル共重合体は、一般式(1)で表される(A1)成分を含む、粘着剤組成物。本発明の粘着剤組成物は前記(A1)成分を2種以上含むことが好ましい。前記(A1)成分はガラス転移点温度が40℃以下であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル共重合体と、帯電防止剤と、を含む粘着剤組成物であって、
前記アクリル共重合体は、下記一般式(1)で表される(A1)成分を含む、粘着剤組成物。
TIFF
2024144284000006.tif
35
170
(一般式(1)中、R

は水素原子又はメチル基である。R

は、炭素数6~18のアルキル基である。R

で表されるアルキル基はバイオマス由来のアルキル基である。)
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記(A1)成分を2種以上含む、請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項3】
前記(A1)成分はガラス転移点温度が40℃以下である、請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
【請求項4】
ポリエーテル変性シロキサン化合物を含む、請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
前記(A1)成分は、ラウリルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ノルマルオクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソオクチルメタクリレート、イソステアリルアクリレート、ステアリルアクリレート、及びステアリルメタクリレート、からなる群より選択される1種又は2種である、請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
【請求項6】
前記アクリル共重合体は(A2)成分を有し、前記(A2)成分は、非バイオマス由来のアルキル基をエステル末端に有するアルキル(メタ)アクリレートである、請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
【請求項7】
前記アクリル共重合体は、さらに(B)成分と(C)成分とを共重合させた共重合体であり、
前記(B)成分は水酸基及びカルボキシル基のいずれか一方又は両方を含有する共重合性ビニルモノマーであり、
前記(C)成分はポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーである、請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の粘着剤組成物により形成される粘着剤層を、樹脂フィルムの片面又は両面に備える、帯電防止表面保護フィルム。
【請求項9】
請求項8に記載の帯電防止表面保護フィルムが貼り合わされた光学部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤組成物、帯電防止表面保護フィルム及び光学部品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ディスプレイを構成する部材である偏光板、位相差板などの光学部品の製造工程においては、光学部品の表面に表面保護フィルムが貼合される。表面保護フィルムは、製造工程における表面の汚れや傷付きを防止する目的で貼合されるため、ディスプレイ等の製品に組み込まれる際には剥離される。
【0003】
近年では、光学部品から表面保護フィルムを剥がすときに発生する静電気に伴って生じる剥離帯電が、液晶ディスプレイの電気制御回路の故障に影響することが懸念され、粘着剤層に対して優れた帯電防止性能が求められている。
【0004】
例えば特許文献1は、表面保護フィルムを被着体である光学部品から剥離する時に、剥離帯電圧が高いことによる不具合を防止するため、剥離帯電圧を低く抑えるための帯電防止剤を含む粘着剤層を用いた表面保護フィルムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-224811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、石油由来製品の燃焼による二酸化炭素の排出が問題視されており、石油等の化石資源系材料の使用量の低減が求められている。これに伴い、粘着剤分野においても石油由来材料に代えて生物由来材料を用いることで、石油資源の使用を節約する試みがなされている。即ち、環境問題に配慮した上で、優れた帯電防止性能を有する表面保護フィルムが求められている。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、生物由来材料を使用し、優れた帯電防止性能を有する表面保護フィルムを製造できる粘着剤組成物、これを用いた帯電防止表面保護フィルム及び光学部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は以下の構成を採用した。
[1]アクリル共重合体と、帯電防止剤と、を含む粘着剤組成物であって、前記アクリル共重合体は、下記一般式(1)で表される(A1)成分を含む、粘着剤組成物。
TIFF
2024144284000001.tif
35
170
(一般式(1)中、R

は水素原子又はメチル基である。R

は、炭素数6~18のアルキル基である。R

で表されるアルキル基はバイオマス由来のアルキル基である。)
[2]前記(A1)成分を2種以上含む、[1]に記載の粘着剤組成物。
[3]前記(A1)成分はガラス転移点温度が40℃以下である、[1]又は[2]に記載の粘着剤組成物。
[4]ポリエーテル変性シロキサン化合物を含む、[1]~[3]のいずれか1つに記載の粘着剤組成物。
[5]前記(A1)成分は、ラウリルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ノルマルオクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソオクチルメタクリレート、イソステアリルアクリレート、ステアリルアクリレート、及びステアリルメタクリレートからなる群より選択される1種又は2種である、[1]~[4]のいずれか1つに記載の粘着剤組成物。
[6]前記アクリル共重合体は(A2)成分を有し、前記(A2)成分は、非バイオマス由来のアルキル基をエステル末端に有するアルキル(メタ)アクリレートである、[1]~[5]のいずれか1つに記載の粘着剤組成物。
[7]前記アクリル共重合体は、さらに(B)成分と(C)成分とを共重合させた共重合体であり、前記(B)成分は水酸基及びカルボキシル基のいずれか一方又は両方を含有する共重合性ビニルモノマーであり、前記(C)成分はポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルモノマーである、[1]~[6]のいずれか1つに記載の粘着剤組成物。
[8][1]~[7]のいずれか1つに記載の粘着剤組成物により形成される粘着剤層を、樹脂フィルムの片面又は両面に備える、帯電防止表面保護フィルム。
[9][8]に記載の帯電防止表面保護フィルムが貼り合わされた光学部品。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、生物由来材料を使用し、優れた帯電防止性能を有する表面保護フィルムを製造できる粘着剤組成物、これを用いた帯電防止表面保護フィルム及び光学部品を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<粘着剤組成物>
本発明の粘着剤組成物は、アクリル共重合体と帯電防止剤とを含む。
本実施形態において「粘着剤」とは、粘着剤組成物が溶剤に溶解した液体を意味する。
本実施形態において「粘着剤組成物」とは、室温(20℃)付近の温度領域において、柔らかい固体(粘弾性体)の状態であって、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する材料を意味する。
数値範囲を例えば「1-10重量部」又は「1~10重量部」と記載した場合、1重量部から10重量部までの範囲を意味し、下限値である1重量部と上限値である10重量部を含む数値範囲を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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