TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024104582
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-05
出願番号2023008877
出願日2023-01-24
発明の名称車両用電子制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類G05F 1/10 20060101AFI20240729BHJP(制御;調整)
要約【課題】プロセッサの急峻な負荷変動に伴い、消費電流が急変動を生じたとしても、プロセッサの入力電源電圧を規格から外れないようにできる車両用電子制御装置を提供する。
【解決手段】電源制御マイコンはプロセッサ電源を制御し、プロセッサ電源はプロセッサに電源電圧を供給する(S1~S7)。電源制御マイコンは、プロセッサの負荷変動時におけるプロセッサの入力電源電圧に発生するオーバーシュート及び/又はアンダーシュートに基づいてプロセッサ電源の電源電圧の目標値を変更する(S6)。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
プロセッサ(21)と、
前記プロセッサに電源電圧を出力するプロセッサ電源(11)と、
前記プロセッサ電源の電源電圧を制御する電源制御部(12)と、
前記電源制御部は、前記プロセッサの負荷変動時における前記プロセッサの入力電源電圧に発生するオーバーシュート及び/又はアンダーシュートに基づいて前記プロセッサ電源の電源電圧の目標値を変更する車両用電子制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記プロセッサを搭載する第1基板(20)と、前記プロセッサ電源を搭載する第2基板(10)とは、当該第1基板及び第2基板間を接続する基板間コネクタ(23)を通じて接続されており、前記プロセッサ電源は前記基板間コネクタを通じて前記電源電圧を前記プロセッサに出力するように構成され、
前記プロセッサは、当該プロセッサの負荷変動時における前記プロセッサの入力電源電圧を読取り、前記入力電源電圧を前記電源制御部に送信、又は、前記入力電源電圧に基づいて前記電源電圧を補正するための補正値を算出して前記電源制御部に送信し、
前記電源制御部が、送信された前記入力電源電圧又は前記補正値に基づいて前記プロセッサ電源の電源電圧の目標値を変更する請求項1記載の車両用電子制御装置。
【請求項3】
前記電源制御部が、前記プロセッサの負荷変動時における前記プロセッサの入力電源電圧を読取り、前記入力電源電圧に基づいて前記プロセッサ電源の電源電圧の目標値を変更する請求項1記載の車両用電子制御装置。
【請求項4】
前記プロセッサは前記負荷変動を起こしたときに、前記プロセッサが前記オーバーシュート及び前記アンダーシュートを生じるタイミングを含めて前記プロセッサの入力電源電圧を読取り、当該入力電源電圧の変化を生じても前記プロセッサの入力電源電圧の規格の範囲に入るように補正値を算出し、
前記電源制御部は、前記補正値に基づいて前記電源電圧の目標値を変更する請求項1記載の車両用電子制御装置。
【請求項5】
前記プロセッサが前記負荷変動を起こしたときに、前記プロセッサが前記オーバーシュート及び前記アンダーシュートを生じるタイミングを含めて前記プロセッサの入力電源電圧を読取り前記入力電源電圧を電源制御部に送信し、
前記電源制御部は、前記プロセッサの入力電源電圧の変化を生じても、前記プロセッサの入力電源電圧の規格の範囲に入るように補正値を算出し、前記補正値に基づいて前記電源電圧の目標値を変更する請求項1記載の車両用電子制御装置。
【請求項6】
前記プロセッサが前記負荷変動を起こしたときに、
前記電源制御部が前記オーバーシュート及び前記アンダーシュートを生じるタイミングを含めて前記プロセッサの入力電源電圧を読取り、
前記電源制御部は、前記プロセッサの入力電源電圧の変化を生じても、前記プロセッサの入力電源電圧の規格の範囲に入るように補正値を算出し、前記補正値に基づいて前記電源電圧の目標値を変更する請求項1記載の車両用電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用電子制御装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の内部では、電源制御部が電源電圧を制御し、車両制御を担うプロセッサに電源電圧を供給している。通常、電源制御部は、プロセッサの入力インピーダンスを考慮して電源電圧を設定し、電源電圧の目標値を決定する。しかし、プロセッサへ給電する給電線のインピーダンスが無視できない程度に大きいと、プロセッサの入力電源電圧が、給電線のインピーダンスの影響によって予め定められた規格から外れる虞がある。この場合、電源制御部が、直流バイアスを印加して電源電圧を変化させることで規格内に制御する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-067059号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の技術を適用しても、プロセッサが急峻な処理の負荷変動を生じると、このときの負荷変動に伴う消費電流の変動に耐えうるものとはならず、プロセッサの入力電源電圧が規格から外れてしまう虞がある。
【0005】
本開示の目的は、プロセッサの急峻な負荷変動に伴い、消費電流が急変動を生じたとしても、プロセッサの入力電源電圧を規格から外れないようにできる車両用電子制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、プロセッサと、プロセッサに電源電圧を供給するプロセッサ電源と、プロセッサ電源を制御する電源制御部と、を備え、電源制御部は、プロセッサの負荷電流の変動時におけるプロセッサの入力電源電圧に発生するオーバーシュート及び/又はアンダーシュートに基づいてプロセッサ電源の電源電圧の目標値を変更する。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、電源制御部は、プロセッサの負荷電流の変動時におけるプロセッサの入力電源電圧に発生するオーバーシュート及び/又はアンダーシュートに基づいてプロセッサ電源の電源電圧目標値を変更している。このため、プロセッサの急峻な処理の負荷変動に伴い、プロセッサの消費電流が急変動を生じたとしても、プロセッサの入力電源電圧を規格から外れないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態において基板上における各部品の配置状態を模式的に示す上面図
第1実施形態における機能構成と情報の流れを説明する図
第1実施形態における処理動作を概略的に説明するフローチャート
第1実施形態における補正方法を概略的に説明するタイミングチャート
第2実施形態において基板上における各部品の配置状態を模式的に示す上面図
第2実施形態における処理動作を概略的に示すフローチャート
第3実施形態における処理動作を概略的に示すフローチャート
第4実施形態における処理動作を概略的に示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、車両用電子制御装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態では、各実施形態で同一又は類似に構成には同一又は類似の符号を付して説明を省略することがある。
【0010】
(第1実施形態)
第1実施形態について図1から図4を参照しながら説明する。図1に示すように、車両用電子制御装置1は、それぞれに部品が搭載された親基板10及び子基板20を備える。子基板20は親基板10に重ねて搭載されている。親基板10は第2基板相当であり、子基板20は第1基板相当である。電子制御装置はECUとも称される。ECUは、Electronic Control Unit の略称を示す。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

井関農機株式会社
作業車両
2か月前
株式会社FUJI
工作機械
16日前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
エイブリック株式会社
定電圧回路
2か月前
エイブリック株式会社
基準電流回路
1か月前
ローム株式会社
電源回路
2か月前
トヨタ自動車株式会社
移動システム
2か月前
日昌電気制御株式会社
管理システム
1か月前
井関農機株式会社
自立走行農作業車
2か月前
トヨタ自動車株式会社
制御システム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
設備の制御方法
2か月前
株式会社ユタカ
半自動切換装置
1か月前
株式会社ダイフク
搬送設備
15日前
井関農機株式会社
作業車両の作業管理システム
2か月前
トヨタ自動車株式会社
マーカースタンド
1か月前
株式会社豊田自動織機
自律走行車両
1か月前
横河電機株式会社
電流源回路
2か月前
住友重機械工業株式会社
自律走行台車
2か月前
株式会社フカデン
外周部加工システム
4日前
個人
ペダル操作検知装置
2か月前
三菱電機株式会社
管理システムおよび管理方法
2か月前
大阪瓦斯株式会社
二次圧制御機構
11日前
大阪瓦斯株式会社
二次圧制御機構
11日前
日立建機株式会社
自律走行システム
8日前
株式会社デンソー
移動体制御装置
1日前
ミツミ電機株式会社
半導体集積回路装置
1か月前
アズビル株式会社
パラメータ探索装置および方法
2か月前
横河電機株式会社
電圧電流変換回路
1か月前
トヨタ自動車株式会社
充電装置
2か月前
エンゼルグループ株式会社
無人搬送システム
1か月前
オムロン株式会社
サポート装置およびサポート方法
3か月前
株式会社デンソー
車両用電子制御装置
1か月前
ニチコン株式会社
電源装置
1か月前
株式会社ダイフク
搬送設備の検査装置
11日前
ローム株式会社
電圧生成回路
3か月前
シンフォニアテクノロジー株式会社
共振抑制制御装置
1か月前
続きを見る