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公開番号2024134563
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023044814
出願日2023-03-21
発明の名称工作機械
出願人株式会社FUJI
代理人弁理士法人ネクスト,個人,個人
主分類G05B 19/4155 20060101AFI20240927BHJP(制御;調整)
要約【課題】Mコードの実行が完了できない場合に、完了できない原因を特定する作業の負担を軽減できる工作機械を提供すること。
【解決手段】工作機械は、表示装置と、ワークに対する作業を実行するワーク作業装置と、動作プログラムを実行し動作プログラムに基づいてワーク作業装置を制御しワークに対する作業を実行させることが可能であり、且つ、表示装置の表示内容を変更可能な制御装置と、を備える。制御装置は、動作プログラムから実行中のMコードを検出し、検出した実行中のMコードに基づいて、実行中のMコードの機能名と、実行中のMコードの実行を完了するための完了条件を検出する検出処理と、動作プログラムに係る情報を表示するプログラム情報表示画面を表示装置に表示し、検出処理で検出した機能名及び完了条件をプログラム情報表示画面に表示する表示処理と、を実行する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
表示装置と、
ワークに対する作業を実行するワーク作業装置と、
動作プログラムを実行し前記動作プログラムに基づいて前記ワーク作業装置を制御し前記ワークに対する作業を実行させることが可能であり、且つ、前記表示装置の表示内容を変更可能な制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記動作プログラムから実行中のMコードを検出し、検出した実行中の前記Mコードに基づいて、実行中の前記Mコードの機能名と、実行中の前記Mコードの実行を完了するための完了条件を検出する検出処理と、
前記動作プログラムに係る情報を表示するプログラム情報表示画面を前記表示装置に表示し、前記検出処理で検出した前記機能名及び前記完了条件を前記プログラム情報表示画面に表示する表示処理と、
を実行する、工作機械。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
機能名データが記憶された記憶装置を、さらに備え、
前記機能名データは、
前記動作プログラムにおいて前記Mコードに使用されるMコード名と、前記機能名とが互いに関連付けられたデータであり、
前記制御装置は、
前記検出処理において、前記動作プログラムから前記Mコード名を検出することで実行中の前記Mコードを検出し、検出した前記Mコード名に基づいて、前記機能名データから前記機能名を検出する、請求項1に記載の工作機械。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記表示処理において、前記検出処理で検出した前記完了条件のうち、完了する条件が成立していない未完了の前記完了条件のみを前記プログラム情報表示画面に表示する、請求項1又は請求項2に記載の工作機械。
【請求項4】
PLCと、
完了条件データが記憶された記憶装置と、
をさらに備え、
前記完了条件データは、
前記動作プログラムにおいて前記Mコードに使用されるMコード名と、前記PLCが有するデバイスのうち前記完了条件が成立したか否かを判断可能な前記デバイスを示すデバイス情報と、前記完了条件を示す完了条件コメントが互いに関連付けられており、
前記制御装置は、
前記検出処理において、前記動作プログラムから前記Mコード名を検出することで実行中の前記Mコードを検出し、検出した前記Mコード名に基づいて、前記完了条件データから前記デバイス情報を検出し、
前記表示処理において、前記検出処理で検出した前記デバイス情報が示す前記デバイスの信号に基づいて未完了の前記完了条件を判断し、未完了の前記完了条件を示す前記完了条件コメントを前記プログラム情報表示画面に表示する、請求項3に記載の工作機械。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記検出処理において、前記動作プログラムから実行中の前記Mコードを複数検出した場合、前記表示処理において、検出した複数の前記Mコードの各々の前記機能名を前記プログラム情報表示画面に表示し、且つ、表示する複数の前記Mコードのうち、前記検出処理で検出した後に前記完了条件が成立した前記Mコードの前記機能名と、前記完了条件が成立していない未完了の前記Mコードの前記機能名とを識別可能に表示する、請求項1又は請求項2に記載の工作機械。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記動作プログラムにおける実行中の行を前記プログラム情報表示画面に表示し、前記完了条件が成立したことに基づいて、実行中の行、前記機能名、前記完了条件の情報を更新する、請求項1又は請求項2に記載の工作機械。
【請求項7】
前記制御装置は、
前記動作プログラムにおける実行中の行を表示するプログラム表示部を、前記プログラム情報表示画面に表示し、前記プログラム表示部に対する操作に基づいて、前記動作プログラムの編集を受け付ける、請求項6に記載の工作機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、工作機械における動作プログラムの表示処理に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、モーションコントローラの制御プログラムを編集するプログラミング装置について記載されている。特許文献1のプログラミング装置は、ブロック毎に編集する項目を表示し、カーソルで選択したブロックについて、GコードやMコードの選択を受け付ける。プログラミング装置は、選択されたGコードに従って指令可能なアドレスコード(X、Y、Z等)の編集を受け付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-100730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、工作機械でMコードを実行中に意図せず実行が完了しない場合、作業者は、動作プログラム(NCプログラムなど)の内容を見て実行中のMコードを確認する必要が生じる。しかしながら、作業者は、実行中のMコードの識別番号等を確認しても、そのMコードがどのような制御を実行するものであるのか直ぐにわからない虞がある。このため、Mコードの実行を完了できなかった原因を特定することが困難となる。
【0005】
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、Mコードの実行が完了できない場合に、完了できない原因を特定する作業の負担を軽減できる工作機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本明細書は、表示装置と、ワークに対する作業を実行するワーク作業装置と、動作プログラムを実行し前記動作プログラムに基づいて前記ワーク作業装置を制御し前記ワークに対する作業を実行させることが可能であり、且つ、前記表示装置の表示内容を変更可能な制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記動作プログラムから実行中のMコードを検出し、検出した実行中の前記Mコードに基づいて、実行中の前記Mコードの機能名と、実行中の前記Mコードの実行を完了するための完了条件を検出する検出処理と、前記動作プログラムに係る情報を表示するプログラム情報表示画面を前記表示装置に表示し、前記検出処理で検出した前記機能名及び前記完了条件を前記プログラム情報表示画面に表示する表示処理と、を実行する、工作機械を開示する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の工作機械によれば、制御装置は、検出処理において、実行中のMコードの機能名及びその完了条件を検出する。制御装置は、表示処理において、検出処理で検出した機能名及び完了条件をプログラム情報表示画面に表示する。これにより、実行中のMコードの機能名及び完了条件の情報を、作業者に提供できる。作業者は、例えば、Mコードを実行中に意図せず実行が完了しない場合、表示された機能名からどのような制御を実行するMコードの実行中に停止等したのかを確認できる。また、作業者は、表示された完了条件から、完了できなかったMコードを完了させるための条件を確認できる。このため、動作プログラムについての高い知識を持っていない作業者であっても、完了できなかった原因を特定する作業を効率的に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例に係わる工作機械のブロック図。
機能名データに記憶されるデータを示す図。
完了条件データに記憶されるデータを示す図。
プログラム情報表示画面を示す図。
別実施例のプログラム情報表示画面を示す図。
複数のMコードのうち、完了条件が成立したMコードが発生した状態におけるプログラム情報表示画面を示す図。
図4の表示状態からNCプログラムの実行する行が1行だけ進んだ状態のプログラム情報表示画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の工作機械を具体化した一実施例について、図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本実施例に係る工作機械10のブロック図を示している。図1に示すように、工作機械10は、例えば、旋盤であり、ワーク主軸装置11、タレット装置12、スライド装置13、ロボット14、操作盤20、ティーチングペンダント21、制御装置22を備えている。尚、図1に示す工作機械10の構成は、一例である。例えば、工作機械10は、ワーク主軸装置11及びタレット装置12を複数組備える旋盤でも良く、旋盤に加えて工具主軸装置を備える、所謂複合加工機でも良い。従って、本開示の工作機械としては、旋盤に限らず、例えば、マシニングセンタ、フライス盤、ボール盤など、様々な構成の工作機械を採用できる。
【0010】
ワーク主軸装置11は、ワークを把持するチャック機構(チャック爪やコレットチャックなど)を備え、把持したワークを、ワーク主軸を中心に回転させる。タレット装置12は、複数の工具(切削工具や回転工具などのタレット工具)を取り付け可能な刃物台と、刃物台を回転させる回転駆動機構を備えている。タレット装置12は、回転駆動機構を駆動して刃物台を回転させ作業位置に割り出す工具を変更し、作業位置に割り出した工具を用いてワーク主軸装置11に把持されたワークに対する加工を実行する。スライド装置13は、タレット装置12を移動させ、刃物台(作業位置の工具)の位置を変更する装置である。スライド装置13は、例えば、ワーク主軸と平行な方向(ワークに接近する方向又はワークから離間する方向)と、ワーク主軸に垂直な方向に沿って、刃物台を移動させることができる。スライド装置13は、例えば、刃物台を各方向に移動させるボールねじ機構、スライダ、駆動源のサーボモータなどを備えている。尚、上記したスライド装置13が刃物台を移動させる方向は一例である。スライド装置13は、刃物台を、互いに垂直な3軸方向へ移動させる装置でも良い。また、方向の定義は、工作機械10の構成に応じて適宜変更される。
(【0011】以降は省略されています)

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