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公開番号
2024143615
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023056381
出願日
2023-03-30
発明の名称
インダクタ、及びDC-DCコンバータ
出願人
TDK株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01F
37/00 20060101AFI20241003BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】中央の磁性体の位置安定性を向上させつつ、部品と樹脂材料との密着性を向上できるインダクタ、及びDC-DCコンバータを提供する。
【解決手段】磁性体2Aは、X軸方向から見て、導体部11A,12Aと、連結部13Aと、によって画定される領域17Aを覆う。磁性体2BのZ軸方向における正側の表面(側面2Be)は、連結部13A,13Bよりも、Z軸方向における負側に位置する。そのため、領域17AのX軸方向の負側、及び領域17BのX軸方向の正側には、隙間STが形成される。モールド樹脂MDは、当該隙間STから円滑に領域17A,17B内に流れ込むことができる。そのため、他の部品と樹脂材料5との密着性を向上することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の方向に延びる第1及び第2の導体部と、前記第1及び第2の導体部の前記第1の方向における一方側の端部を互いに連結すると共に、前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる第1の連結部と、を含む第1のコイル導体と、
前記第1の方向に延びる第3及び第4の導体部と、前記第3及び第4の導体部の前記第1の方向における一方側の端部を連結すると共に、前記第2の方向に延びる第2の連結部と、を含む第2のコイル導体と、
前記第1の方向及び前記第2の方向と直交する第3の方向に互いに離間して配置される前記第1のコイル導体と、前記第2のコイル導体との間に配置される、第1の磁性体と、
前記第1の磁性体との間で前記第1及び第2の導体部の間に位置する部分を前記第3の方向に挟むように配置される、第2の磁性体と、
前記第1の磁性体との間で前記第3及び第4の導体部の間に位置する部分を前記第3の方向に挟むように配置される、第3の磁性体と、
少なくとも前記第1、第2、及び第3の磁性体の前記第1の方向における一方側の表面を覆う樹脂材料と、を備え、
前記第2の磁性体は、前記第3の方向から見て、前記第1及び第2の導体部と、前記第1の連結部と、前記第1及び第2の導体部の前記第1の方向における他方側の端部を結ぶ仮想線とによって囲まれる第1の領域を覆い、
前記第3の磁性体は、前記第3の方向から見て、前記第3及び第4の導体部と、前記第2の連結部と、前記第3及び第4の導体部の前記第1の方向における他方側の端部を結ぶ仮想線とによって囲まれる第2の領域を覆い、
前記第1の磁性体の前記第1の方向における一方側の表面は、前記第1及び第2の連結部よりも、前記第1の方向における他方側に位置し、
前記樹脂材料は、前記第1及び第2の領域内に配置される、インダクタ。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記第2及び第3の磁性体の前記第1の方向における一方側の表面は、前記第1及び第2の連結部の前記第1の方向における他方側の表面よりも第1方向における一方側に位置する、請求項1に記載のインダクタ。
【請求項3】
前記第1、第2、及び第3の磁性体は、前記第3の方向から見た面積が同じである、請求項1に記載のインダクタ。
【請求項4】
前記第1、第2、及び第3の磁性体は、同じサイズである、請求項3に記載のインダクタ。
【請求項5】
前記第1、第2、及び第3の磁性体は、前記第1、第2、第3及び第4の導体部の前記第1の方向における長さより長い、請求項1に記載のインダクタ。
【請求項6】
前記第1のコイル導体は、前記第1及び第2の導体部それぞれの前記第1の方向における他方側の端部に接続される第1及び第2の端子部を含み、
前記第2のコイル導体は、前記第3及び第4の導体部それぞれの前記第1の方向における他方側の端部に接続される第3及び第4の端子部を含む、請求項1に記載のインダクタ。
【請求項7】
前記第1の磁性体の前記第1の方向における他方側の表面は、前記第1、第2、第3、及び第4の端子部の前記第1の方向における他方側の表面と同一面内に配置される、請求項6に記載のインダクタ。
【請求項8】
前記樹脂材料は、磁性粉を含有する、請求項1に記載のインダクタ。
【請求項9】
前記第1及び第2の端子部は、前記第1及び第2の導体部それぞれの前記第1の方向における他方側の端部から前記第3の方向に延びており、
前記第3及び第4の端子部は、前記第3及び第4の導体部それぞれの前記第1の方向における他方側の端部から前記第3の方向に延びている、請求項6に記載のインダクタ。
【請求項10】
前記第1及び第2の端子部に前記第2の磁性体が載置され、
前記第3及び第4の端子部に前記第3の磁性体が載置される、請求項9に記載のインダクタ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、インダクタ、及びDC-DCコンバータに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、インダクタとして特許文献1に記載されたものが知られている。このインダクタは、互いに対向するように配列された一つの門型のコイル導体の周囲を磁性材料で取り囲むことによって構成されており、低透磁率部を配置することで2コイル間の結合を小さくしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-212806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、低透磁率部の寸法のバラツキが大きいとインダクタンスのバラツキが大きくなるという課題がある。
【0005】
そこで、本開示は、部品と樹脂材料との密着性を向上し、インダクタンスのバラツキを小さくできるインダクタ、及びDC-DCコンバータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係るインダクタは、第1の方向に延びる第1及び第2の導体部と、第1及び第2の導体部の前記第1の方向における一方側の端部を互いに連結すると共に、第1の方向と直交する第2の方向に延びる第1の連結部と、を含む第1のコイル導体と、第1の方向に延びる第3及び第4の導体部と、第3及び第4の導体部の第1の方向における一方側の端部を連結すると共に、第2の方向に延びる第2の連結部と、を含む第2のコイル導体と、第1の方向及び第2の方向と直交する第3の方向に互いに離間して配置される第1のコイル導体と、第2のコイル導体との間に配置される、第1の磁性体と、第1の磁性体との間で第1及び第2の導体部の間に位置する部分を第3の方向に挟むように配置される、第2の磁性体と、第1の磁性体との間で第3及び第4の導体部の間に位置する部分を第3の方向に挟むように配置される、第3の磁性体と、少なくとも第1、第2、及び第3の磁性体の第1の方向における一方側の表面を覆う樹脂材料と、を備え、第2の磁性体は、第3の方向から見て、第1及び第2の導体部と、第1の連結部と、第1及び第2の導体部の第1の方向における他方側の端部を結ぶ仮想線とによって囲まれる第1の領域を覆い、第3の磁性体は、第3の方向から見て、第3及び第4の導体部と、第2の連結部と、第3及び第4の導体部の第1の方向における他方側の端部を結ぶ仮想線とによって囲まれる第2の領域を覆い、第1の磁性体の第1の方向における一方側の表面は、第1及び第2の連結部よりも、第1の方向における他方側に位置し、樹脂材料は、第1及び第2の領域内に配置される。
【0007】
本開示の一側面に係るDC-DCコンバータは、上述のインダクタを備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一側面によれば、部品と樹脂材料との密着性を向上し、インダクタンスのバラツキを小さくできるインダクタ、及びDC-DCコンバータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態におけるインダクタの斜視図である。
インダクタの展開図である。
インダクタの側面図である。
図3のIV-IV線に沿った断面図である。
コイル導体をX方向から見た図である。
変形例を示す側面図である。
図1に示したインダクタが用いられるDC-DCコンバータの回路を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示のいくつかの実施形態について詳細に説明する。ただし、本開示は以下の実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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