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公開番号2024132128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042803
出願日2023-03-17
発明の名称注出口部材および注出口付き容器
出願人藤森工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 75/58 20060101AFI20240920BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】容器から内容物が注出されていることを認知しやすくすることが可能な注出口部材および注出口付き容器を提供する。
【解決手段】容器から内容物Cを注出させる注出口部材10であって、注出口部材10は、容器に接続される基端部11aと、内容物Cが注出される先端部12aと、基端部11aから先端部12aまでの間を連絡した内容物流路13と、先端部12aから気体Gを取り入れる気体流路14と、気体流路14を経た気体Gが流通することによって音を発する発音部15aと、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
容器から内容物を注出させる注出口部材であって、
前記注出口部材は、前記容器に接続される基端部と、前記内容物が注出される先端部と、前記基端部から前記先端部までの間を連絡した内容物流路と、前記先端部から気体を取り入れる気体流路と、前記気体流路を経た前記気体が流通することによって音を発する発音部と、を有することを特徴とする注出口部材。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記先端部は、前記内容物流路から前記内容物が注出される第１開口部と、前記気体流路から前記発音部に向けて前記気体が取り入れられる第２開口部とを備え、
前記内容物流路の前記第１開口部における軸方向において、前記第１開口部は、前記第２開口部よりも前記基端部に近い側に配置され、前記第２開口部は、前記第１開口部よりも前記基端部から遠い側に配置されていることを特徴とする請求項１に記載の注出口部材。
【請求項３】
前記先端部は、前記第１開口部における軸方向に対して斜めに傾斜した先端面を有することを特徴とする請求項２に記載の注出口部材。
【請求項４】
前記内容物流路と前記気体流路との間には、前記内容物および前記気体の流通が阻止される隔壁部を有し、前記気体流路は、前記基端部の側で閉鎖されていることを特徴とする請求項１に記載の注出口部材。
【請求項５】
前記注出口部材は、前記発音部よりも前記基端部に近い側に、前記気体流路から外部に前記気体が排出される排気部を有することを特徴とする請求項１に記載の注出口部材。
【請求項６】
前記容器が包装袋であり、前記基端部は、前記包装袋に対して溶着可能であることを特徴とする請求項１～５のいずれか１項に記載の注出口部材。
【請求項７】
前記容器に充填された前記内容物を他の容器に詰め替える用途に用いられることを特徴とする請求項１～５のいずれか１項に記載の注出口部材。
【請求項８】
前記他の容器にはノズルが突出し、前記ノズルには、その先端部から基端部に向けてスリットが延在形成され、前記内容物流路には前記スリットに挿入可能なガイドが突出形成され、前記内容物流路と前記気体流路との間に形成された隔壁部が、前記ガイドを兼ねていることを特徴とする請求項７に記載の注出口部材。
【請求項９】
前記他の容器にはノズルが突出し、前記ノズルは、その基端部から先端部に向けて先細り状となるようにテーパ状に形成され、前記ノズルの外周面は前記内容物流路の内周面に当接可能であることを特徴とする請求項７に記載の注出口部材。
【請求項１０】
請求項１～５のいずれか１項に記載の注出口部材と、前記内容物を収容可能な容器とを備えることを特徴とする注出口付き容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、注出口部材および注出口付き容器に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
内容物を他の容器に詰め替える作業において、内容物の注出を認知しにくいという課題があった。特に、視覚障がい者（例えば、弱視者）は、内容物の注出を認知しにくいため、他の容器への内容物を適正な量で充填するのが難しい場合があった。
【０００３】
特許文献１には、内容物を他の容器に詰め替える作業において内容物が注出されていることを認知しやすくするため、注出口部材の一方の面側に注出口および取入れ口が開口されている、注出口付き包装袋が開示されている。特許文献１の段落００４０には、詰め替え作業において、注出の開始および終了を確認できることが示唆されている。
【０００４】
特許文献２は、ビールを注出するときに、さわやかな音を出すことを目的として、ビール容器に取り付けることが可能なビール注出具が記載されている。特許文献２の特許請求の範囲には、注出口とは別に設けた空気導入管に音発生機構を設けることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２０－１５５４２号公報
特開昭５９－１９９４５３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、容器から内容物が注出されていることを認知しやすくすることが可能な注出口部材および注出口付き容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の第１の態様は、容器から内容物を注出させる注出口部材であって、前記注出口部材は、前記容器に接続される基端部と、前記内容物が注出される先端部と、前記基端部から前記先端部までの間を連絡した内容物流路と、前記先端部から気体を取り入れる気体流路と、前記気体流路を経た前記気体が流通することによって音を発する発音部と、を有することを特徴とする。
【０００８】
第２の態様は、第１の態様において、前記先端部は、前記内容物流路から前記内容物が注出される第１開口部と、前記気体流路から前記発音部に向けて前記気体が取り入れられる第２開口部とを備え、前記内容物流路の前記第１開口部における軸方向において、前記第１開口部は、前記第２開口部よりも前記基端部に近い側に配置され、前記第２開口部は、前記第１開口部よりも前記基端部から遠い側に配置されていることを特徴とする。
第３の態様は、第２の態様において、前記先端部は、前記第１開口部における軸方向に対して斜めに傾斜した先端面を有することを特徴とする。
【０００９】
第４の態様は、第１～３のいずれか１の態様において、前記内容物流路と前記気体流路との間には、前記内容物および前記気体の流通が阻止される隔壁部を有し、前記気体流路は、前記基端部の側で閉鎖されていることを特徴とする。
第５の態様は、第１～４のいずれか１の態様において、前記注出口部材は、前記発音部よりも前記基端部に近い側に、前記気体流路から外部に前記気体が排出される排気部を有することを特徴とする。
第６の態様は、第１～５のいずれか１の態様において、前記容器が包装袋であり、前記基端部は、前記包装袋に対して溶着可能であることを特徴とする。
【００１０】
第７の態様は、第１～６のいずれか１の態様において、前記容器に充填された前記内容物を他の容器に詰め替える用途に用いられることを特徴とする。
第８の態様は、第７の態様において、前記他の容器にはノズルが突出し、前記ノズルには、その先端部から基端部に向けてスリットが延在形成され、前記内容物流路には前記スリットに挿入可能なガイドが突出形成され、前記内容物流路と前記気体流路との間に形成された隔壁部が、前記ガイドを兼ねていることを特徴とする。
第９の態様は、第７または第８の態様において、前記他の容器にはノズルが突出し、前記ノズルは、その基端部から先端部に向けて先細り状となるようにテーパ状に形成され、前記ノズルの外周面は前記内容物流路の内周面に当接可能であることを特徴とする。
第１０の態様は、第１～９のいずれか１の態様の注出口部材と、前記内容物を収容可能な容器とを備えることを特徴とする注出口付き容器である。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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