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公開番号2024142191
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023054246
出願日2023-03-29
発明の名称ナノ構造体分散液
出願人日本ゼオン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C01B 32/174 20170101AFI20241003BHJP(無機化学)
要約【課題】分散安定性に優れるナノ構造体分散液を提供する。
【解決手段】動的光散乱法に基づくZ平均粒子径が45.0nm以上70.0nm以下である繊維状ナノ構造体と、水を含む分散媒と、含有するナノ構造体分散液である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ナノ構造体と分散媒とを含むナノ構造体分散液であって、
前記ナノ構造体が、官能基を有する繊維状炭素ナノ構造体を含み、さらに、動的光散乱法に基づくZ平均粒子径が45.0nm以上70.0nm以下であり、
前記分散媒が水を含む、
ナノ構造体分散液。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記ナノ構造体が、カーボンナノチューブを含む、請求項1に記載のナノ構造体分散液。
【請求項3】
前記カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブを含む、請求項2に記載のナノ構造体分散液。
【請求項4】
前記カーボンナノチューブは、吸着等温線から得られるt-プロットが上に凸な形状を示す、請求項2又は3に記載のナノ構造体分散液。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ナノ構造体分散液に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、機械的特性などの各種特性に優れる材料として、ナノカーボン、ナノファイバー及びナノワイヤーなどの様々なナノ構造体が注目されている。中でも、導電性、熱伝導性及び機械的特性に優れる材料として、ナノカーボン、特にはカーボンナノチューブ(以下、「CNT」と称することがある。)等の繊維状炭素ナノ構造体が注目されている。
【0003】
しかし、CNT等のナノ構造体は直径がナノメートルサイズの微細な構造体であるため、単体では取り扱い性や加工性が悪い。そこで、ナノ構造体は、複数のナノ構造体を例えば膜状に集合させてなる集合体としてから、或いは、樹脂、ゴム等の高分子材料又は金属と複合化してなる複合材料としてから、様々な用途に用いられている。そして、ナノ構造体の集合体の形成方法としては、分散媒中にナノ構造体を分散させてなるナノ構造体分散液から分散媒を除去する方法が提案されている。また、ナノ構造体を含む複合材料の形成方法としては、高分子材料などのマトリックス材料とナノ構造体分散液とを混合してなる複合材料用組成物から複合材料を析出又は沈殿させる方法が提案されている。
【0004】
ここで、ナノ構造体の集合体及び複合材料に優れた特性を発揮させる観点からは、集合体及び複合材料の形成に用いられるナノ構造体分散液として、分散媒中でナノ構造体が良好に分散している分散液が求められている。例えば特許文献1には、ナノ構造体分散液の貯蔵又は輸送に用いる密閉容器中にナノ構造体分散液を所定量以上充填することで、貯蔵中の環境変化や輸送中の振動の影響を低減し、ナノ構造体の分散性が低下するのを抑制することができるという知見が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2017/115707号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された技術よれば、貯蔵又は輸送した場合であっても容器内のナノ構造体分散液に含まれているナノ構造体の分散性が低下するのを抑制することが可能なナノ構造体分散液入り容器を提供することができる。
【0007】
ここで、上記特許文献1に開示された技術においては、ナノ構造体分散液中におけるナノ構造体の分散性に一層の向上の余地があった。そこで、本発明は、分散安定性に優れるナノ構造体分散液を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決することを目的として鋭意検討を行った。そして、本発明者は、動的光散乱法に基づくZ平均粒子径が45.0nm以上70.0nm以下である繊維状ナノ構造体と、水を含む分散媒と、含有するナノ構造体分散液が分散安定性に優れることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
即ち、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、[1]本発明のナノ構造体分散液は、ナノ構造体と分散媒とを含むナノ構造体分散液であって、前記ナノ構造体が、官能基を有する繊維状炭素ナノ構造体を含み、さらに、動的光散乱法に基づくZ平均粒子径が45.0nm以上70.0nm以下であり、前記分散媒が水を含む、ことを特徴とする。このような所定のZ平均粒子径を満たすナノ構造体を含むナノ構造体分散液は、分散安定性に優れる。ここで、動的光散乱法に基づくZ平均粒子径は、本明細書の実施例に記載の方法に従って測定することができる。また、本明細書において、「繊維状」とは、アスペクト比が10以上であることを指す。
【0010】
[2]ここで、本発明のナノ構造体分散液において、前記ナノ構造体が、カーボンナノチューブを含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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