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公開番号
2024142740
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055044
出願日
2023-03-30
発明の名称
圧力検出装置
出願人
シチズンファインデバイス株式会社
,
シチズン時計株式会社
代理人
主分類
G01L
19/14 20060101AFI20241003BHJP(測定;試験)
要約
【課題】
圧力検出装置の伝導部材の組み込み工程において、その作業性を高め、組み立て性、生産性の向上を図り、良好かつ安定した圧力検出装置を得ることを目的とする。
【解決手段】
第1筐体21の後端開口部に、第2筐体26の内部に収納された処理回路27と接続された伝導部材28a及び伝導部材28bを伝導部材28a側から挿入する。伝導部材28aは、先端が三つ又のフォーク形状の伝導部材28bの中央脚に挿入され、その両側の側脚を中央脚に向かって曲げることで第2伝導部材に予め固定されており、第1筐体21の後端開口部から第1伝導部材の挿入時に紛失することなく、作業が進められる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
圧力の変化を検出する圧力検出素子と、前記圧力検出素子が出力する出力信号を伝達する伝導部材と、を備えた圧力検出装置において、
前記伝導部材は、孔部を有する筒部を備えた第1伝導部材と、第1突出部および第2突出部を備えた第2伝導部材と、を有し、
前記第2伝導部材の前記第1突出部は前記第1伝導部材の前記孔部に挿入され、前記第2突出部は前記第1伝導部材の外周に固定されている、ことを特徴とする圧力検出装置。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記第2突出部は前記第1伝導部材に圧着し固定されている請求項1に記載の圧力検出装置。
【請求項3】
前記第1伝導部材は、前記孔部の中心軸方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項1に記載の圧力検出装置。
【請求項4】
前記第1伝導部材はコイルスプリングであることを特徴とする請求項3に記載の圧力検出装置。
【請求項5】
前記第2突出部を複数備え、前記第2突出部のいずれか2つは前記第1突出部を挟んで対向して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力検出装置。
【請求項6】
前記第2突出部は、前記第1伝導部材の外周と固定される固定部と、前記固定部と対向する対向部を備え、前記対向部は前記固定部から離れる方向に突出する凸部を備えることを特徴とする請求項1に記載の圧力検出装置。
【請求項7】
前記第1突出部は、前記孔部の内部と係止する突起部を備えることを特徴とする請求項1に記載の圧力検出装置。
【請求項8】
圧力の変化を検出する圧力検出素子と、前記圧力検出素子が出力する出力信号を伝達する伝導部材と、を備え、前記伝導部材は、孔部を有する筒部を備えた第1伝導部材と、第1突出部および第2突出部を備えた第2伝導部材と、を有し、前記第2伝導部材の前記第1突出部は前記第1伝導部材の前記孔部に挿入され、前記第2突出部は前記第1伝導部材の外周に固定されており、前記第2突出部は、前記第1伝導部材の外周と固定される固定部と、前記固定部と対向する対向部を備え、前記対向部は前記固定部から離れる方向に突出する凸部を備えた圧力検出装置の製造方法であって、
第1伝導部材の前記孔部に前記第2伝導部材の前記第1突出部を挿入する挿入工程と、
前記挿入工程の後に、前記第2伝導部材の前記第2突出部を前記第1伝導部材の外周に向かって圧接し固定する圧接工程と、を備え、
前記圧接工程において、前記凸部を力点として前記第2突出部を前記第1伝導部材の外周に向かって圧接する、ことを特徴とする圧力検出装置の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばエンジンの燃焼室内等の圧力を測定するための圧力検出装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関には、燃焼状態やノッキングの検出、あるいは、燃料消費率の向上、排気ガスの清浄化などを行うため、燃焼室内の圧力を検出するための圧力検出装置が搭載されていた。内燃機関は、この圧力検出装置による検出結果に基づき、ECU(Engine Control Unit)と呼ばれる制御装置が、内燃機関の動作等に関する制御を行っている。
【0003】
例えば、特許文献1には、圧力を検出する検出部と、検出部による圧力の検出に伴って
得られた電気信号に各種処理を施す処理部を有する圧力検出装置が開示されている。こ
の圧力検出装置は、内燃機関に対し、検出部が燃焼室を向くとともに処理部が外部を向く
ように取り付けられるものである。
【0004】
特許文献1に開示される圧力検出装置の検出部は、先端側に取り付けられたダイアフラ
ムヘッドと、このダイアフラムヘッドが受ける圧力を検出する圧電素子と、この圧電素子
の一方の面でダイアフラムヘッドとの間に設けられる先端電極部材と、この圧電素子の他
方の面に配置される後端電極部材と、圧電素子、先端電極部材および後端電極部材を収納する先端側筐体とで構成されている。先端側筐体は、筒状を成しており、金属材料によって構成されている。
【0005】
処理部は、上述した先端側筐体の後端側とはめ合う後端側筐体の内部に収容されており、処理回路、伝導部材等を備えている。
【0006】
処理回路は、受けた圧力に応じて圧電素子が出力する微弱な電荷による電気信号に、電気回路を用いた各種処理を施すものであって、先端側筐体の内部と後端側筐体の内部とに跨って設けられている。また、この処理回路には、圧電素子が出力する電気信号を処理回路へ導く伝導部材が接続されている。この伝導部材は処理回路から圧電素子側へ向って延伸している。
【0007】
電気信号の経路となる伝導部材は、棒状を成しており、金属材料によって構成される。この伝導部材は、先端側が先端側筐体の内部に挿入配置される構成で、その先端部が圧電素子に接触配置された後端電極部材と当接する。また、伝導部材の後端部は処理回路に設けられた電極端子に接続される。伝導部材は、圧電素子と処理回路とを電気的に接続し、圧電素子からの電気信号を処理回路へ導く役目を成している。
【0008】
また、先端電極部材は圧電素子とダイアフラムヘッドとの間において圧電素子に接触配置され、先端側筐体、後端側筐体の内部で電気的な接続が成され、処理回路のGND電極に接続される構成が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2017-150976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
内燃機関の燃焼状態やノッキングの検出、燃料消費率の向上、排気ガスの清浄化などの取り組みは、内燃機関自体の小型化や小排気量化に波及し、それを実現するための各種の付帯設備が小型化された内燃機関に取り付けられている。
そして、内燃機関の小型化に伴い、圧力検出装置の取り付け箇所の確保のために、従来よりも小型化された圧力検出装置が前記付帯設備の一つとして求められており、当該圧力検出装置が内蔵する部材にも小型・微細化することが必要になっている。
そのために、圧力検出装置が内蔵する圧力の変化を検出した圧電素子の出力信号を伝導する、少なくとも2つの伝導部材同士を固定することを、前記出力信号を安定的に伝導する接続状態を量産工程に適用することは従来困難であった。
(【0011】以降は省略されています)
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