特許ウォッチ

公開番号2024136025
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046974
出願日2023-03-23
発明の名称画像形成装置
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類H04N 1/00 20060101AFI20240927BHJP(電気通信技術)
要約【課題】2つの駆動系統を冗長的に設けない構成において、2つの駆動系統の制御部のうち1つが故障しても、印刷等の最低限の機能を使用可能とする画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、画像形成部と、複数の搬送ローラーR1～R6及び複数のモーターMT1～MT6を備えた搬送部と、複数のモーターの駆動回路の接続状態を切り替える切替部と、制御部とを備える。複数の搬送ローラーは、片面印刷用の搬送ローラーR1～R3および両面印刷用の搬送ローラーR4～R6を備え、複数のモーターは、片面印刷用のモーターMT1～MT3及び両面印刷用のモーターMT4～MT6を備え、制御部は、第1副制御部、第2副制御部および主制御部を備え、主制御部は、第1副制御部および第2副制御部が故障したか否かを判定し、第1副制御部が故障した場合、切替部を制御して第1モーターとの接続を第1副制御部から第2副制御部に切り替えさせる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
片面印刷および両面印刷の機能を有する画像形成部と、
予め定められた搬送経路に沿って記録媒体を搬送する複数の搬送ローラーおよび前記複数の搬送ローラーを駆動する複数のモーターを備えた搬送部と、
前記複数のモーターの駆動回路の接続状態を切り替える切替部と、
前記画像形成部、前記搬送部および前記切替部を制御する制御部とを備え、
前記複数の搬送ローラーは、片面印刷用の第１搬送ローラーおよび両面印刷用の第２搬送ローラーを備え、
前記複数のモーターは、前記第１搬送ローラーを駆動する第１モーターおよび前記第２搬送ローラーを駆動する第２モーターを備え、
前記制御部は、第１副制御部、第２副制御部および主制御部を備え、前記主制御部は、前記第１副制御部および前記第２副制御部を制御して前記第１モーターおよび前記第２モーターを駆動させ、前記第１副制御部および前記第２副制御部の故障を検知し、
初期状態において、前記第１副制御部は前記第１モーターに接続され、前記第２副制御部は前記第２モーターに接続され、
前記主制御部は、前記第１副制御部および前記第２副制御部が故障したか否かを判定し、
前記第１副制御部が故障した場合、前記切替部を制御して前記第１モーターとの接続を前記第１副制御部から前記第２副制御部に切り替えさせることを特徴とする画像形成装置。
続きを表示（約 1,900 文字）【請求項２】
原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
片面印刷および両面印刷の機能を有する画像形成部と、
予め定められた搬送経路に沿って原稿および記録媒体を搬送する複数の搬送ローラーおよび前記複数の搬送ローラーを駆動する複数のモーターを備えた搬送部と、
前記複数のモーターの駆動回路の接続状態を切り替える切替部と、
前記画像読取部、前記画像形成部、前記搬送部および前記切替部を制御する制御部とを備え、
前記複数の搬送ローラーは、片面印刷用の第１搬送ローラー、両面印刷用の第２搬送ローラーおよび原稿搬送用の第３搬送ローラーを備え、
前記複数のモーターは、前記第１搬送ローラーを駆動する第１モーター、前記第２搬送ローラーを駆動する第２モーターおよび前記第３搬送ローラーを駆動する第３モーターを備え、
前記制御部は、第１副制御部、第２副制御部、第３副制御部および主制御部を備え、前記主制御部は、前記第１副制御部、前記第２副制御部および前記第３副制御部を制御して前記第１モーター、前記第２モーターおよび前記第３モーターを駆動させ、前記第１副制御部、前記第２副制御部および前記第３副制御部の故障を検知し、
初期状態において、前記第１副制御部は前記第１モーターに接続され、前記第２副制御部は前記第２モーターに接続され、前記第３副制御部は前記第３モーターに接続され、
前記主制御部は、前記第１副制御部、前記第２副制御部および前記第３副制御部が故障したか否かを判定し、
前記第１副制御部が故障した場合、前記切替部を制御して前記第１モーターとの接続を前記第１副制御部から前記第２副制御部または前記第３副制御部に切り替えさせ、
前記第２副制御部が故障した場合、前記切替部を制御して前記第２モーターとの接続を前記第２副制御部から前記第３副制御部に切り替えさせ、
前記第３副制御部が故障した場合、前記切替部を制御して前記第３モーターとの接続を前記第３副制御部のままにするか、あるいは前記第３副制御部から前記第２副制御部に切り替えさせることを特徴とする画像形成装置。
【請求項３】
原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
片面印刷および両面印刷の機能を有する画像形成部と、
予め定められた搬送経路に沿って原稿および記録媒体を搬送する複数の搬送ローラーおよび前記複数の搬送ローラーを駆動する複数のモーターを備えた搬送部と、
前記複数のモーターの駆動回路の接続状態を切り替える切替部と、
前記画像読取部、前記画像形成部、前記搬送部および前記切替部を制御する制御部とを備え、
前記複数の搬送ローラーは、片面印刷用の第１搬送ローラー、両面印刷用の第２搬送ローラーおよび原稿搬送用の第３搬送ローラーを備え、
前記複数のモーターは、前記第１搬送ローラーを駆動する第１モーター、前記第２搬送ローラーを駆動する第２モーターおよび前記第３搬送ローラーを駆動する第３モーターを備え、
前記制御部は、３つの副制御部および主制御部を備え、前記主制御部は、前記３つの副制御部を制御して前記第１モーター、前記第２モーターおよび前記第３モーターを駆動させ、前記３つの副制御部の故障を検知し、
初期状態において、前記３つの副制御部はそれぞれ前記第１モーター、前記第２モーターおよび前記第３モーターに接続され、
前記主制御部は、前記３つの副制御部が故障したか否かを判定し、
前記３つの副制御部のうち１つの前記副制御部が故障した場合、主制御部は、印刷またはコピー・スキャンのいずれを優先すべきか否かを判定し、印刷を優先すべき場合は、前記切替部を制御して故障していない２つの前記副制御部を前記第１モーターおよび前記第２モーターにそれぞれ接続するように切替させ、一方、コピー・スキャンを優先すべき場合は、前記切替部を制御して故障していない２つの前記副制御部を前記第１モーターおよび前記第３モーターにそれぞれ接続するように切替させ、
前記３つの副制御部のうち２つの前記副制御部が故障した場合、主制御部は、印刷またはコピー・スキャンのいずれを優先すべきか否かを判定し、印刷を優先すべき場合は、前記切替部を制御して故障していない１つの前記副制御部を前記第１モーターに接続するように切替させ、一方、コピー・スキャンを優先すべき場合は、前記切替部を制御して故障していない１つの前記副制御部を前記第３モーターに接続するように切替させることを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、画像形成装置に関し、より詳細には、複数の駆動系統を有する画像形成装置に関する。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、複数の駆動系統を有することにより、いずれかの駆動系に不具合が生じた場合であっても、不具合が生じていない他の駆動系統を使用してモーターの駆動を継続できるモーター制御装置が知られている。
【０００３】
このようなモーター制御装置として、第１系統側および第２系統側のいずれか一方の異常を検出した場合には、正常である系統側において、信号遮断回路を制御して制御回路からインバータ回路への駆動制御信号の入力を可能にし、異常が検出された系統側において、信号遮断回路を制御して制御回路からインバータ回路への駆動制御信号の入力を遮断するモーター駆動制御装置が知られている（例えば、特許文献１を参照）。
【０００４】
また、第１マイコンおよび第２マイコンが自系統の切替回路群に対し、当該マイコンの正常時に自系統の前記マイコンが生成した内成駆動信号を選択するように選択信号を出力し、自系統の監視回路により当該マイコンの異常が検出されたとき、自系統の前記マイコン以外のマイコンが生成した外成駆動信号を選択するように選択信号を出力するモーター制御装置も知られている（例えば、特許文献２を参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２２－０４１５０９号公報
特開２０１７－１６９３８４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、これらのモーター制御装置はいずれも、第１系統のコイルおよび第２系統のコイルを有するモーターを駆動する、すなわち１つのモーターを駆動するのに、複数のモーター駆動回路やマイコンが冗長的に設けられた構成を有するため、余分に配線の手間やコストがかかるという問題がある。
【０００７】
一方、コストの観点から、従来のように高価なマイコンを１つだけ設けて複数のモーターを駆動させる構成よりも、安価なマイコンを２つ設けて各マイコンにそれぞれ別々のモーターを駆動させる構成も提案されている。
【０００８】
本開示は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、その目的は、２つの駆動系統を従来のように冗長的に設けない構成において、２つの駆動系統の制御部のうち１つの駆動系統の制御部が故障しても、印刷等の最低限の機能を使用可能とする画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本開示は、片面印刷および両面印刷の機能を有する画像形成部と、予め定められた搬送経路に沿って記録媒体を搬送する複数の搬送ローラーおよび前記複数の搬送ローラーを駆動する複数のモーターを備えた搬送部と、前記複数のモーターの駆動回路の接続状態を切り替える切替部と、前記画像形成部、前記搬送部および前記切替部を制御する制御部とを備え、前記複数の搬送ローラーは、片面印刷用の第１搬送ローラーおよび両面印刷用の第２搬送ローラーを備え、前記複数のモーターは、前記第１搬送ローラーを駆動する第１モーターおよび前記第２搬送ローラーを駆動する第２モーターを備え、前記制御部は、第１副制御部、第２副制御部および主制御部を備え、前記主制御部は、前記第１副制御部および前記第２副制御部を制御して前記第１モーターおよび前記第２モーターを駆動させ、前記第１副制御部および前記第２副制御部の故障を検知し、初期状態において、前記第１副制御部は前記第１モーターに接続され、前記第２副制御部は前記第２モーターに接続され、前記主制御部は、前記第１副制御部および前記第２副制御部が故障したか否かを判定し、前記第１副制御部が故障した場合、前記切替部を制御して前記第１モーターとの接続を前記第１副制御部から前記第２副制御部に切り替えさせることを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【００１０】
また、本開示は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、片面印刷および両面印刷の機能を有する画像形成部と、予め定められた搬送経路に沿って原稿および記録媒体を搬送する複数の搬送ローラーおよび前記複数の搬送ローラーを駆動する複数のモーターを備えた搬送部と、前記複数のモーターの駆動回路の接続状態を切り替える切替部と、前記画像読取部、前記画像形成部、前記搬送部および前記切替部を制御する制御部とを備え、前記複数の搬送ローラーは、片面印刷用の第１搬送ローラー、両面印刷用の第２搬送ローラーおよび原稿搬送用の第３搬送ローラーを備え、前記複数のモーターは、前記第１搬送ローラーを駆動する第１モーター、前記第２搬送ローラーを駆動する第２モーターおよび前記第３搬送ローラーを駆動する第３モーターを備え、前記制御部は、第１副制御部、第２副制御部、第３副制御部および主制御部を備え、前記主制御部は、前記第１副制御部、前記第２副制御部および前記第３副制御部を制御して前記第１モーター、前記第２モーターおよび前記第３モーターを駆動させ、前記第１副制御部、前記第２副制御部および前記第３副制御部の故障を検知し、初期状態において、前記第１副制御部は前記第１モーターに接続され、前記第２副制御部は前記第２モーターに接続され、前記第３副制御部は前記第３モーターに接続され、前記主制御部は、前記第１副制御部、前記第２副制御部および前記第３副制御部が故障したか否かを判定し、前記第１副制御部が故障した場合、前記切替部を制御して前記第１モーターとの接続を前記第１副制御部から前記第２副制御部または前記第３副制御部に切り替えさせ、前記第２副制御部が故障した場合、前記切替部を制御して前記第２モーターとの接続を前記第２副制御部から前記第３副制御部に切り替えさせ、前記第３副制御部が故障した場合、前記切替部を制御して前記第３モーターとの接続を前記第３副制御部のままにするか、あるいは前記第３副制御部から前記第２副制御部に切り替えさせることを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
（【００１１】以降は省略されています）

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