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公開番号2024133703
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-02
出願番号2024111956,2023559926
出願日2024-07-11,2022-11-11
発明の名称ベーパーチャンバ、電子機器およびベーパーチャンバ用の本体シート
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F28D 15/02 20060101AFI20240925BHJP(熱交換一般)
要約【課題】本開示は、屈曲された場合であっても放熱効率を向上できるベーパーチャンバ、電子機器およびベーパーチャンバ用の本体シートを提供する。
【解決手段】本開示によるベーパーチャンバのランド部33に位置する複数の第1溝は、第1方向に延びる複数の主流溝61と、第1方向とは異なる方向に延びる複数の連絡溝65と、を含んでいる。連絡溝列63は、第1方向に配列された複数の連絡溝65を含んでいる。ランド部に位置する複数の連絡溝列は、空間部と、空間部に隣り合う主流溝とを連通した連絡溝で構成される隣接連絡溝列63cを含んでいる。隣接連絡溝列は、低密度領域66,67と、低密度領域よりも単位連絡溝数が大きい高密度領域68と、を含んでいる。隣接連絡溝列の高密度領域は、屈曲領域に位置するとともに、屈曲線に重なっている。
【選択図】図32
特許請求の範囲【請求項1】
作動流体が封入されるベーパーチャンバであって、
第1本体面と、前記第1本体面とは反対側に位置する第2本体面と、を含む本体シートと、
前記本体シートの前記第1本体面に位置する第1シートと、
前記本体シートの前記第2本体面に位置する第2シートと、
前記本体シートに設けられた空間部であって、前記第1シートおよび前記第2シートで覆われる空間部と、
前記空間部に連通した複数の第1溝と、
を備え、
前記本体シートは、前記空間部内に位置するランド部であって、第1方向に延びるランド部を含み、
前記第1溝は、前記ランド部の前記第1本体面に位置し、
複数の前記第1溝は、第1方向に延びる複数の主流溝と、前記主流溝に連通し、前記第1方向とは異なる方向に延びる複数の連絡溝と、を含み、
前記ランド部に、前記主流溝によって区画された、前記第1方向に配列された複数の前記連絡溝をそれぞれ含む複数の連絡溝列が構成され、
前記ランド部に位置する複数の前記連絡溝列は、前記空間部と、前記空間部に隣り合う前記主流溝とを連通した前記連絡溝で構成される隣接連絡溝列を含み、
前記第1方向の単位長さ当たりの前記連絡溝の個数を単位連絡溝数とし、
前記隣接連絡溝列は、低密度領域と、前記低密度領域よりも前記単位連絡溝数が大きい高密度領域と、を含み、
前記ベーパーチャンバは、平面視で前記第1方向に交差する方向に延びる屈曲線に沿って屈曲された屈曲領域を含み、
前記隣接連絡溝列の前記高密度領域は、前記屈曲領域に位置するとともに、前記屈曲線に重なっている、
ベーパーチャンバ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ベーパーチャンバ、電子機器およびベーパーチャンバ用の本体シートに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
モバイル端末等の電子機器には、発熱を伴う電子デバイスが用いられている。この電子デバイスの例としては、中央演算処理装置(CPU)、発光ダイオード(LED)およびパワー半導体等が挙げられる。モバイル端末の例としては、携帯端末およびタブレット端末等が挙げられる。
【0003】
このような電子デバイスは、ヒートパイプ等の放熱装置によって冷却されている。近年では、電子機器の薄型化のために、放熱装置の薄型化が求められている。放熱装置として、ヒートパイプより薄くできるベーパーチャンバの開発が進められている。ベーパーチャンバは、封入された作動流体が電子デバイスの熱を吸収して内部で拡散することにより、電子デバイスを効率良く冷却する。
【0004】
より具体的には、ベーパーチャンバ内の作動液は、電子デバイスに近接した部分(蒸発部)で電子デバイスから熱を受ける。熱を受けた作動液は蒸発して、作動蒸気になる。その作動蒸気は、ベーパーチャンバ内に形成された蒸気流路部内で、蒸発部から離れる方向に拡散する。拡散した作動蒸気は冷却されて凝縮し、作動液になる。ベーパーチャンバ内には、毛細管構造(ウィック)としての液流路部が設けられている。作動液は、液流路部を流れて、蒸発部に向かって輸送される。そして、蒸発部に輸送された作動液は、再び蒸発部で熱を受けて蒸発する。このようにして、作動流体が、相変化、すなわち蒸発と凝縮とを繰り返しながらベーパーチャンバ内を還流し、電子デバイスの熱を拡散している。この結果、ベーパーチャンバの放熱効率が高められている。
【0005】
ベーパーチャンバは、搭載される電子機器の内部構造によっては、屈曲される場合がある。この場合、蒸気流路が屈曲されるため、蒸気流路が潰れる傾向にある。このため、流路抵抗が増大し、蒸気流路部内の作動蒸気の流れが阻害されるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6877513号公報
特開2018-204841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、屈曲された場合であっても放熱効率を向上できるベーパーチャンバ、電子機器およびベーパーチャンバ用の本体シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]本開示は、
作動流体が封入されるベーパーチャンバであって、
第1本体面と、前記第1本体面とは反対側に位置する第2本体面と、を含む本体シートと、
前記本体シートの前記第1本体面に位置する第1シートと、
前記本体シートの前記第2本体面に位置する第2シートと、
前記本体シートに設けられた空間部であって、前記第1シートおよび前記第2シートで覆われる空間部と、
前記空間部に連通した複数の第1溝と、
を備え、
前記本体シートは、前記空間部内に位置するランド部であって、第1方向に延びるランド部を含み、
前記第1溝は、前記ランド部の前記第1本体面に位置し、
複数の前記第1溝は、第1方向に延びる複数の主流溝と、前記主流溝に連通し、前記第1方向とは異なる方向に延びる複数の連絡溝と、を含み、
前記ランド部に、前記主流溝によって区画された、前記第1方向に配列された複数の前記連絡溝をそれぞれ含む複数の連絡溝列が構成され、
前記ランド部に位置する複数の前記連絡溝列は、前記空間部と、前記空間部に隣り合う前記主流溝とを連通した前記連絡溝で構成される隣接連絡溝列を含み、
前記第1方向の単位長さ当たりの前記連絡溝の個数を単位連絡溝数とし、
前記隣接連絡溝列は、低密度領域と、前記低密度領域よりも前記単位連絡溝数が大きい高密度領域と、を含み、
前記ベーパーチャンバは、平面視で前記第1方向に交差する方向に延びる屈曲線に沿って屈曲された屈曲領域を含み、
前記隣接連絡溝列の前記高密度領域は、前記屈曲領域に位置するとともに、前記屈曲線に重なっている、
ベーパーチャンバであってもよい。
【0009】
[2]本開示は、
前記低密度領域は、前記第1方向において前記高密度領域の両側に位置している、
[1]に記載のベーパーチャンバであってもよい。
【0010】
[3]本開示は、
複数の前記連絡溝列は、互いに隣り合う2つの前記主流溝に連通した前記連絡溝で構成される中間連絡溝列を含み、
前記中間連絡溝列は、前記低密度領域と、前記高密度領域と、を含み、
前記中間連絡溝列の前記高密度領域は、前記屈曲領域に位置するとともに、前記屈曲線に重なっている、
[1]または[2]に記載のベーパーチャンバであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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