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公開番号2024131589
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041954
出願日2023-03-16
発明の名称シートバックのロック装置及びこれを備えた車両用シート
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/20 20060101AFI20240920BHJP(車両一般)
要約【課題】シートバックの前後両方向への傾倒を可能にしつつ、被係合部の不用意な回動を防止することができるシートバックのロック装置及びこれを備えた車両用シートを得る。
【解決手段】シートバック22のロック装置10は、車両用シート14におけるシートバック22の側部22Aに設けられ、シートバック22の上下方向に沿って起立した起立格納位置と側部22Aからシート幅方向外側へ突出した水平突出位置とを含む範囲で回動可能に軸支され、水平突出位置において他の車両用シート16に設けられた係合部42と係合可能に構成された被係合部40と、下端部が被係合部40に接続されると共に、上端部が把持可能に構成され、当該上端部の引張操作によって、被係合部40を起立格納位置から水平突出位置に移行させ、当該上端部の更なる引張操作によって、被係合部40を水平突出位置から起立格納位置に移行させる引張部44と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両用シートにおけるシートバックの側部に設けられ、前記シートバックの上下方向に沿って起立した起立格納位置と前記側部からシート幅方向外側へ突出した水平突出位置とを含む範囲で回動可能とされ、前記水平突出位置において前記車両用シートに隣接する他の車両用シート及び車室の側壁のいずれか一方に設けられた係合部と係合可能に構成された被係合部と、
下端部が前記被係合部に接続されると共に、上端部が把持可能に構成され、当該上端部の引張操作によって、前記被係合部を前記起立格納位置から前記水平突出位置に移行させ、当該上端部の更なる引張操作によって、前記被係合部を前記水平突出位置から前記起立格納位置に移行させる引張部と、
を有するシートバックのロック装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記被係合部は、
前記水平突出位置において前記係合部に係合される本体部と、
前記本体部を支持すると共に前記引張部の前記下端部が接続された本体側ブラケットと、
前記本体側ブラケットを軸支する回動軸と、
前記回動軸に設けられると共に前記本体部を起立させる方向へ前記本体側ブラケットを付勢する付勢部と、
を備え、
前記引張部の前記下端部は、前記本体側ブラケットにおいて、前記回動軸を挟んで前記本体部とは反対側に接続されている、
請求項1に記載のシートバックのロック装置。
【請求項3】
前記被係合部は、支持ユニットを介して前記シートバックの骨格に接続されており、
前記支持ユニットは、
前記被係合部の前記回動軸を支持するベースブラケットと、
前記ベースブラケットに回動可能に支持された軸部と、前記本体側ブラケットを前記起立格納位置及び前記水平突出位置においてそれぞれ係止可能に構成された係止部と、前記軸部と前記係止部とを連結するリンク部と、を備えた回動規制部と、
を含んで構成され、
前記本体側ブラケットは、前記起立格納位置において前記回動規制部の前記係止部と係合する起立姿勢保持部と、前記水平突出位置において前記回動規制部の前記係止部と係合する水平姿勢保持部と、を備えている、
請求項2に記載のシートバックのロック装置。
【請求項4】
前記本体側ブラケットにおける前記起立姿勢保持部と前記水平姿勢保持部との間には、前記起立格納位置から前記水平突出位置へ移行する際に、前記回動規制部の前記係止部を押し上げて前記起立姿勢保持部と前記回動規制部との係合を解除する起立姿勢解除部が設けられている、
請求項3に記載のシートバックのロック装置。
【請求項5】
前記本体側ブラケットの前記起立姿勢解除部は、前記回動軸から離れる方向へ突出して形成されており、
前記引張部の前記下端部は、前記起立姿勢解除部に固定されている、
請求項4に記載のシートバックのロック装置。
【請求項6】
前記回動規制部の下方側には、前記回動軸において前記ベースブラケットに軸支されると共に、前記水平突出位置から前記引張部が引っ張られた際に、シート幅方向内側に設けられたリンク押上部が前記回動規制部の前記リンク部を押し上げて前記係止部と前記水平姿勢保持部との係合を解除する水平姿勢解除部が設けられている、
請求項3に記載のシートバックのロック装置。
【請求項7】
前記本体側ブラケットには、前記水平突出位置において前記水平姿勢解除部のシート幅方向外側の端部に設けられた被押下部と係合し、前記水平突出位置から前記引張部が引っ張られた際に、前記水平姿勢解除部の前記被押下部を押し下げる突起部が形成されている、
請求項6に記載のシートバックのロック装置。
【請求項8】
乗員の臀部及び大腿部を支持可能なシートクッションと、
前記シートクッションの後端部に回動可能に接続されると共に、側部に請求項1~請求項7のいずれか一項に記載のロック装置を備え、乗員の背部を支持可能に構成されたシートバックと、
を有する車両用シート。
【請求項9】
前記ロック装置の被係合部は、水平突出位置において、隣接する他の車両用シートに設けられた係合部と係合可能に構成されている、
請求項8に記載の車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートバックのロック装置及びこれを備えた車両用シートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両用シートのシートバックを、車室の側壁にロックするためのロック装置が知られている。上記従来のロック装置は、車室の側壁に固定されて車室内側に突出したストライカ(被係合部)と、車両用シートの車両幅方向外側の側部に設けられ、ストライカと係脱可能に構成されたフック(係合部)と、を備えている。上記従来のロック装置では、シートバックがストライカよりもシート前方側から後方側へ向かって回動されると、フックがストライカに係合され、シートバックが車室の側壁にロックされるようになっている。また、フックとストライカとの係合が解除されることで、シートバックはシート前方側へ回動可能となる。上記従来のロック装置では、常設されたストライカがフックと干渉するため、シートバックをストライカよりもシート後方側へ傾倒させることはできない。
【0003】
下記特許文献1には、シートバックをストライカ(被係合部)よりも後方側へ傾倒可能なロック装置が開示されている。この技術では、フックを備えたシートバックは、上記従来のシートバックと同様に、フックとストライカとの係合が解除された状態で、前傾可能となっている。
【0004】
ここで、下記特許文献1に記載された技術では、車室の側壁に設けられたストライカは、側壁に直交して突出する水平突出状態と、側壁に沿って起立する起立格納状態とを選択可能に構成されている。ストライカの起立格納状態において、フックはストライカと干渉せずに済むため、この技術のシートバックは、ストライカよりも後方側へ傾倒可能となっている。当該ストライカは、車室の側壁に設けられた解除ボタンの押動操作によって、上下方向に回動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-47899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたロック装置のように、車室の側壁に設けられた解除ボタンの押動操作によって被係合部を回動させる構成の場合、乗員が側壁に手をつく等の動作によって不用意に被係合部が回動する可能性がある。よって、シートバックの前後両方向への傾倒を可能にしつつ、被係合部の不用意な回動を防止するには、改善の余地がある。
【0007】
本発明は、上記の事実を考慮し、シートバックの前後両方向への傾倒を可能にしつつ、被係合部の不用意な回動を防止することができるシートバックのロック装置及びこれを備えた車両用シートを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の本発明に係るシートバックのロック装置は、車両用シートにおけるシートバックの側部に設けられ、前記シートバックの上下方向に沿って起立した起立格納位置と前記側部からシート幅方向外側へ突出した水平突出位置とを含む範囲で回動可能とされ、前記水平突出位置において前記車両用シートに隣接する他の車両用シート及び車室の側壁のいずれか一方に設けられた係合部と係合可能に構成された被係合部と、下端部が前記被係合部に接続されると共に、上端部が把持可能に構成され、当該上端部の引張操作によって、前記被係合部を前記起立格納位置から前記水平突出位置に移行させ、当該上端部の更なる引張操作によって、前記被係合部を前記水平突出位置から前記起立格納位置に移行させる引張部と、を有している。
【0009】
請求項1に記載の本発明によれば、車両用シートにおけるシートバックの側部に設けられた被係合部は、水平突出位置において、隣接する他の車両用シート及び車室の側壁のいずれか一方に設けられた係合部に係合される。ここで、係合部と被係合部との係合が解除されると、シートバックはシート前後方向の一方側へ傾倒可能となる。
【0010】
そして、引張部の上端部が引っ張られると、被係合部は、水平突出位置から起立格納位置へ移行する。このように被係合部が格納されることで、被係合部は、係合部と干渉せずに済む。よって、シートバックをシート前後方向の他方側へ傾倒させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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