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公開番号2024142056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023054024
出願日2023-03-29
発明の名称チルト装置およびアクセス装置
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G21F 9/28 20060101AFI20241003BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】チルト装置およびアクセス装置において、装置の簡素化および小型化を図ることで高い信頼性を確保する。
【解決手段】支持アームと、支持アームの先端部に水平方向に沿う連結軸により基端部が回動自在に連結されるチルトアームと、支持アームからチルトアームに向けて配置されて先端部がチルトアームに連結される索条と、支持アームに設けられて基端部が連結される索条を長手方向に移動可能な索状駆動装置と、支持アームの先端部に水平方向に沿う支持軸により回転自在に支持されて索条を水平方向から鉛直方向の下方へ案内する第1シーブと、チルトアームの基端部に配置されて索条を鉛直方向から水平方向へ案内するガイド部材と、を備える。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
支持アームと、
前記支持アームの先端部に水平方向に沿う連結軸により基端部が回動自在に連結されるチルトアームと、
前記支持アームから前記チルトアームに向けて配置されて先端部が前記チルトアームに連結される索条と、
前記支持アームに設けられて基端部が連結される前記索条を長手方向に移動可能な索状駆動装置と、
前記支持アームの先端部に水平方向に沿う支持軸により回転自在に支持されて前記索条を水平方向から鉛直方向の下方へ案内する第1シーブと、
前記チルトアームの基端部に配置されて前記索条を鉛直方向から水平方向へ案内するガイド部材と、
を備えるチルト装置。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記ガイド部材は、前記チルトアームの基端部に水平方向に沿う支持軸により回転自在に支持される第2シーブを有する、
請求項1に記載のチルト装置。
【請求項3】
前記索条の先端部を前記チルトアームに対して移動自在に支持すると共に前記索条の先端部の弛み量を吸収する索条弛み量吸収装置を有する、
請求項1または請求項2に記載のチルト装置。
【請求項4】
前記索条弛み量吸収装置は、前記索条の先端部を前記チルトアームの先端部側に向けて付勢する付勢部材と、前記索条の先端部が前記付勢部材に抗して前記支持アーム側に移動するときの位置を規定するストッパとを有する、
請求項3に記載のチルト装置。
【請求項5】
前記チルトアームは、鉛直方向の上方側が開口するU字断面形状をなし、内部に前記支持アームが配置される、
請求項1に記載のチルト装置。
【請求項6】
前記支持アームおよび前記チルトアームは、原子炉格納容器のペネトレーションを通過可能である、
請求項1に記載のチルト装置。
【請求項7】
前記支持アームは、前記ペネトレーションの内面に対して移動自在に支持される、
請求項6に記載のチルト装置。
【請求項8】
前記チルトアームは、前記原子炉格納容器の要部に押圧させて振動を抑制する押圧部が設けられる、
請求項6に記載のチルト装置。
【請求項9】
原子炉格納容器の外部からペネトレーションを通して内部の被処理物にアクセスするアクセス装置であって、
原子炉格納容器の外部で水平方向に沿って移動可能なアライメント装置と、
前記アライメント装置に支持されると共に複数のアームが長手方向に沿って互いに移動自在に連結されるテレスコピック装置と、
前記テレスコピック装置の先端部に連結される請求項1に記載のチルト装置と、
を備えるアクセス装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、放射性物質などの被処理物を処理するための作業機器を処理エリアまで移動するチルト装置、チルト装置を備えるアクセス装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、原子力発電プラントにて、原子炉格納容器内の炉心燃料が周囲の構造物と一緒に溶融して固化すると、放射性廃棄物としての燃料デブリが発生する。そのため、燃料デブリなどの放射性廃棄物を原子炉格納容器から外部に取り出して処理する必要がある。
【0003】
放射性廃棄物を回収する技術として、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載されたチルト装置は、支持アームとチルトアームとを回動自在に連結し、中間部が支持アームに支持された索状の先端部をチルトアームに連結し、索条の基端部を長手方向に移動することでチルトアームの角度を変更可能としたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-012912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
索状は、基端部がチルト駆動装置に連結され、中間部が支持アームの先端部に設けられたシーブに案内された後に先端部がチルトアームに連結される。この場合、チルトアームおよびチルトアーム先端部に設置するマニピュレータなどの自重が、索状を介してシーブに作用することから、索状およびシーブの強度・剛性向上によりチルト装置の信頼性を向上させたいという要望がある。
【0006】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、信頼性の向上を図るチルト装置およびアクセス装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための本開示のチルト装置は、支持アームと、前記支持アームの先端部に水平方向に沿う連結軸により基端部が回動自在に連結されるチルトアームと、前記支持アームから前記チルトアームに向けて配置されて先端部が前記チルトアームに連結される索条と、前記支持アームに設けられて基端部が連結される前記索条を長手方向に移動可能な索状駆動装置と、前記支持アームの先端部に水平方向に沿う支持軸により回転自在に支持されて前記索条を水平方向から鉛直方向の下方へ案内する第1シーブと、前記チルトアームの基端部に配置されて前記索条を鉛直方向から水平方向へ案内するガイド部材と、を備える。
【0008】
本開示のアクセス装置は、原子炉格納容器の外部からペネトレーションを通して内部の被処理物にアクセスするアクセス装置であって、原子炉格納容器の外部で水平方向に沿って移動可能なアライメント装置と、前記アライメント装置に支持されると共に複数のアームが長手方向に沿って互いに移動自在に連結されるテレスコ(登録商標)ピック装置と、前記テレスコピック装置の先端部に連結されるチルト装置と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示のチルト装置およびアクセス装置によれば、信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施形態のアクセス装置を表す概略図である。
図2は、アクセス装置における伸長状態を表す側面図である。
図3は、アクセス装置における伸長状態を表す平面図である。
図4は、アライメント装置を表す側面図である。
図5は、アライメント装置を表す平面図である。
図6は、アライメント装置を表す正面図である。
図7は、テレスコピック装置の基端部側を表す側面図である。
図8は、図7のVIII-VIII断面図である。
図9は、図7のIX-IX断面図である。
図10は、テレスコピック装置の先端部側およびチルト装置を表す側面図である。
図11は、テレスコピック装置の先端部側およびチルト装置を表す平面図である。
図12は、図10のXII-XII断面図である。
図13は、図10のXIII-XIII断面図である。
図14は、図10のXIV-XIV断面図である。
図15は、索条弛み量吸収装置を表す概略図である。
図16は、チルト駆動装置の作動を表す概略図である。
図17は、放射性廃棄物の回収作業を表すアクセス装置の概略図である。
図18は、沸騰水型原子炉を表す概略図である。
図19は、沸騰水型原子炉を表す水平概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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