TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024134364
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044624
出願日2023-03-20
発明の名称対向ピストンエンジンおよび車両
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人太田特許事務所
主分類F02B 75/28 20060101AFI20240926BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】燃焼効率が更に向上した対向ピストンエンジンおよびこの対向ピストンエンジンを備えた車両を提供する。
【解決手段】本開示の対向ピストンエンジンは、一対のピストンが一つのシリンダ内において互いに近接と離間する方向に往復動する対向ピストンエンジンであって、ピストンと連結されたコンロッドと、コンロッドと連結されたクランクシャフトと、クランクシャフトと連結された出力軸と、クランクシャフトを回転可能に支持するクランクベアリングと、クランクベアリングを出力軸に対して移動させる可変クランク機構と、を含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
一対のピストンが一つのシリンダ内において互いに近接と離間する方向に往復動する対向ピストンエンジンであって、
前記ピストンと連結されたコンロッドと、
前記コンロッドと連結されたクランクシャフトと、
前記クランクシャフトと連結された出力軸と、
前記クランクシャフトを回転可能に支持するクランクベアリングと、
前記クランクベアリングを前記出力軸に対して移動させる可変クランク機構と、
を含む対向ピストンエンジン。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記可変クランク機構は、
前記クランクベアリングの一部が挿入されて前記クランクベアリングの可動範囲を規制する規制溝と、
前記規制溝に挿入された前記クランクベアリングの位置を移動又は固定するベアリング保持部材と、を含んで構成されてなる、請求項1に記載の対向ピストンエンジン。
【請求項3】
前記コンロッドは、前記一対のピストンのうちの一方に対応する第1コンロッドと、前記一対のピストンのうちの他方に対応する第2コンロッドと、を含み、
前記クランクシャフトは、前記第1コンロッドに連結された第1クランクシャフトと、前記第2コンロッドに連結された第2クランクシャフトと、を含み、
前記クランクベアリングは、前記第1クランクシャフトを支持する第1クランクベアリングと、前記第2クランクシャフトを支持する第2クランクベアリングと、を含み、
前記可変クランク機構は、
前記第1クランクベアリングを移動させる第1可変クランク機構と、前記第2クランクベアリングを移動させる第2可変クランク機構と、を含んでなる、請求項2に記載の対向ピストンエンジン。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の対向ピストンエンジンと、
前記対向ピストンエンジンの第1可変クランク機構および第2可変クランク機構をそれぞれ制御する制御装置と、を含む車両
【請求項5】
前記制御装置は、前記規制溝における前記第1クランクベアリングの移動量と、前記規制溝における前記第2クランクベアリングの移動量と、を互いに独立して調整する、請求項4に記載の車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、内燃機関、特にシリンダを対向配置する対向ピストンエンジンとそれを搭載する車両に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、ガソリンの燃焼を用いた内燃機関の一形態として、特許文献1や特許文献2に例示される対向ピストンエンジンが知られている。かような対向ピストンエンジンは、1つのシリンダ内において互いに中心から近接又は離間するピストンを備えている。
【0003】
より具体的に対向ピストンエンジンでは、特許文献1に例示されるように、水平横向きに配置されたシリンダ内において、ヘッドが互いに対峙した状態でピストンを直線的に往復動するように構成される。このように構成されたシリンダ内ではピストンヘッドの対峙した中間部が燃焼室となり、燃料と空気の混合ガスがこの燃焼室に適時に供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-193994号公報
特開2019-183732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように対向ピストンエンジンは1つのシリンダ内を2つのピストンが近接又は離間するため振動も少なく燃焼効率も高いという特性を備えているものの、現在のエンジン形態に置き換わるには燃焼エネルギーの効率も含めた更なる性能の向上が希求されている。
【0006】
本開示は、上記した課題を一例に鑑みて為されたものであり、燃焼効率が更に向上した対向ピストンエンジンおよびこの対向ピストンエンジンを備えた車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本開示の一形態における対向ピストンエンジンは、一対のピストンが一つのシリンダ内において互いに近接と離間する方向に往復動する対向ピストンエンジンであって、前記ピストンと連結されたコンロッドと、前記コンロッドと連結されたクランクシャフトと、前記クランクシャフトと連結された出力軸と、前記クランクシャフトを回転可能に支持するクランクベアリングと、前記クランクベアリングを前記出力軸に対して移動させる可変クランク機構と、を含む。
また、上記課題を解決するため、本開示の一形態における車両は、上記した対向ピストンエンジンと、前記対向ピストンエンジンの第1可変クランク機構および第2可変クランク機構をそれぞれ制御する制御装置と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、上記した可変クランク機構によってクランクシャフトが最適な位置に制御されるため、燃焼効率が更に向上した対向ピストンエンジンおよびこの対向ピストンエンジンを備えた車両を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る対向ピストンエンジンを備えた車両の構成例を示す模式図である。
実施形態に係る対向ピストンエンジンの構造の一部を抜粋して示した模式図である。
実施形態に係る制御装置とその周辺装置の機能ブロックを示す模式図である。
実施形態に係る対向ピストンエンジンの制御方法を示すフローチャートである。
エンジン回転数の推移とクランクシャフトの状態との関係(一例)を示したグラフである。
実施形態に係るクランクシャフトの状態遷移を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に本開示の車両を実施するための好適な実施形態について説明する。なお本開示に直接関係のない要素や構造に関する図示は適宜省略する場合がある。従って以下で詳述する対向ピストンエンジンの構成以外のエンジン構造や車両構造については、例えば上記した特許文献を含む公知の対向ピストンエンジンの機構など公知の構造を適宜補完して実施してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社SUBARU
消音装置
1か月前
トヨタ紡織株式会社
樹脂製部品
12日前
株式会社SUBARU
排ガス浄化装置
20日前
個人
アンモニアを燃焼させるシステムと方法
20日前
株式会社SUBARU
排ガス再循環装置
22日前
株式会社ミクニ
吸気マニホールド及び船外機
1か月前
ダイヤゼブラ電機株式会社
内燃機関用点火装置
6日前
日野自動車株式会社
燃料噴射装置
14日前
スズキ株式会社
排気再循環システムの制御装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
車両の振動低減装置
27日前
フタバ産業株式会社
キャニスタ
20日前
日産自動車株式会社
内燃機関の吸気システム
13日前
ほつま工房株式会社
低温スターリングエンジンの構造詳細
20日前
トヨタ自動車株式会社
水素エンジンの制御装置
26日前
トヨタ自動車株式会社
水素エンジンの制御装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の異常判定装置
26日前
スズキ株式会社
車両の制御装置
26日前
スズキ株式会社
車両の制御装置
26日前
日立Astemo株式会社
エンジン制御装置
12日前
株式会社豊田自動織機
排気システム
12日前
株式会社豊田自動織機
車両制御装置
26日前
株式会社デンソー
燃料噴射装置
20日前
トヨタ自動車株式会社
燃料系配管
20日前
株式会社豊田自動織機
エンジンシステム
20日前
スズキ株式会社
内燃機関の制御装置
28日前
スズキ株式会社
気体燃料供給システム
26日前
株式会社豊田自動織機
内燃機関の制御装置
26日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関、及び内燃機関の制御装置
1か月前
株式会社クボタ
車載燃料タンク装置、及び多目的車両
22日前
株式会社やまびこ
エンジン制御装置およびエンジン制御方法
5日前
株式会社クボタ
車載燃料タンク装置、及び多目的車両
22日前
スズキ株式会社
エンジンの空燃比制御装置
14日前
株式会社セイブ・ザ・プラネット
内燃機関用点火装置および内燃機関
27日前
日産自動車株式会社
内燃機関のノッキング制御方法および装置
20日前
トヨタ自動車株式会社
水素燃料を用いた内燃機関の燃料噴射制御装置
1か月前
株式会社ミクニ
エンジンのスロットル装置
22日前
続きを見る