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公開番号
2024142944
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055366
出願日
2023-03-30
発明の名称
食品のコク味付与剤
出願人
味の素株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23L
27/00 20160101AFI20241003BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】食品のコク味付与剤等を提供すること。
【解決手段】焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物を含む、食品のコク味付与剤等を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物を含む、食品のコク味付与剤。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物の、可溶性固形分を含有するコーヒー抽出液を含む、食品のコク味付与剤。
【請求項3】
焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物の、可溶性固形分を含有するコーヒー抽出液を原料としたインスタントコーヒー飲料用組成物を含む、食品のコク味付与剤。
【請求項4】
焙煎前の、コーヒー生豆およびペプチドの混合物が、コーヒー生豆にペプチドを接触させて内部に吸収させたまたは表面に付着させたものである、請求項1~3のいずれか一項に記載の剤。
【請求項5】
ペプチドの全アミノ酸残基に対するヒドロキシプロリンおよびヒドロキシリジンの合計含有量の比率が10重量%以上である、請求項4に記載の剤。
【請求項6】
ペプチドの重量平均分子量が300~5,000である、請求項4に記載の剤。
【請求項7】
ペプチドが、魚由来のコラーゲンペプチドである、請求項4に記載の剤。
【請求項8】
ペプチドが、ペプチダーゼ処理によるタンパク質分解物である、請求項4に記載の剤。
【請求項9】
シクロ(4-ヒドロキシプロリニル-フェニルアラニン)またはシクロ(4-ヒドロキシプロリニル-フェニルアラニン)含有組成物を含む、食品のコク味付与剤。
【請求項10】
γ-Glu-X-Gly(式中、Gluは、グルタミン酸残基を表し、Glyは、グリシン残基を表し、Xは、アミノ酸残基またはアミノ酸誘導体残基を表す)およびγ-Glu-Y(式中、Gluは、グルタミン酸残基を表し、Yは、アミノ酸残基またはアミノ酸誘導体残基を表す)から選択されるγ-グルタミルペプチドまたは該γ-グルタミルペプチドを含有する組成物をさらに含む、請求項1~3および9のいずれか一項に記載の剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シクロ(4-ヒドロキシプロリニル-フェニルアラニン)またはシクロ(4-ヒドロキシプロリニル-フェニルアラニン)含有組成物を含む、食品のコク味付与剤等に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
コーヒー風味を有する食品として、焙煎コーヒー豆微粉砕物を含有するコーヒー風味のチョコレート類(特許文献1)、コーヒー粕を含有するコーヒーや茶類の風味を有するチョコレート類(特許文献2)等が知られている。
【0003】
一方で、近年の嗜好の多様化により、多岐にわたる食品について、コク味のさらなる増強等が求められている。
【0004】
特許文献3は、コーヒー生豆にペプチドを接触させて内部に吸収させる又は表面に付着させた後、焙煎する工程、を有する、焙煎コーヒー豆の製造方法を開示し、該焙煎コーヒー豆中のCyclo(-Phe-Hypro)の含有量は、生豆へ添加したペプチドの量との相関が大きく、特に苦味の強い魚コラーゲンペプチドBで処理した焙煎コーヒー豆では高値であることから、ヒドロキシプロリンを含むペプチドからDKP(ジケトピペラジン)が生成し、苦味強化に寄与していると考えられたとしている。しかしながら、特許文献3においては、食品のコク味付与に関しては、何ら言及されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-89331号公報
国際公開第2004/329189号
国際公開第2019/189580号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、食品のコク味付与剤等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題に対して鋭意検討した結果、コーヒー生豆にペプチドを接触させて内部に吸収させるまたは表面に付着させた後、焙煎する工程、を含む方法で得られる組成物が、食品のコク味を付与等することを見出し、かかる知見に基づいてさらに研究を進めることによって、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
【0008】
[1] 焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物を含む、食品のコク味付与剤。
[2] 焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物の、可溶性固形分を含有するコーヒー抽出液を含む、食品のコク味付与剤。
[3] 焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物の、可溶性固形分を含有するコーヒー抽出液を原料としたインスタントコーヒー飲料用組成物を含む、食品のコク味付与剤。
[4] 焙煎前の、コーヒー生豆およびペプチドの混合物が、コーヒー生豆にペプチドを接触させて内部に吸収させたまたは表面に付着させたものである、上記[1]~[3]のいずれかに記載の剤。
[5] ペプチドの全アミノ酸残基に対するヒドロキシプロリンおよびヒドロキシリジンの合計含有量の比率が10重量%以上である、上記[1]~[4]のいずれかに記載の剤。
[6] ペプチドの重量平均分子量が300~5,000である、上記[1]~[5]のいずれかに記載の剤。
[7] ペプチドが、魚由来のコラーゲンペプチドである、上記[1]~[6]のいずれかに記載の剤。
[8] ペプチドが、ペプチダーゼ処理によるタンパク質分解物である、上記[1]~[7]のいずれかに記載の剤。
[9] シクロ(4-ヒドロキシプロリニル-フェニルアラニン)またはシクロ(4-ヒドロキシプロリニル-フェニルアラニン)含有組成物を含む、食品のコク味付与剤。
[10] γ-Glu-X-Gly(式中、Gluは、グルタミン酸残基を表し、Glyは、グリシン残基を表し、Xは、アミノ酸残基またはアミノ酸誘導体残基を表す)およびγ-Glu-Y(式中、Gluは、グルタミン酸残基を表し、Yは、アミノ酸残基またはアミノ酸誘導体残基を表す)から選択されるγ-グルタミルペプチドまたは該γ-グルタミルペプチドを含有する組成物をさらに含む、上記[1]~[9]のいずれかに記載の剤。
【0009】
[11] γ-グルタミルペプチドがγ-グルタミルバリルグリシンである、上記[10]に記載の剤。
[12] 食品が、飲料・菓子領域の食品またはセイボリー領域の食品である、上記[1]~[11]のいずれかに記載の剤。
[13] 食品が、カカオを使用する製菓、製菓用ソース、マロンペースト、プラリネ、コーヒーおよび/若しくは乳を含む飲料、カレー、たれまたは総菜用ソースである、上記[1]~[11]のいずれかに記載の剤。
[14] 食品が、チョコレート、チョコレート菓子、カラメル、カラメルソース、メープルシロップ、黒みつ、みたらしソース、マロンペースト、プラリネ、カレー、たれ、総菜用ソース、乳飲料、コーヒー、コーヒー飲料、コーヒー入り清涼飲料またはコーヒー入り炭酸飲料である、上記[1]~[11]のいずれかに記載の剤。
[15] 食品の原料に、焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物を添加する、該食品のコク味付与方法。
[16] 食品の原料に、焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物の、可溶性固形分を含有するコーヒー抽出液を添加する、該食品のコク味付与方法。
[17] 食品の原料に、焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物の、可溶性固形分を含有するコーヒー抽出液を原料としたインスタントコーヒー飲料用組成物を添加する、該食品のコク味付与方法。
[18] 焙煎前の、コーヒー生豆およびペプチドの混合物が、コーヒー生豆にペプチドを接触させて内部に吸収させたまたは表面に付着させたものである、上記[15]~[17]のいずれかに記載の剤。
[19] ペプチドの全アミノ酸残基に対するヒドロキシプロリンおよびヒドロキシリジンの合計含有量の比率が10重量%以上である、上記[15]~[18]のいずれかに記載の方法。
[20] ペプチドの重量平均分子量が300~5,000である、上記[15]~[19]のいずれかに記載の方法。
[21] ペプチドが、魚由来のコラーゲンペプチドである、上記[15]~[20]のいずれかに記載の方法。
【0010】
[22] ペプチドが、ペプチダーゼ処理によるタンパク質分解物である、上記[15]~[21]のいずれかに記載の方法。
[23] (1)焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物、(2)焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物の、可溶性固形分を含有するコーヒー抽出液、または(3)焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物の、可溶性固形分を含有するコーヒー抽出液を原料としたインスタントコーヒー飲料用組成物の添加量が、これらに含まれるシクロ(4-ヒドロキシプロリニル-フェニルアラニン)の、食品1gあたりに含まれる量が0.001μg~100μgとなる量である、上記[14]~[21]のいずれかに記載の方法。
[24] 食品の原料にシクロ(4-ヒドロキシプロリニル-フェニルアラニン)またはシクロ(4-ヒドロキシプロリニル-フェニルアラニン)含有組成物を添加する、該食品のコク味付与方法。
[25] 食品の原料にγ-Glu-X-Gly(式中、Gluは、グルタミン酸残基を表し、Glyは、グリシン残基を表し、Xは、アミノ酸残基またはアミノ酸誘導体残基を表す)およびγ-Glu-Y(式中、Gluは、グルタミン酸残基を表し、Yは、アミノ酸残基またはアミノ酸誘導体残基を表す)から選択されるγ-グルタミルペプチドまたは該γ-グルタミルペプチドを含有する組成物をさらに添加する、上記[15]~[24]のいずれかに記載の方法。
[26] γ-グルタミルペプチドがγ-グルタミルバリルグリシンである、上記[25]に記載の方法。
[27] 食品が、飲料・菓子領域の食品またはセイボリー領域の食品である、上記[15]~[26]のいずれかに記載の方法。
[28] 食品が、カカオを使用する製菓、製菓用ソース、マロンペースト、プラリネ、コーヒーおよび/若しくは乳を含む飲料、カレー、たれまたは総菜用ソースである、上記[15]~[26]のいずれかに記載の方法。
[29] 食品が、チョコレート、チョコレート菓子、カラメル、カラメルソース、メープルシロップ、黒みつ、みたらしソース、マロンペースト、プラリネ、カレー、たれ、総菜用ソース、乳飲料、コーヒー、コーヒー飲料、コーヒー入り清涼飲料またはコーヒー入り炭酸飲料である、上記[15]~[26]のいずれかに記載の方法。
[30] 食品の原料に、焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物を添加する工程を含む、該食品の製造方法。
[31] 食品の原料に、焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物の、可溶性固形分を含有するコーヒー抽出液を添加する工程を含む、該食品の製造方法。
[32] 食品の原料に、焙煎した、コーヒー生豆およびペプチドの混合物の、可溶性固形分を含有するコーヒー抽出液を原料としたインスタントコーヒー飲料用組成物を添加する工程を含む、該食品の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
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